2016年12月12日月曜日

Scratchでプロジェクトションマッピング!三重県の子供向けプログラミングワークショップLittle Coder Mieの話

今回のワークショップ開催にあたりまして多くの方からの協賛金をいただきました。誠にありがとうございます。これまで協賛いただいた皆さまにつきましては、こちら(スポンサー)でご紹介させていただいております。

いただいた協賛金で、今回のワークショップで使用した高出力のプロジェクターをはじめ、センサーボードの補充や運営に必要な備品などを購入させていただいております。収支について詳細な収支報告をこちら(収支報告)に掲載しておりますのでご覧ください。



12月4日(日)に三重そうぶんキッズシネマスクエアとの共催でLittle Coder Mieを開催しました。

キッズシネマスクエアとの共催はこれで3年目。毎年、映像とプログラミングをテーマにワークショップを行うのですが、今回は「Scratchでプロジェクションマッピングしよう!」という内容。 三重総合文化センターにある本棚と壁と時計に子供たちが描いて動きをプログラミングした 雪だるま を投影してクリスマスっぽい演出を楽しみます。



















「プロジェクションマッピング」とは、建物などの ”モノ” に ”映像” を重ね合わせることでいろんな演出をすることを言います。特に昨年あたりから街中でもよくみかけるようになってきた感がありまして、子供たちに聞いてみても2/3くらいが知っている・みたことがあるという回答でした。

基本的には夜に行うものなのですが、この日はスケジュール的に明るい時間帯での投影が予定されていたため、会議室で使うような普通のプロジェクターですと、光が弱くて映像が薄くなってしまうという問題がありました。

かといって、高出力のプロジェクターを用意するにはままお金がかかるということで、どうしようか... という話になっていたのですが、せっかくの作品が薄くてみえないとかクリスマス前に寂しすぎる話なので、ここはひとつ大人が(お金的なところを)頑張ってなんとかしようということになりました。

(前述のとおり、多くのご協力をいただいたおかげで素敵な作品発表になりました。本記事の最後に映像がありますので、お楽しみください。)


















ワークショップに参加してくれたのは、20名の子供たち。イベント告知のパンフレットが津市の小学生に1枚ずつ配布されたこともあって用意していた席数に対して応募のほうが多かったために抽選となりました。

あと、普段はリーチできない子供たちにも情報が届いたのか、いつもとは少し違った雰囲気だったようにも思います。



ワークショップがはじまると、石黒さんが座標やキャラクターの動かし方など、初歩的なことから、ひとつずつ丁寧に進めていきます。終わってみてちょっと丁寧すぎたかも?と思えるくらい丁寧な内容。







座標の仕組みを覚えてキャラクターが動かせるようになったら、今度は、オリジナルの 雪だるま を描いていきます。が、ここでいきなり画面に向かわせるとなかなか完成しない、というのがこれまでのノウハウ。まずは紙と鉛筆で雪だるまの絵と動きを考えてもらいます。





















紙で雪だるまと動きを考えたら、それを実際に画面で描いてプログラミングしていきます。子供たちの絵はいつみてもかわいい。


中にはマウスを触るのがはじめて(一応応募の際にマウスとキーボードが使えることを前提にお願いはしています)の子もいたのですが、なんとか描きあげていました。


プロジェクションマッピングの具体的な内容ですが、

1:左下の柱に投影された煙突から雪だるまが登場、時計の手前まで移動(子供たちによるプログラミング)
2:時計に向かってジャンプアクション(用意されたいくつかのロジックから子供たちが好みのものをコピー)
3:時計に触れると雪の結晶が放出される
4:右下の柱に投影された煙突に雪だるまが入っていく(子供たちによるプログラミング)
5:大声を出すとそれに反応してすべての雪だるまが登場(運営側が密かに用意)

と、なっています。
















で、こちらが、そのお待ちかねのプロジェクションマッピング動画です。




時計に触れると雪の結晶が放出される仕組みですが、絵を描くときに「雪だるまのどこかに1つ赤い部分をつくること」というルールを伝えていまして、その赤色が、時計の部分に配置されたプログラム(黒い丸なので時計と重なっていて見えない)との当たり判定に使われる仕組みになっています。

