2012年12月26日水曜日

日本のco-creation事例が大集合 『日本のコ・クリエーションアワード2012』

co-creation(共創)をテーマにしたWebメディア「コタス」主催の『日本のコ・クリエーションアワード2012』が、日本の優れたco-creation事例として5つのケースを選出しています。





















とにかく、キーワードとしての co-creation(共創) がバズんないとはじまんないよね?-という声にお応えするべく開催された本アワードを大変に歓迎している次第です。

そもそも評価のモノサシとなる co-creation(共創)の定義が曖昧なので、何でもって優れているとするか難しいところですが、これまでにもあったコラボレーションや顧客参加との違いは何なのか?ということを考えみると、

  • そこで生まれる製品(結果)から、参加者との結びつきをいかに強めるか(経過)に意図が移りつつある。
  • あらかじめ選ばれたメンバーではなく、ネットを活用して誰もが参加できる仕組みになっている。
  • 事業者の役割が製品開発から、顧客の自己実現へと変わってきている。

ことなどがポイントとして見えてきます。特にベスト・ケース・スタディとして選出されたトリンプやtrippieaceの事例は、その点よく押さえてます。逆にトリンプを見てこの記事を書いてるので間違いないです。

こうしたトレンドは、1年前に比べてほんとよく見かけるようになりました。ウェブ業界だけでみてもこれからの方向性だと思えたし、得意なモノづくりに閉塞感の漂う日本にとっても突破口となるかもしれない、そんな co-creation にヤマを張っていた訳ですが、"共創" という微妙におしいキーワードが日本では主流になりつつあり、下唇を噛みしめながら今日も co-creationについて書き綴っている次第です。

2012年12月21日金曜日

Amazon EC2 (Amazon Linux) で 自動的にスナップショットを別のリージョンにコピー


EBSスナップショットのリージョン間コピーができるようになりました(2012年12月18日付)。

以前、自動でスナップショットを取る方法(こちらの記事)について書きましたが、本記事は、そのスナップショットを自動で別のリージョンにコピーして世代管理するための設定です。シェルでamazon-api-toolsを呼び出していますのでプログラム環境は不要です。ここでは、cronの日時処理として設定しています。

使用したインスタンスのイメージですが、『Basic 32-bit Amazon Linux AMI 2011.02.1 Beta (AMI Id: ami-300ca731)』を使用しました。


管理者になる
設定は管理者権限で行いますので権限を取ります。
$sudo su -

EC2-Api-Toolsのアップデート

Amazon Linux AMIからインスタンスを作成した場合は、API Toolsが標準でインストールされていますが、リージョン間コピーのためのコマンド EC2-copy-snapshot が含まれていない場合は、最新のAPIにアップデートする必要があります。次のコマンドで EC2-copy-snapshot の存在を確認します。何も表示されなければアップデートが必要です。
#find / -name ec2-copy-snapshot

最新のAPIをダウンロードして解凍します。
#cd /usr/local/src
#wget http://s3.amazonaws.com/ec2-downloads/ec2-api-tools.zip
#unzip ec2-api-tools 

EC2-Api-Toolsは、/opt/aws/apitools に実ファイルが展開されていて、そこに対してシンボリックリンクが張られています(下記の赤字部分)。
#ls /opt/aws/apitools/ -al
total 36
drwxr-xr-x 9 root root 4096 Dec 21 01:56 .
drwxr-xr-x 5 root root 4096 Feb 24  2011 ..
lrwxrwxrwx 1 root root   13 Feb 24  2011 as -> ./as-1.0.33.1
drwxr-xr-x 4 root root 4096 Feb 24  2011 as-1.0.33.1
lrwxrwxrwx 1 root root   15 Feb 24  2011 ec2 -> ./ec2-1.3.62308
drwxr-xr-x 4 root root 4096 Feb 24  2011 ec2-1.3.62308
lrwxrwxrwx 1 root root   14 Feb 24  2011 elb -> ./elb-1.0.10.0
drwxr-xr-x 4 root root 4096 Feb 24  2011 elb-1.0.10.0
lrwxrwxrwx 1 root root   11 Feb 24  2011 iam -> ./iam-1.2.0
drwxr-xr-x 4 root root 4096 Feb 24  2011 iam-1.2.0
lrwxrwxrwx 1 root root   13 Feb 24  2011 mon -> ./mon-1.0.9.5
drwxr-xr-x 4 root root 4096 Feb 24  2011 mon-1.0.9.5
lrwxrwxrwx 1 root root   13 Feb 24  2011 rds -> ./rds-1.3.003
drwxr-xr-x 4 root root 4096 Feb 24  2011 rds-1.3.003
lrwxrwxrwx 1 root root   14 Dec 21 01:55 ses -> ses-2012.07.09
drwxr-xr-x 3 root root 4096 Dec 21 01:55 ses-2012.07.09

ですので、この /opt/aws/apitools ディレクトリに先ほど解凍した最新のAPIを持ってきます。(バージョンは適宜読み替えてください
#mv ec2-api-tools-1.6.6.0 /opt/aws/apitools/

次にシンボリックリンクの張り直しをします。また、新たなコマンドについては、実行用シンボリックリンクを /opt/aws/bin ディレクトリに作成する必要があります。
#cd /opt/aws/apitools/
#rm ec2
#ln -s ec2-api-tools-1.6.6.0/ ec2

#cd /opt/aws/bin/
#ln -s ../apitools/ec2/bin/ec2-copy-snapshot ec2-copy-snapshot

シェルファイルの作成

JAVA_HOMEとEC2_HOMEの設定値を確認後、リージョン間コピー用シェルファイルを作成します。赤字部分を環境に合わせて変更してください。コピー先のリージョンは COPY_TO_REGION で指定します。サンプルはシンガポールへのコピーです。
#echo $JAVA_HOME
/usr/lib/jvm/jre

#echo $EC2_HOME
/opt/aws/apitools/ec2

#vi /etc/cron.daily/copy_snapshot
#!/bin/sh

export JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/jre
export EC2_HOME=/opt/aws/apitools/ec2
export PATH=${PATH}:/bin:/usr/bin:${EC2_HOME}/bin
AWS_PRIVATE_KEY=/home/ec2-user/.aws/pk-xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx.pem
AWS_CERTIFICATE=/home/ec2-user/.aws/cert-xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx.pem
AWS_REGION=`curl -s http://169.254.169.254/latest/meta-data/placement/availability-zone | sed -e 's/[a-z]$//'`

COPY_TO_REGION="ap-southeast-1"
SNAPSHOT_DESCRIPTION="Daily Backup"
SNAPSHOT_GENERATION=1

# Delete Snapshots On Another Region.
SNAPSHOTS=`ec2-describe-snapshots --private-key ${AWS_PRIVATE_KEY} --cert ${AWS_CERTIFICATE} --region ${COPY_TO_REGION} | grep "${SNAPSHOT_DESCRIPTION}" | sort -k5 -r | awk '{print $2}'`

COUNT=1
for SNAPSHOT in ${SNAPSHOTS}; do
  if [ ${COUNT} -ge ${SNAPSHOT_GENERATION} ]; then
    echo "deleting ${SNAPSHOT}";
    ec2-delete-snapshot --private-key ${AWS_PRIVATE_KEY} --cert ${AWS_CERTIFICATE} --region ${COPY_TO_REGION} ${SNAPSHOT}
  fi
  COUNT=`expr ${COUNT} + 1`
done