なんて素敵な演出。

あと、最後に大きな声に反応してすべての雪だるまが登場する演出が、締めの演出としては満足感を出してるなと思いました。なんでしょうね、この最後に拍手とか大きな音で締めるとなんとなくまとまる感。名前とかついてるんでしょうかね。



本当は、他のイベントの終了時間にあわせて発表が行われるはずだったのですが、制作の時間が押していたこと、あと最後に子供たちの作品を1つにまとめる作業が思いのほか時間がかかってしまい、間に合わせることができず。残念でした。。

そして、その間に合うか間にあわないかの瀬戸際で悲壮感を漂わせながら裏作業している大人の姿がこちらです。















ひとつの操作ミスも許されない中、横で石黒さんが「あかんかな...間に合わんかな...まあしゃあないかな...」と哀愁漂うつぶやきをしていたことだけが記憶に残ってます。

この納期直前のバタバタ感は超リアルな現場感漂っていたので、むしろこういう悲壮感漂う姿こそ見せた方が本当のことが伝えられたのかもしれない。 次回の参加者減りそうだけど。。


さて、次回は春の開催。担当が僕ということで成功のイメージしかないのですが、内容についてはまったく思いついておりません。現場からは以上です。

2016年10月3日月曜日

今日から12期目がスタートしました!

先日、ドアを開けて家を一歩でましたら、まだ少し暑さの残る日差しの中に肌寒いとまではいかないまでも冬の兆しを見せる空気の冷たさがありまして、この時期独特の心地よさを感じました。ここに金木犀の香りが漂うといよいよ季節は秋だな、なんて思うわけですが、これを単に「秋の装い」という表現でお伝えしなかったのは、冒頭の文字数を稼ぎたかったからです。文字数。


9月末で第11期目の決算を迎えまして、今日から第12期目がスタートしました。

秋の決算・新年度というのは、世の中的にバタバタしておらず落ち着いて迎えられるというメリットがある反面、新しい命が芽吹き育つ春とは違い、草木が枯れ冬の準備が始まる季節がゆえ、いまいち始まり感が無い、というデメリットもあります。

例年、売上の右肩あがりにはこだわってはいないのですが、仕事を効率化して決算を黒字にするということには結構こだわってまして、11期目もおかげさまで黒字決算となっています。受託開発の割合がまだ高いので毎年ゼロベースに近いところから数字を作っていかなければならず、特にこの時期は、今期はどうなることやら...と不安を感じますが、毎年ありがたいことにご縁とお仕事をいただきながらここまでやってこれています。ありがとうございます。

おひとりさま法人ということもありまして、僕自身と会社が重なっている部分も多く、1期終えるごとにひとつ年齢を重ねていくことを思うと「その年齢を活かせるように時間を重ねていくこと」は非常に大きな課題だなと感じています。

とはいえ、過ぎ去っていく時間には逆らえない部分も多く、去年のブログを読み返してみますと「10年を機に始めようと思っていることがある」という記載があったのですが、進捗率が0%どころか、それがなんだったのかさえ覚えていない始末です。

そんな親や上司などから感じてきた「年齢」というものを自身からも感じるようになってからというもの、特に自分の視線の向いている方向には気を付けていたいなと思うようになりました。

20歳であれば、就職、結婚、出産などこれから経験するであろうことに満ち溢れていて視線は常に「未来」なわけですが、おっさんというのは、そうした人生の華というものは概ね消費してしまっておりますし、これから先の話といわれても残された時間の短さに愕然とするくらいでして、つい視線を過去に向けてしまいがちですが、僕としては死ぬその瞬間まで視線を未来に向けていたいなと思うわけです。

まあ、そんなどうでもいいような、よくないようなことを、タワーズの51階からカクテルと名古屋の夜景をおつまみに考えているわけでして、つまり本決算もおかげさまで黒字決算となっています。


