# Copy A Latest Snapshot To Another Region.
SNAPSHOTS=`ec2-describe-snapshots --private-key ${AWS_PRIVATE_KEY} --cert ${AWS_CERTIFICATE} --region ${AWS_REGION} | grep "${SNAPSHOT_DESCRIPTION}" | sort -k5 -r | awk '{print $2}'`

for SNAPSHOT in ${SNAPSHOTS}; do
  echo "copying ${SNAPSHOT}";
  ec2-copy-snapshot --private-key ${AWS_PRIVATE_KEY} --cert ${AWS_CERTIFICATE} --description "${SNAPSHOT_DESCRIPTION}" --region ${COPY_TO_REGION} -r ${AWS_REGION} -s ${SNAPSHOT}
  break
done 

指定された世代を超えたファイルを削除するための判定ですが、日付とディスクリプションで判定しています。

ディスクリプションを指定しているのは、上記ファイルをhourly, monthlyと作り、それぞれ別のディスクリプションを指定することで、1時間毎の最新のバックアップを6世代とりつつ、月次のバックアップを12世代 残していくといった周期の違うスナップショットを保持できるようにするためです。

最後に実行権限を付与して、動作確認をします。問題がなければ別リージョン上にスナップショットがコピーされます。なお、シェルでのコピーが完了しても別リージョン上に表示されるまではタイムラグがあります。
#chmod 755 /etc/cron.daily/copy_snapshot
#/etc/cron.daily/copy_snapshot 


[2013.01.15追記]
利用料金ですが、ざっくりいうと転送元のS3のoutにかかる料金と、転送先の保存容量にかかる料金が一番大きなウェイトを占めるのではないかと思います。S3のoutは東京リージョンだと1Gあたり約0.2ドルです。仮に1ドル90円でスナップショットのサイズを5GByteとすると、毎日転送に90円ずつ、一ヶ月で2700円かかるという計算になります。


2012年12月6日木曜日

ソーシャルデザインプラットフォーム『COLORFUL BOARD』

どんな商品を作ったら売れるのか、どんな商品が求められているのか。

この答えを求めて今この時間も、明日も、来月も、来年も、恐ろしいくらいの時間が費やされていって、ようやく生まれた商品のほとんどが短期間で消えていく。これまでずっと繰り返してきたことであって、まあ商品開発とはそんなもんだ。そもそもそれが商売というもんだ。と言われると、そんな気もしますが、でもどこか引っかかりを感じる。これをずっと続けるのかという。

経済が成長して生活が豊かに便利になっていく中で、ワクワクできることは確実に減っていってしまってると感じていて、例えばインターネットを使えば1万Km先のパリの様子を知ることができるようになった反面、世界遺産はYoutubeで見た景色の再確認の場所になってしまった。昭和の大横綱千代の富士が「飛行機に乗れる」ということで入門を決意したみたいなことや、高校生がエロ本欲しさに友達と自販機へ向かうようなことはもうないわけですよ。

そんなことで "ワクワクできていた" 幸せな時代はとっくに終わってしまった。手軽に"ある程度の満足"が得られる時代にどうやって人の満足を満たしていくのか。テレビに空気清浄機が付く商品開発のプロセスは見直さないといけないんじゃないかと思うわけです。co-creation(共創)的なものに。


COLORFUL BOARD』は、流行をみんなで創ろう!というメッセージのもと、Tシャツのデザインと売れ筋の発掘をユーザーに委ねて、COLORFUL BOARD自体はその生産と販売に力を注ぐという共創の教科書的なウェブサービス。現段階ではTシャツのデザインを共創の対象にしていますが、将来的には他の製品のデザインにも対応していくのではないかと思います。



















アワードという単位でデザインを募集していて、自分のデザインを投稿したり、気に入ったデザインに対していいね!やポイントをスコアリングすることができます。こうした評価だけに参加する人へのインセンティブとしては、いち早く人気のデザインを見抜いた人にポイントが付与される仕組みがあり、このポイントは商品を買う時に使用できるようになっています。

スコアリングは、単に数字の積み上げでなく独自の集計方法を採用していて、目利きのユーザーの評価ほど高く集計されるそうです。そうして総合的に判断された人気のデザインの中から製品化がされます。デザインした人は、1つ売れる毎に500円が得られるというインセンティブがあります。

デザインは、Tシャツの差別化ポイントですが、どんなデザインが求められているのかについて自分たちだけでは分からない。分からないから、ソーシャルデザインプラットフォームを作って、その発見のプロセスに購入"予定"者を参加させるという考え方には、他の製品にも使えるヒントがあると感じました。


2012年11月19日月曜日

政治とインターネット

衆議院が解散して各メディア政治一色ですが、新しいメディアであるソーシャルメディアと比べるとかなり温度差があります。ソーシャルメディア上で選挙を感じることは少ない。

ひとつは、選挙活動におけるネット利用がグレーなことかと思います。2011年の福岡市議選で、候補者がソーシャルメディアの更新や動画の配信を行い、警察からの警告を受けながらも従わず、結果不起訴処分になったケースがありましたが、公職選挙法がネットの利用を想定していないために基本ダメなんだけど実際やっちゃってる。と、いうのが現状なようで。ただ、グレーとはいってもリスキーなので流れてくる情報は少ないと。

話はちょっとそれますけど、政治とインターネットということで最近注目していることがあって、女性向けの交流サイトで政治に関連する投稿が目に見えて増えたことです。きっかけは隣国からナショナリズムを刺激されたことでしたが、この潮流はかなり意味があって無視できないことではないかと感じています。台所を仕切る奥様方の影響力は日本ではとても大きい。分かりやすいところでは不買活動だし、場合によっては家庭の投票行動にも影響を与える可能性だって十分にあると思うわけです。ただ、(マスメディアの情報を鵜呑みにしない人が増えたそうですが)ネットの情報に対する耐性はまだこれからということを考えると、選挙におけるネット解禁の先で一度失敗して勉強する時間というのがまたあるのかもとも思います。


もうひとつは、そういう活動は見せないものというのが文化的、商売的、感覚的にあって、個人のメディアであるソーシャルメディアに流す情報としてひっかかりを感じるためかと思います。この点は、日本での選挙活動のネット利用に関して考慮すべき点で、シェアしよう!なんて言われても、いやいやそんなライトにできない、できない。っていうのが現状だとすると、たとえネットが解禁されても本格的な利用までは文化の醸成を待つ必要があって、もしかすると匿名→実名という、いつか来た道を歩むのかもしれません。




















ネットを使った匿名での政治参加といえば、11月16日の行政刷新会議で、東日本大震災の復興予算などを検証する「新仕分け」の会場内にニコニコ生放送とTwitterのタイムラインが流れる仕組みを導入(詳しい記事)していたのが面白いです。議場の透明化に加えて、世論を感じながらの議論を行おうという試みで、スタジアムでいうところの"歓声"として参加ができるという敷居の低さと、議論へ与える影響とのバランスがちょうど良いなと感じます。また、議論の途中にニコ生上でリアルタイムにアンケートを実施して視聴者がどのように考えているかを結果表示したりと、参加感や一体感を生むアイデアはco-creation(共創)の事例としても興味深いものがあります。もしかすると、遅れている日本の政治が世界的にみて先進的な取り組みを実現するのではないかという可能性を感じています。



世界に目を向けると、ネットを活用した政治の先進的な例としてドイツの海賊党が開発した『LiquidFeedback』があります。(COURRiER Japonの2012年11月号で特集がされています)



















このLiquidFeedback(リキッド・フィードバック)はオープンソースのソフトウェアで、海賊党員が匿名で政策について討議し、投票できる仕組みがあり、参加のためには他の海賊党員からの証明が必要となっています。昨年12月には、このソフトウェアがイタリアの海賊党にも導入されることになりました。


ニコニコ生放送の事例では、ネットによる世論を感じながら熟議を行うことを民主主義2.0と呼んでいますが、ソーシャルメディアが一般化してネット上で個人の意見の発信・受信が普通になってきていることや、政府が2050年へのテーマとしてco-creation(共創)を掲げていることなども含めて、政治とインターネットのこれからについて考えるにはよい時期がきているのではないかと。

2012年11月2日金曜日

ハイネケンのco-creation(共創)サイト『Heineken Ideas Brewery』

オランダのビール醸造会社ハイネケンが、ビールでの新たな体験を生み出すために『Heineken Ideas Brewery』という顧客とのco-creation(共創)プラットフォームを運営しています。
























Heineken Ideas Brewery』の仕組みは、まず消費者からアイデアを集め、それに対して参加者同士で投票を行います。その際にソーシャルメディアをつかって自分のアイデアをプロモーションすることを推奨しています。

次にそれらアイデアのうち革新的なものの中から、ハイネケンが実現可能性や人気などを考慮して6人を選び、アムステルダムでのワークショップに招待します。2日間のワークショップでハイネケンと参加者が共にアイデアを実現可能なコンセプトにまとめて一般公開する流れになっています。その後、最終的に3名が選ばれて賞金が授与されます。


入口となるウェブの仕組みは、My Starbucks Ideaや、Dell Idea Stormなどでも見られるオーソドックスなものですが、ウェブだけで完結させるのではなくてワークショップでアイデアをブラッシュアップさせているところが特徴的です。

消費者は目の前にある商品に対する批評に関してはある意味プロですが、商品の開発に関しては素人です。ただ、プロである生産者にはない発想を持っていることも多く、そのアイデアを実現可能なところに落とし込むうえで、ハイネケンのこのプロセスは理になかっているように思います。



2012年10月22日月曜日

旅のプランをco-creation(共創)する『共感トラベラー』

旅行というと、代理店の店頭に置かれたパンフレットをめくりながら日程や予算にあうプランを見つけて申し込むというのが一般的。もっと自分にあった旅をしたいと思っても、チケットやホテルを自分で手配する個人旅行はハードルが高い。そんな、"○○な旅をしたい" という想いを実現できるのが『共感トラベラー』というウェブサイトです。


























これまでの旅行というものにco-creation(共創)の考え方をプラスしたものが『共感トラベラー』といった感じ。実際のアイデアの商品化は、JTBグランドツアー&サービスがサポートするそうです。

投稿されている旅のプランをご紹介すると、「飛行機が苦手でもアメリカやオーストラリアに行きたい!」「自転車王国・ベルギーフランドル地方を自転車で走ろう!」「100を切れない方限定 上手じゃないけどハワイでゴルフをしたい」 といったユニークなものが並んでいます。



共感トラベラーの参加方法は2つあって、ひとつは自分でプランを作ること、もうひとつは他の人が作ったプランに参加することです。自分で旅を作りたいときは、プラン名を決めて、なぜその旅をしたいのかという想いを書くだけで新しい旅のアイデアとして登録できます。そして、共感トラベラーでは、この "旅への想い" がとても大切になります。なぜなら、一定数の共感が集まらなければ商品化はされないからです。

プランができたら、みんなで旅の内容を決めるためのトピックを作成します。「日程を決めよう」「予算を決めよう」「自己紹介しよう」など旅を作っていくためのトピックを用意してディスカッションしたり、いくつかある候補への投票を実施することが可能になっています。その他にも、まとめページや、参考情報ページなど旅作りをサポートする機能が用意されています。

まさに参加型で旅行ができあがっていく様子は見ていて楽しいです。旅行づくりのプロセスでファンを集めながら、最後に自分たちで作った旅行に参加して感動できるという仕組みも素敵です。


何かをつくるためのオープンな場を提供することが、会議室では見つけられない消費者の中にある潜在的なニーズに気付くきっかけを生みます。これはco-creation(共創)の大きなメリットのひとつ。共感トラベラーはその可能性を実感できるウェブサイトです。


2012年10月12日金曜日

co-creation(共創)型小説プロジェクト『The Naked Writer Project』

イギリスの作家シルヴィア・ハートマン(Silvia Hartmann)が、執筆途中の小説を読者に公開しながら共に書き上げるというプロジェクト『The Naked Writer Project』を行っています。

































現在、執筆されているのは"The Dragon Load" というタイトルの小説。狙いは、読者が執筆中の原稿を見ることができるだけではなく、物語の流れに対して感想をフィードバックできるようにすることで、著者が思いつかなかった展開を見出そうというものです。

著者自身も、これまでの著者と読者の関係の境界線を広げるられることや、自分っぽい展開になってしまいがちな物語が、読者と共にどうのように展開していくのかが楽しみで、これは双方にとって貴重な機会だと述べています。


プラットフォームとして活用されているのは、Google Drive。原稿はこちらで公開されていて、フィードバックは、Google Drive上のコメント機能のほか、TwitterやFecebookといったソーシャルメディアを活用しています。Live原稿には、この記事を書いているときにも10名程度の閲覧者がいました。


こうした新しい取り組みの書籍としてグランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 (Harvard Business School Press) や、ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書などが記憶にあります。(当時は)読者とのコミュニティページが用意されていて、読了後も書籍の内容をもとに会話ができるようになっていました。


読者に新しい体験をもたらしながら、物語展開に読者の発想を取り入れ、著者の知識や経験、読者理解からできてしまう無意識の壁を壊していこうというところにco-creation(共創)的発想を感じます。

2012年10月3日水曜日

社外にあるイノベーションの源泉とのインターフェース『PRESIDENT 2012.10.15号』

PRESIDENT 2012.10.15号に面白い記事を見つけました。目の前に置かれた20億の市場を作るチャンスを活せた企業と逃した企業、その明暗を分けたものとは-そんな、co-creation(共創)の良い事例です。





「mt」と聞いて何を思い浮かべますか?

IT系の人であれば、記憶媒体かコンテンツ管理システム(MovableType)なんかを思い浮かべそうですが、ここでいう「mt」とはマスキングテープのこと。塗装のはみ出しを防ぐための業務用のテープで、内装工事などでよく見かけるので一度は見たことがあるのではないかと思います。

マスキングテープには、塗装の色と下地との見分けをつけるために色にバリエーションがあるのですが、東京に住む3人の女性が、その業務用テープをラッピングやデコレーション、メモ用紙といった雑貨用途で使っているうちにその魅力に惹かれていき、それらの事例をまとめたMasking Tape Guide Book(通称MTGB)という一冊の本を作ります。
マスキングテープラブな3人は、さらにこの本を当時マスキングテープを生産していた主要メーカー8社に送り、「工場見学をさせて欲しい」と頼みます。しかし、その声に反応したのは、岡山県のテープメーカー カモ井加工紙のたった1社。

 "マスキングテープを可愛いと表現しているのを見て正直気持ち悪いと思った"
 "彼女たちの感覚がまったく理解できなかった"
 "一部マニアの楽しみとしか受け取らなかった"
 "単価30円のものがカラフルにしただけで150円で売られ続くと思わなかった"

他の7社は、彼女たちの意見に対してこう思ったそうです。カモ井加工紙が、この消費者コミュニティの声をまずは受け入れたのとは対照的に、

-(略)それに対して他社は「頼みもしない(unsolicited)アイデア」に対して最初から後ろ向きだった。

ことが、目の前に置かれた20億の市場を生み出すチャンスを掴むか逃すかの明暗を分けました。それ以外にも、小ロット多品種に対応する生産ラインを作ること、業務用と個人用という流通ルートの違いなど実際に具体化する上での問題も大きかったようですが、取り組む姿勢の違いが、この問題を解決できたかどうか(解決する気になったかどうか)に影響したと思います。



