今期もよろしくお願いいたします。




2016年7月26日火曜日

Scratch×モーターでみんなのドミノをつなげよう!三重県の子供向けプログラミングワークショップLittle Coder Mieの話

7月24日(日)に三重県総合文化センターで、Little Coder Mieを開催しました。

今回は、昨年7月に行った Scratch + Nanoboard と実際のドミノを使ってリアルとデジタルがピタゴラスイッチするというもの(去年の様子はこちら)をバージョンアップした内容です。





















去年の反省点として、ドミノとセンサーの接触が悪く調整が必要だった(スタッフ曰く、建設的でない調整)というのがありましたが、ここはあらかじめ(山下さんが夜な夜な)ハンダ付けした端子を用意することでクリア。これによって今回は、本来のドミノの動きなど建設的な調整に時間を使えていたと。

























それと去年は、モーターにストローをくっつけてドミノを倒していましたが、今年はクリップをモーターの軸に挟んで、モーターが動くとクリップに乗せたビー玉を転がす(石黒さんが夜な夜な考えた)仕組み。去年より動きが出て楽しい反面、調整は少し難しくなっていたと。
































あと、センサーボードというと必ず起こるPCがボードを認識しないトラブル。始める前はいつものことなんですが、今回はワークショップ中にも2人途中で認識しなくなるPCがあって、ひと汗かきました。






















そしてこちらが今回のゴールの仕掛け。去年僕がやらかしたこの重要なポイントを今年は女性スタッフの山下さんが、Scratchで風船を割るというアイデアにて実装。迫力満点のゴールに。















Scratch で出力をOnにしてニクロム線に熱を発生させて割る仕組みとのことです。ただこの風船が準備中から何度か暴発してまして、その爆発音が事故?ってくらいデカくて大人もビビる大音量笑




そして、この風船の上に MESH の Moveタグを配置して割れた振動で写真を撮るという仕組みを用意。これが僕の一番大きなお仕事です!風船が割れないように MESH をそっと乗せるお仕事。
































話は少しそれますが、Little Coder Mie では休憩時間や親御さんに読んでいただくためにプログラミングに関する書籍を持ち寄って展示しているのですが、今回 Osmo Codingというブロックを使ったプログラミング的な学習ができるものがありまして(公式サイト)、子供達の反応はどうだろうと展示してみたのですが、すごく楽しそうにやっていました。
























実際に触れるものがあって、しかもそれが画面が連動するっていうのは、子供たち大好きですね、こういうの。みんなでワイワイいいながらやっている姿をみて、そこが Osmo Coding のよさの一つだなと思いました。昔、ファミコン1台をみんなで囲んでワイワイやってたのを思い出しました。






さて、隣のお友達同士のドミノが繋がったところで、リハーサルを行ってうまくいかなかったところを調整、いよいよ本番です。

















その本番の様子が、こちら。といいたいところなんですが、いつもですね、僕のブログが公式ブログを先行してしまうのはいかがなものかと思っていまして、今回は動画については公式ブログをお楽しみに!ということにしたいと思います。

なお、Little Coder Mie の公式ブログは、こちらです。



なので、僕の方は、風船に乗せた MESH の Moveタグがどうだったかだけをお伝えしたいと思います。ドミノが倒れて風船が破られ、その振動に反応したMESHが撮影した画像がこちらです。





























説明をしますと、子供達は画面の右にたくさん集まっているのですが、まったくフレームに収まっておりません。もうちょっとカメラを右に向けないといけなかった。。去年自分の席から動かなかった子がまあまあいたことを意識してこの角度にしたんですが、今年はみんなゴールに集まってきてしまって。。すみません、こんな感じの写真しか撮れませんでした。。


終了後のアンケートをみると今回も満足度は高くてみんな楽しんでもらったみたいなのでよかったなと。ドミノ回はみんな大好きですね、プログラミングの要素は少ないのですが笑

次回は、11月かな?また公式サイトで告知しますので、チェックしてみてください。




2016年7月1日金曜日

「就活力・起業力アップに!いま知っておきたいIT技術トレンドと業界事情」 / 三重大学総合情報処理センター主催IT講習会

「細胞の勝利」と呼んでいる持論がありまして、若い人の行動は基本的に正しいと考えることでおっさんとしての在り方を考えるための論なのですが、先日バスに乗っておりましたら、ザ・田舎な雰囲気漂う若いカップルが前の席に座りまして。