カラーバリエーションや種類も豊富になった『mt』ですが、日本だけでなく海外でも認められる商品になっています。

PRESIDENTの記事には、「外部にある革新の源泉とのインターフェース」と表現されていますが、顧客や社員、コミュニティの中にある智恵をいかに企業活動に取込むには、co-creation(共創)の仕組みにプラスして、企業としての "まずは受け入れてみる" というオープンな姿勢が大切ですね。





2012年9月24日月曜日

あなた史上最高に、愛されるソファを『NOYES』


「正直なところ、Analyticsには懐疑的なんです。ページビューとか、滞在時間とか。自分がNOYESの熱心なファンとしての目でサイトがつまらないと感じたらバサッと変更します。」 先日、『NOYES』の牧社長にお会いしたときの言葉です。

























NOYES』は、名古屋にあるソファ専門店。自社で工場を持っていて、職人さんが手仕事でひとつひとつ制作にあたっています。販売は、名古屋と東京にあるショールームとウェブサイト。ウェブでの売上は "ショールーム2つを足すと勝てないくらいの額" だそうですが、座り心地や肌触りといったソファを買う上で重要な要素を伝えられないウェブで、それとは別の購買動機を生み出していることを考えると、スゴイことだと思います。

 
自分はウェブについて素人なので-。という牧社長ですが、

「ウェブで伝えるべき点は、ヒトだと思っています。ヒト、コト、モノとある中で、ヒトをいかに伝えていくかを常に考えています。」

「一時期、マーケティングに集中したことがあります。ソファを届けるべきところのターゲティングとか、そんな。でも、止めました。マーケティングにシフトしたらサイトがつまらなくなった。やっぱり自分が楽しめないとダメだね。」

「導線改善とかも、実は懐疑的です。本当に欲しいものは、少々面倒でも買うでしょ?だから、いかに欲しい!って思ってもらえるかどうか。」

など、思考錯誤の中で掴んだ着眼点は、ウェブの専門家が推奨している数値からのアプローチでなく、指標 "俺" といった感覚的なものですが、本質を突いているように感じます。

一人のファンとしてサイトを見た時に感じたことを大切にするという、直感。そして、サイトへの熱意。サイトを作っている人の熱意って、不思議なんですが、まるで匂いのように訪問者に嗅ぎとられてしまう。でも、その表現の仕方って言葉で説明ができない。細部にまで徹底したこだわりを持って、気に入るまで作って直す、飽きたら壊して作るを繰り返していく中で生まれてくるものではないかと思います。



NOYESでは、一般的なECサイトのように商品の機能面だけを伝えるのではなく、

NOYESソファのあるお部屋のお写真
NOYES KIDS 2012
ソファで読み聞かせたい絵本コンクール

といった、ソファを中心にその魅力を伝える参加型のコンテンツに力を入れていて、個人的に好きだったのは、「Thank you, NOYES」というスタッフの部屋とNOYESソファを紹介するコンテンツ。社員のみなさんが自社の製品を愛用している姿には安心感を覚えます。もっと前面に出していいコンテンツだと思いました。ECサイトのひとつのトレンドとして "雑誌化" のような流れがありますが、自然とそうした構成になっているところに驚きました。

お話していて感じたのは、これだという答えを掴んでいる訳ではなく、まだ試行錯誤の中ではあるものの、自分のモノサシを軸にした日々の改善に裏付けされた根強さのような感覚でした。それと同時にウェブが、技術者のフェーズを終えて、人間力、コンテンツ力のフェーズになったんだと改めて感じました。


2012年9月7日金曜日

オンラインバンクと顧客のCo-Creation(共創)『first direct Lab』

イギリスのオンラインバンクであるファーストダイレクトが、顧客とのco-creation(共創)を行うウェブサイト『first direct Lab』を運営しています。






























まずはじめにファーストダイレクトから、検討段階にある新しいアイデアがサイトに投稿されて、それに対して顧客が評価やコメントを寄せるという仕組みになっています。また、検討の前段階として、顧客からの提案を受け付けて、評価や会話が行える場所が用意されていて、アイデアの源泉となっています。

この『first direct Lab』で co-creation に取り組むにあたって、ファーストダイレクトは、「Why co-creation is the way forward for first direct」の中で次のように述べています。

人々がブランドに失望する主な理由は、金融機関からスーパーケットまでいえることですが、自分たちの意見や不満といったものが、これまで考慮されたためしがないと考えているからです。
顧客サービスは、私たちファーストダイレクトが行うあらゆることの中で心臓とも言える部分です。co-creation に取り組むことで本当に求められているサービスを提供できているかを確かめることができるように思えました-


顧客の声を活用していこうというのは、これまでも企業が取り組んできたことですが、co-creation(共創) との一番違いは、透明性ではないかと思います。

例えば、スーパーマーケットのご意見箱で考えると、自分の意見の投函しても実現されたかどうかが分からなかったり、自分の意見に賛同する人がいるのか、他の人はどんな意見や不満があるのかが見えず、ブチブチと途切れた感じになってしまっています。

つまり、「顧客の声から」とは言うものの、会話が成立していないか、会話する気が無い。その感じが伝わっていることをファーストダイレクトは、ブランドに失望する理由としてあげているわけです。





2012年9月3日月曜日

Amazon EC2 (Amazon Linux) で CSRファイルを作成

SSL証明書取得のために必要なCSRファイルを作成します。Amazon EC2 (Amazon Linux) での ApacheとPHP  インストールと設定を完了させたうえでの設定です。

管理者権限になる

インストールと設定は管理者権限で行いますので権限を取ります。
$sudo su -

作業用ディレクトリの作成

作業用のディレクトリを作成します。
#mkdir /home/domains/www.dummydomain.com/ssl
#cd /home/domains/www.dummydomain.com/ssl

プライベートキーの作成

プライベートキーを作成します。今回は、パスワード無し(-des3オプションを付けない)で作成しました。2048の部分は証明書発行機関により値が異なります。
#openssl genrsa -out dummydomain.com.key 2048

CSRの作成

CSRを作成します。ファイル形式はPEMです。
#openssl req -new -key dummydomain.com.key -out dummydomain.com.csr

You are about to be asked to enter information that will be incorporated
into your certificate request.
What you are about to enter is what is called a Distinguished Name or a DN.
There are quite a few fields but you can leave some blank
For some fields there will be a default value,
If you enter '.', the field will be left blank.
-----
Country Name (2 letter code) [XX]:JP
State or Province Name (full name) []:Mie
Locality Name (eg, city) [Default City]:Tsu
Organization Name (eg, company) [Default Company Ltd]:Genies Inc.
Organizational Unit Name (eg, section) []:
Common Name (eg, your name or your server's hostname) []:www.dummydomain.com
Email Address []:admin@dummydomain.com

Please enter the following 'extra' attributes
to be sent with your certificate request
A challenge password []:
An optional company name []:

作成されたCSRファイルの赤字の範囲が、証明書の発行を依頼する際に必要となるCSRになります。
#vi /dummydomain.com.csr
-----BEGIN CERTIFICATE REQUEST-----
(省略)
-----END CERTIFICATE REQUEST-----

2012年8月28日火曜日

ビール愛好家が"ここだけのビール"を創るサッポロビールの『百人ビール・ラボ』

Facebookを活用して消費者と会話しようという流れは、最近ではごく自然なことになってきましたが、『百人ビール・ラボ』は、ビール愛好家とサッポロビールが、そうした会話を通して "ここだけのビール" を作ろうという共創プロジェクトです。




















サッポロビールというブランドだけでなく、ビール自体にもファンが多く、歴史も長いので参加の動機は得られやすいのではないかと思いますが、「百人ビール・マイスター」という認定証の発行、完成パーティへの招待やサイト上での名前の掲示など、参加を促すための各種インセンティブも用意されています。

ウォールでは、運営側からこのプロジェクトの進捗報告や、ビールに関する知識の投稿がされており、それをきっかけした会話が生まれています。例えば、生ビールの定義については、参加者から多くの質問や意見が寄せられ、最終的には運営側が国内の規約や基準について回答することで、納得感のあるまとめになっています。こうした知識の提供は、"語りたい人" への情報提供になるので、その知識を披露してもらいながら、このプロジェクトへの関心や、口コミをつくることにつながっていってるんじゃないでしょうか。

毎週金曜日には、Live会議が予定されており、参加者からアイデアを求めながらコンセプトメイキングしていくようで、こうした初期の段階から参加できるのは、プロジェクトをより身近に感じることができていいですね。


完成は、2013年の冬という長期のプロジェクトで、飲めるのはそんなに先かよ。と思うかもしれませんが、co-creation思考から見ると、最終的に完成するビールもさることながら、それまでに育まれる消費者との関係性づくりが一番の目的なので理にかなってるといえます。もし、完成した時に「ついにできた!」という一体感が生まれていたら、それはサッポロビールが消費者の愛着を得た瞬間ですね。


あと、冬の間をどうやってつないでいくのか非常に興味があります。鍋ネタかな?


2012年8月17日金曜日

企業と生活者のためのco-creationプラットフォーム『Blabo!』

co-creation(共創)のためのプラットフォーム機能を提供して、私たちの暮らしにおける課題や企業の抱える課題に対して、生活者のアイデアをもとに解決策を見つけて実現していこうというサイトが『Blabo!』です。






















アイデアボードという単位で、いろいろなテーマに沿ってアイデアを出し合っていく仕組みになっていて、投稿はFacebookかTwitterのアカウントを使って簡単に行えます。アイデアの募集は、期限あるいはアイデア採用数の上限に達した時点で終了です。以前は、『Blabo!』の運営者によりテーマが決められていましたが、最近のリニューアルによりユーザーがテーマを提案でいるようになりました。

企業による活用も多く、これまでにアサヒビール株式会社、株式会社ガリバーインターナショナル、ライフネット生命保険株式会社といった企業が『Blabo!』上で、様々なテーマでアイデアを募集して、課題の解決にチャレンジしてきました。

他にもBlabo! Liveというオンラインでのワークショップを行える機能もあり、インターネットのメリットを最大限に活用したco-creationが可能になっています。



以前、このブログでも書いたことがありますが、2008年頃にco-creation(共創)という考えが注目を集めた時には、今とは違ってインターネット上で自分の意見を発信するということに慣れていない人が多く、定着しませんでした。また、キーワードだけが先に進んでしまい、実際は従来の取り組みとなんら変わらない名ばかりのco-creation(共創)になってしまったケースもあります。

現在、FacebookやTwitterに代表されるソーシャルメディアの利用者が増えた結果、ネット上で自分の意見を発信し、他者の意見に反応するということが普通のことになってきました。たった数年前には、想像もできなかった人たちがソーシャルメディアに参加し、自由に意見を発信しています。

こうしたインターネットリテラシーの向上により、より多くの人がインターネットを活用したco-creationに参加者できるようになり、また企業としてもこうした生活者の声を無視できなくなってきたことが、今またco-creationが注目されてきている要因だと思います。


2012年8月10日金曜日

co-creation awards 2012

現在、『Co-Creation Awards 2012』が開催中で、8月いっぱいまでco-creation事例のエントリーを受け付けています。Co-Creation Associationがメインとなって、以前にご紹介した Co-Creation Forum や eyeKa などがこのイベントの運営に協力しています。























日本でも「共創」をキーワードとした取り組みが増えてきていますが、世界ではどんな取り組みがされているのか、その最新事例をこのイベントでは知ることができます。8月15日にノミネートされた事例が発表される予定ですので楽しみに待ちたいと思います。


2012年7月31日火曜日

co-creation(共創)の出発点は『思い乗せた将来像』の発信から。

国家戦略会議のフロンティア分科会が『共創の国』づくりと題する報告書をまとめています。(報告書

 今まさに坂を転げ落ちようとしている課題先進国日本が、共創によって価値を創出することで多くの課題を克服し、それを先駆的な国家モデルとして国際社会に示すというものです。

























co-creation(共創)の出発点は、人がそこに参加したいと思うきっかけをつくることです。ハードルの高さは、誰が何をやるかによって違ってきますが、共通して言えることは、思い乗せた将来像(ビジョン)をメッセージとして示すことが重要だということ。一人の人間の思いに共感して世界が動くことがあるくらい、メッセージは人を惹きつけ、大きなうねりを生み出すきっかけとなります。

今現在の『共創の国』づくりでのビジョンは、あるべき日本の姿=「共創の国」としています。一般向けには、例えば報告書中にある『未来を搾取する社会 を 未来に投資する社会 に転化させる』のような分かりやすいメッセージが欲しいですが、示された将来像は賛同できるもので、実現したなら確かに素敵な国になると思います。


実現に必要なこととして交流・混合・変容の3つがあげられていますが、場づくりと、そこで参加者がどのような体験を得るのかといった部分への着目が、長く愛される仕組みづくりにつながっていくではないかと思います。

いま企業にとっても参加型の仕組みを構築することは非常に重要な未来への投資です。ただ、どんなに論理的に正しい仕組みでも、人が関わり合いの中で行うことである以上、思いや熱意、共感といった感情面への取り組みも合わせて行わなくては、単なるお飾りになってしまうのではないかと思います。

この機会に自社のビジョンやミッションについて考えてみてはいかがでしょうか。

2012年7月20日金曜日

自分だけのチョコレートバーがカスタムできる『chocri』

co-creation(コ・クリエーション)において、消費者にプロダクトのデザインを委ねる際にどこまでの自由度にするかは悩みどころ。自由過ぎて難しくなってしまう場合もあるからです。『chocri』は、自分だけのチョコレートバーをつくって購入できるECサイトですが、決められた部分と自由度のバランスが良くとれています。





















はじめにベースとなるチョコレートバーの味を4種類の中から選択します。次にトッピングをクリックして決めていきます。チョコレートバーは6つに区切られているので、フルーツ、スパイス、ナッツ、お菓子、デコレーション、シリアルなど100種類以上あるトッピングの中から6つを選択していきます。そして、最後に購入すると家にそれが届くという仕組みです。





















これくらいならデザインセンスや味覚のセンスは必要ありませんね。インターフェースも簡単なので子供と一緒にトッピングしていくという楽しみ方もできそうです。

ちょっとした"つくる"体験をプラスすることで、届くのが待ち遠しいチョコレートを実現しています。

2012年7月12日木曜日

共創をテーマにしたWebメディア『cotas(コタス)』

co-creation(共創)は、世界三大広告賞の1つであるカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルでも2012年注目のキーワードとして取り上げられていましたが、電通とインフォバーンがその共創をテーマにしたWebメディア『cotas』を6月にスタートさせています。























以前、このブログでもご紹介したAMO's Styleや書籍「生き残る企業のコ・クリエーション戦略」などが事例として紹介されています。

これまでも消費者の意見やアイデアをもとにした商品開発は行われてきましたが、Web2.0にはじまり、現在のソーシャルメディア普及に至る過程で、個人がインターネットを使って参加・発言するようになったことがリテラシーを向上につながり、これまでとは違った形で消費者参加型の取り組みができるようになった要因になっています。

しかし、ただ単に参加の仕組みを用意して「参加してください!」と言っても駄目で、企業が発信するメッセージやビジョンのデザインや、参加することで貢献していることを実感できたり、自分を表現することができる体験のデザイン、持続性のある参加型のデザインなど、全体的なシステムデザインが必要ではないかと思います。

また、既に多くのファンを抱えるブランドを持つ企業と、これからブランドを構築していこうという企業とでは取り組み方も大きく変わってきます。特に日本企業に根付いている文化を考えると、まずは社内活動でのco-creationに取り組んでコツをつかんだあと、消費者とのco-creationにもっていった方がよいのではないかと考えています。

2012年7月5日木曜日

自分だけのデザインジーンズをカスタムできる『Getwear』

体験による差別化は、co-creation(コ・クリエーション)が最も重要視しているポイントの1つ。『Getwear』はそれを実現しているデザインジーンズのECサイトです。



















大量に生産して、大量に消費するという市場は、アジアを中心に今後も続く傾向であるとは思いますが、一方で「自分だけの」というニーズが増えてきていることも事実で、『Getwear』では、そうしたニッチなニーズに応えるためにウェブを使って自分だけのデザインジーンズをつくることができる仕組みを提供しています。

ジーンズの形や生地の色、ポケットやジッパーなどの基本的なデザインの他、ハサミを使って切り刻んだり、ペンキで汚したり、ピストルで穴をあけるなんてこともできるようになっています。試作は登録不要で、サイトにいけば簡単に体験できるようになっています。


















以前、『Shoes Of Prey(シューズ・オブ・プレイ)』というサイトをご紹介しましたが(記事はこちら)、”自分好み”というニッチなニーズに対して一部の人だけに応えるのではなくて、デザイン部分を消費者に委ね、それぞれが自分らしさを手に入れることができる仕組みの提供というのは、これからのECのひとつの形でもあると思います。

「ねぇ、ちょっと見てよ。このジーンズ私がつくったの。ここはちょっと失敗しちゃったけどね。」と、いうデザインの悪さも話題になってしまうほど、”自分がつくったという体験”は製品に強力なバリューを与えます。

2012年6月26日火曜日

【書籍紹介】特集・イノベーションを起こす共創型クリエイティブ/BRAIN(ブレーン) 2012年7月号 VOL.624

コ・クリエーション(Co-Creation)は、日本語で「共創」と訳されています。この共創という考え方は、2008年頃に国内外で注目が高まり、様々な取り組みがなされてきました。生み出される結果だけではなく、顧客との協働の中で育まれる企業と顧客との関係性にフォーカスした取り組みが増えてきたのもこの頃からです。

7月号のブレーンに「イノベーションを起こす共創型クリエイティブ」と題して特集がされていましたので、ご紹介したいと思います。



















ブレーン 2012年 07月号 [雑誌]


共創型というキーワードが、マーケティングや広告制作の現場に浸透しつつあるということで、ダイハツ、CUUSOO SYSTEM、トヨタマーケティングジャパンの他にも以前ご紹介したeYekaなど多くの事例が紹介されています。

こうした共創型のチームの力を発揮させるファシリテーション型のリーダーシップについて、各界の実践者たちのインタビューも掲載されていて充実した内容になっています。

2012年6月14日木曜日

三重大学アントレプレナー論『Co-Creation思考によるこれからの起業スタイル』


三重大学のアントレプレナー論という講義の中でゲストスピーカーとしてお話しさせていただきました。


























気高いアントレプレナー論について語ることはできませんが、これまで感じてきたことや考えてきたことなど、自分の経験を伝えることが起業を考えている人へのヒントになればという思いでお話させていただきました。

大枠としては、日本や市場は一体どうなっていくのか?これからの事について考えることは大切なことだと思いますが、未来を読み解こうとしても難しい。それよりも、こういう世の中なら素敵だ。こういう自分なら素敵だ。という将来像を思い描いて、それを実現していくことを考える方がいいと思う。そんなお話をしたつもりですが、うまく伝わっていれば幸いです。

後半は、Co-Creation思考が、起業においても役に立つということで、基本的な4つのポイントをお話しました。

レポートを見ると、「コ・クリエーションという言葉は知らなかったけど、こういうことができる会社って素敵だなと思っていた」、「機能面ばかりを考えてしまっていたけど、こういう視点はとても新鮮でとても参考になる」、「最初は?と思ったけど具体例で腑に落ちた」といったことが書かれていて、Co-Creation思考の良さは伝えられたかなという思いです。

1時間という長い時間でしたが、みなさんとても真剣に耳を傾けていただいて、質問もたくさんしていただいて嬉しかったです。ありがとうございました。

2012年6月4日月曜日

金城学院大学eコマース 特別講師 『Co-Creation(コ・クリエーション)思考:共感による差別化』

金城学院大学eコマースの授業で、特別講師として『コ・クリエーション思考:共感による差別化』というテーマでお話させていただきました。80名弱の生徒さんは全て女性。インターネットリテラシーはまちまちのようで、もちろん社会で働いた経験はないので、どの範囲のお話をしたらいいのかが悩みどころです。


























ちなみに金城学院大学でこうしてお話させてもらうのは今年で3回目。初回の2010年には、ソーシャルメディアを活用した消費者へのアプローチというテーマで、

「近い将来、Facebookというものを使って、日本の企業も消費者と会話しながら物を販売する時代が来るんですよ。」

と、いったお話をさせてもらいました。あの当時、企業もほとんど注目していない状況の中、Facebookにフォーカスした大学の講義は日本でも珍しかったし、東海圏では初だったと思っています。今回のコ・クリエーションにも同じような感覚があって、今はあまり注目されていないけれど、これから注目されるキーワードであることは間違いないです。ただ、Facebookほど爆発的な広がりを見せるものではないとも思っています。 




















 





さて今回の授業。事前の準備は「みなさんと会話しながら進めていく」つもりで時間配分していたのですが結果的には大誤算でした。空気を読んで何かしら発言してくれる社会人とは違って、こうした場で学生さんに自分の意見を述べてもらうというのはハードルが高かった。かなり時間ショートしてしまいました。あと、質問したかったけど恥ずかしくて出来なかったという意見もあったので、今後の講義に向けて、ネットを使ってリアルタイムに意見や質問を受けながら授業ができる仕組みを構築していこうと思います。


そんなことで、構成を修正しながら進めていったので、パート同士がうまくつながらずに説明不足になった部分があって、本当に申し訳なかったなと思っていたのですが、レポートに目を通してみると、ポイント突いた鋭い意見や、実際の体験談、言い忘れていたAKB48を逆に例として書いてくる人もいて、かなり高い割合で理解してもらえていたことに救われた感があります。が、それだけに悔しい思いが残りました。


今日はこちらが学ばせてもらう事が多かったです。生徒のみなさん、ありがとうございました。また、何物にも代え難いこの機会を下さった武田先生には大変感謝しております。ありがとうございます。


2012年5月30日水曜日

Co-Creation(コ・クリエーション)的プロモーション『My Smile, My Frappuccino』

企業活動に社員あるいは消費者が何らかの形で参加できる仕組みを提供して、そこで得られる体験・経験を企業の価値に変えていく。これが、コ・クリエーションの核です。これを実現するための考え方をCo-Creation思考と呼んでいます。

企業活動のどの部分に参加型の仕組みを置き、そこでどういった関係性を育むかが、Co-Creation思考において特に大切なポイントですが、今日は参加型のプロモーションの事例をいくつかご紹介します。



















スターバックスについては、以前に『My Starbuck Idea』をご紹介していますが(記事はこちら)、今回ご紹介するのは『My Smile, My Frappuccino』というFrappuccino(フラペチーノ:冷たいドリンク商品)のプロモーションサイトです。

Twitterを使ってFrappuccionoと自分が映った写真を簡単に投稿でき、その写真がスターバックスのサイト上に表示されます。ファンであれば自分の写真が表示されるとちょっと嬉しいですし、友達にも言いたくなります。熱心なファンでなかったとしても本当にたくさんの人が投稿しているので、宣伝という嫌な感じはなく、しばらく見入っているうちにFrappuccinoってどんな味なんだろう・・・と、思えてくる訳です。

情報は、発信者と受信者の関係で意味が変化します。例えば「おはよう」という言葉、友達から言われたとき(楽しい)、片思いの人から言われたとき(ときめき)、知らないおっさんから言われたとき(気持ち悪い)、のように同じ言葉でも受け取られ方が変化する訳です。

フラペチーノ美味しいよ!と企業が言ってもそれは宣伝でしかありませんが、My Smile, My Frappuccinoのような仕組みを提供することでファンにはちょっとした嬉しさを、その他の人には商品の良さを自然に伝えることができるようになります。





同じようなプロモーションの例としては『トーキョーサイダー』があります。東京都墨田区でしか販売されていない(ネットでは買えない)地サイダーの1つで、最近ではスカイツリーバージョンも販売されています。公式サイトに「投稿写真」のコンテンツがあり、購入者がトーキョーサイダーと東京の風景などを一緒に写した写真が投稿できるようになっています。あと、東京都も「tokyo365.jp」という同じようなコンセプトのサイトを運営しています。


このアイデアは応用が色々あると思います。観光資源の活用にも使えますし、カーディーラーであれば”自動車と自分を一緒に写す世代”を対象にしたサービスとしても使えそうです。あと、単に投稿してもらおうというのではなくて、参加する人へのインセンティブ(非金銭的でもよい)のデザインをしっかり考えることもCo-Creation思考では大切なポイントです。


2012年5月21日月曜日

Amazon EC2のmicroインスタンスが起動しない問題

2012年4月に作成したEC2のmicroインスタンス。当時は稼働していたのですが、しばらく使う予定がなかったのでstopして放置すること1ヶ月ほど。久しぶりに起動してみるとStatus Checkが通らずにうまく起動しない・・・。

Management Consoleからシステムログを見てみると、以下のようなメッセージが出ていました。

Map 2009 (98cc1a, ...) at 0x27ec2000 failed: -22.


あれこれ試しているうちにSnapshotからAMIを作成してsmallインスタンスで起動するとStatus Checkをパスすることが判明。しかし、根本の原因は掴めず。他にもAWSのフォーラムを調べて解決策(というか、対応策)を見つけました。
https://forums.aws.amazon.com/message.jspa?messageID=343358


カーネルをaki-d209a2d3からaki-fc08a3fdに変更することで動くようになると。確かにやってみるとsmallインスタンスでStatus Check通ります。ただ、(作成は随分前になりますが)同じイメージから作って同様に放置状態だった別のインスタンスは、この問題が出ずに起動するんですよね・・・。



2012年5月18日金曜日

Co-Creation(コ・クリエーション)ワークショップ(第4回)

パソナテック社の人材育成事業の一環で、Co-Creationワークショップをする機会をいただきました。午後1時からの2時間という、あえて一番眠たくなる時間帯での開催を自ら志願。楽しくて、発見のあるセミナー&ワークショップを目指しているので、退屈に感じる部分がないかを探るためです。
























幸いにもみなさん最後まで起きて聞いていただけていたのでよかったです。ちょっと危ないと感じる時間帯もありましたが、そこから思うのは一方的に話す時間は3~5分が限界ということですね。

いつものワークショップとは違って、Co-Creation思考に興味があって集まっている訳ではないというアウェーでの開催でしたが、この時間を通してこれからに役立つ新しい視点を掴んでもらえていたら最高です。


Co-Creation思考のイメージを掴んでもらった後、ワークショップです。いきなりCo-Creation的なものを完成させるのは難しいので、アイデアを出してコンセプトをつくるという点にフォーカスしてやってみました。

























履歴書をテーマにして、足し算の発想と引き算の発想をチームに分かれてやってみます。段取りが悪くてグタグタした部分があったのですが、その場で修正しながら進めていきました。

アイデアを思い描くのと、実際に書き出すのではかなり違います。頭だけだと、色々と発想しているつもりで同じことをグルグル考えていたりします。でも、書き出してみるとすぐにネタ切れを起こす自分に気がつきます。今ある履歴書がこんな風になれば面白いということを考えてコンセプトを見つける。これは足し算の発想です。出てきたコンセプトから見えるのは「書くのが面倒だ」という点でした。

次に引き算の発想にチャレンジ。Co-Creation思考では、「無駄に張り合わず他と差別化する」ための方法を見つけるために引き算での発想が非常に効果的です。どんどん引いていったら紙すら残らなかったという意見もありましたが、この方法で見えてきたのは「自分を伝える」という点です。履歴書の目的は自分を伝えること。それが実現すれば紙すらいらない。そんな本来果たすべき役割が見えてくることが、引き算の発想の面白い点です。

参加された方には、足し算と引き算のそれぞれを体験することで、その違いを感じていただけていたようです。


アンケート結果:
https://docs.google.com/a/genies-ag.jp/spreadsheet/pub?key=0AnRmSAHfV1F-dGRZQ01qMF9JZmRXSEpqdUlRSkdtZ3c&output=html


2012年5月15日火曜日

農業体験を企業の人材育成やメンタルケア、CSRに活用するという提案『坂折棚田(さかおりたなだ)』

今日はご縁あって坂折棚田(さかおりたなだ)へ。IT系とは真逆の世界ですがそれ故にいろんな発見があります。最近テレビの取材があったそうで、ニュースプラス(5月18日午後5時30分くらい)、花咲タイムズ(5月26日午前9時20分くらい)で棚田の様子が放送されるとのこと。


坂折棚田は自然豊かな里山の中にあります。千枚田と笠置山、権現山とが織りなす景観、虫や蛙の鳴き声、風の音、そして土の匂いなど、実際に訪れて五感を使って体験すると、メディアでは伝えきれない良さがたくさんあることに気付きます。

























日本の棚田百選に選ばれている坂折棚田ですが、この景観を後世に残していくために補助金だけにたよるのではなく、都市から人を呼ぶことで持続可能な景観保護の仕組みを作ろうという活動が進んでいます。














































まずアクセスですが、名古屋から高速を使って1時間程度、それほど難しい道ではないです。道路はきちんと舗装されていて、駐車場やトイレも整備されています。女性にも来てもらいやすい場所だと感じました。棚田を見下ろせる場所にはちいさなお茶処があって、写真を撮りに来た人や棚田で農業体験をする人などが、地元の人と交流できるスペースになっています。


棚田にはオーナー制度があって、オーナーになると田植えや収穫といった農業体験ができたり、お米がもらえたりします。最近では、こうした農業体験を企業の人材育成やメンタルケア、CSRに活用する企業が増えてきていて、博報堂やJTBといった大手企業もそれぞれの目的を持って農業体験を企業活動に取り入れているそうです。(場所は坂折棚田とは違いますが)

農業体験だけでなく、学生との取り組みや婚活など、計画中のものも含めて参加してみたくなる企画がいろいろと進んでいますが、特に6月9日に行われる予定の灯火祭がオススメで、棚田の周囲が蝋燭の火で照らされて幻想的な風景を見ることができるそうです。お酒もちょっと出る?とのお話し、実現すれば間違いなく最高の一杯です。




続いて向かったのは、岩村にある古民家を改装した『茅の宿 とみだ』という素敵な宿。
























名古屋からも近くて開発合宿なんかに最高の場所だと思います。携帯の電波は問題なく来てます。一瞬不釣り合いかなと思った大きな液晶テレビも開発合宿のことを考えると便利です。


























囲炉裏だってあります。煙の匂いもここでは演出ひとつ。夕食は地元のお母さん方の手料理がいただけるそうです。あと、囲炉裏で焼く五平餅が美味しいそうです。それ、食べなくてもわかります。


























部屋は15名程度が最適人数だそうです。もちろんお風呂とお手洗いもありますが、お風呂が少し狭いので、大人数の場合は近くの温泉がお勧めだそうです。外にはバーベキュースペースもあります。囲炉裏を囲んでサービスのアイデアを話し合って、煮詰まってきたら外の田園風景を歩けば気分もリフレッシュできます。特にソーシャルグッド系サービスなんかに向いてるかも。


参加型で持続可能な仕組みづくりをコ・クリエーション(Co-Creation)思考な切り口でより良くできないか、そんなことを考えながら、保存会のみなさんのお話を伺っていました。




2012年5月12日土曜日

クラウドコンピューティングEXPO2012 IT飲み会共同出展ブース(3日目)

あっという間に最終日。去年よりも早く時間が過ぎていく感じがします。








































実は、2日目にパネルを印刷品質を上げたバージョンに差し替えることになって、1日目の内容は消えてしまったのですが、また少しずつ集まってきて3日目の開始時点でこんな感じ。やっていくうちに「あ、これそういうこと?手書きなんだ。」という人がちらほら出てきました。どうやら、こんなデザインに見えてしまうようです。

手書きしてね。というタイトルか何かつけたほうがよさそう。でも、この作戦は興味を引き付けるには十分効果的でした。



























ブースも2日目同様に盛況です。朝から準備したパンフレットもほぼ無くなってました。当社の製品も多くの方から評価いただいて、ブースを不在にしている時に来られた方が、ぜひ連絡が欲しいと名刺を置いていったケースもありました。共同出展されている方々に気に入ってもらえたのも嬉しかった。
























最終的に集まったアナログいいね!はこんな感じ。断られることのほうが多いかなと予想してましたが、意外と楽しそうに書いてくれる方が多くてよかったです。



終了後は打ち上げ会。IT飲み会の共同出展は、企業規模や役職、年齢に関係なく、パンフレット詰めたり、倉庫片づけたり、作戦がうまくいったらみんなで喜んだりと、いい大人が3日間も朝から晩まで苦楽を共にする訳で、終了時にはいつも強い絆が生まれています。そこが共同出展の一番の収穫だと思っています。個人的にも、ビジネスにとっても。




打ち上げの様子は動画ありますのでどうぞ。

クラウドコンピューティングEXPO2012 全国IT飲み会 打ち上げ開会


クラウドコンピューティングEXPO2012 全国IT飲み会 打ち上げ閉会



昨年以上に収穫のある共同出展でした!

2012年5月11日金曜日

クラウドコンピューティングEXPO2012 IT飲み会共同出展ブース(2日目)

2日目も朝からみんな一列になって資料作り。かなり作ったと思ったんですが実際は全然足りなかった。

























続いて毎朝恒例の掛け声。今日は動画も撮りました。





実際はかなりの大音量なんですが、動画はちょっと迫力が伝えきれてなくて残念。入場者は、昨日よりもかなり多い感じで、ブースにも昨日の反省会の作戦が当たってどんどん人が入ってきます。

























Chatworkのブースでは、Chatworkを活用してビジネス展開をされているみなさんの事例紹介がされています。写真は、徳島IT飲み会の幹事で弁護士の立石先生。ChatworkとKDDIの提携に関して法務面を担当されたそうです。チャットでちゃちゃっと法律相談ができるサービスについてお話しされてます。























立石先生には、当社の製品を気に入っていただいていて、ことあるごとにブースに人を連れてきて「これいいんですよー」とオススメしていただきました。感謝です。



既に2日目の写真がネタ切れなのは、すごい勢いでパンフレットを受け取ってもらえたので、途中全然足りなくなってきて裏でずっとつくってたから。3日目は朝から1時間のパンフレット詰め作業が待っています(笑

最終日も頑張ります。あと、TechwaveにIT飲み会共同出展ブースの紹介がされていましたので合わせてどうぞ。

2012年5月9日水曜日

クラウドコンピューティングEXPO2012 IT飲み会共同出展ブース(1日目)

初日の今日は8時半集合。会場の準備、朝のミーティングを終えて恒例の全員掛け声タイム。「お酒大好き、IT飲みかーい!」で出展企業からの注目と失笑を集めます。隣接ブースが野村総合研究所、NTT DaTaときたら、我々中小企業はこれくらいやならいと。



























当社は、社員参加型の行動評価システム、簡単に言うとサンクスカードのウェブ版を展示しています。「あの会議のアイデアよかったよ」とか、「いつも机拭きありがとうね」、「失敗したけどいいチャレンジだったよ」といったポジティブな行動に対して社員同士でバッジとメッセージを送り合うことで、ちょっとした貢献を嬉しい気持ちに変えていって、より良い行動につなげていく。そんな仕組みを社内に導入するためのウェブアプリケーションです。








































他の人からの評価や感謝のメッセージによってプロフィールページが作られていきますので、自己発信のソーシャルメディアとは違い「他者発信」によるその人の個性が見えてきます。

ちなみにChatwork株式会社でも褒める専用のチャットルームを用意しているそうで、恐らく同じ目的かと思います。

パネルの下には、お話を聞いていただいていい仕組みだねと思っていただいた方からハートマークとLikeのメッセージ貰ってます。3日間でどれだけ貯まるか楽しみです。綺麗なパネルがたくさんある中で差別化するための手書きエリアはCo-Creation的発想ともいえます。実際、目に留まっているようでした。話を聞いていただく中で「こうした仕組みを導入できる会社が伸びるよね」というご意見があったのですが、まさにおっしゃる通り。鋭いご意見。



























状況が違って去年のノウハウが活かせない部分があったのですが、そこは夜の反省会で修正です。写真はChatworkアカデミーの加藤さん。スケッチブックに図を書いて改善案を熱弁です。







































あと、シナジーデザイン株式会社の自動車業界に特化したCMS『デキテル』が非常に完成度の高いCMSで、みんな画面を見て感動中。
























明日も一日頑張ります。

2012年5月8日火曜日

クラウドコンピューティングEXPO2012 IT飲み会共同出展ブース

明日から3日間、クラウドコンピューティングEXPO2012に全国のIT飲み会仲間が集結します。


























まずは会場の下見にいってきました。去年同様に異彩を放っていますが、加えて、隣のブースが3日間通してが芸人を呼ぶらしく、エリアとしても異色です。集客に期待が持てます。



























着々と準備が進んでいくなか、高知組が到着。福島さんのド派手なブルーのパンツに思わずカメラを向けましたが、後で聞いたらクラウドイメージの配色らしいです。さすが。今回は、隣の萱沼さんと共同で業務の「通知」に特化したサービスを出展するそう。











































今日プレスリリースされてましたが、チャットワークはKDDIと業務提携とのこと。半年間かけて準備してきたそうですが、今日に照準をあわせてくるのが素敵です。



























夜はお決まりの、というよりこっちがメインとも公言されてますが、参加企業で全国IT飲み会。誰が誰だか分からなくなるくらい、参加者が多いです。各社、出展する商品を1分でPR。ちなみに当社は、サンクスカードのウェブ版のようなシステムを出展します。























動画もとりましたので合わせてどうぞ。乾杯の様子一本締め



























クラウドコンピューティングEXPOにお越しの方はぜひ当ブースもご覧になっていってください。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...