彼氏の方がですね、俺イケテルだろ感といいますか、イキってる感じ(死語ですかね?)で彼女に接していたので「いやいやいや全然カッコよくないしそれ...」と思いつつも、この若い二人の行動を正とすることで見えてくるものがきっとあるはずだと静観してましたら、ついにはチュッチュとやりだしまして。

さすがにこれは黙っていられない。世の中の 良識ある大人 に問うべきだ。と、ツイッタアでつぶやきましたところ直後にきたおっさんフォロワーからのリプライがこちらです。






















僕もバスでキスしたい。そんなのしたことない。


ただですね、この どうしようもない平和な リプライ に触れたことで、目の前の若いカップルをなんだか微笑ましく感じられるようになりまして。おっさんにも若い二人にも世界中の人にも感謝している次第です。LOVE 平和。



























さて本題。笑

6月30日に三重大学総合情報処理センターさんが、学内の学生さんや先生を対象として主催されておられるIT講習会に講師として呼んでいただきまして、IT・就職・起業という3つのテーマでお話しをさせていただきました。





どのキーワードもそれ単体で1時間はお話しできそうなものだったので、盛り込み過ぎに気をつけて内容を構成しました。

難易度の設定は参加者の層が事前にはわからなかったので(実際には工学系は少なかった模様)蓋開けてみないとという感じでしたが、アンケートを拝見したところ、難易度では、お二人の方が「難しかった」残りの方は「適切だった」と答えていただいてました。あと話の分かりやすさも同様にお二人の方が「普通」残りの方は「わかりやすかった」というお答えをいただいてまして、ままいい感じだったかなと。


いくつかアンケートをご紹介します。




今回は講義ではないまったく任意参加の講習会でしたので、単位の関係ないアンケートは評価もシビアだろうと見るのが怖かったですが、読み終えて正直ホッとしました笑

あと、へー。と思ったのは「仕事はエンジニア と わたしはエンジニア」という、働き方というか、スタンスの違いについてお話した部分に対してコメントされているが何人かおられた点で、これは、

「仕事としてプログラムを作ったりはしているものの、会社を一歩でれば趣味とか自分の好きなことに時間をつかいたい。コンピューターのことはあんまり考えない。」

というタイプと、

「職場から一歩出ても、何かしらコードを書いたりコンピューターに触れていたい。」

というタイプがあって、前者はルーティンワーク的な開発に向いているし、後者はR&D的な開発向きなので、自分のタイプによって選ぶ会社も変わってきますね。というお話しでした。導入部分のさらっとしたお話しでしたが、記憶に残ったようでして予想外でした。



受講されていた方がお送ってくださった写真。ありがとうございます!














後半部分は起業ということで、アントレプレナー論ではマインド的なお話しばかりなのですが、ここではすこし具体的なスモールビジネスとスタートアップの違いについてのお話しや、お金にするということの大切さ、あといつものアントレプレナー論から一部抜粋してみなさんと一緒に考えてみました。


これもアンケートで好意的な感想を書いていただいてましたので、起業したいというかたはおられませんでしたけど、伝わった部分はあったかなと思います。


前回の三重大学の講義でもありましたが、こういう何気ない一言が講義後のご褒美です!ありがとうございます!










最後に。

この度の貴重な機会をいただいた三重大学の白井先生に御礼申し上げたいと思います。また機会をいただけるようでしたら、お話しさせていただきたいと思っております!また、白井先生とのご縁のきっかけをいただいた石黒先生にも感謝申し上げたいと思います。

それに講義を聞きにきてくださったみなさん!ありがとうございました!みなさんの人生のどこかの瞬間と重なるお話しであったなら幸いです。


2016年6月13日月曜日

三重大学アントレプレナー論 / 起業家マインドの醸成「未熟さの価値 2016年版」

小学生の頃から身体が硬い体質でして、いまでも前屈が−20cmという酷さです。身体と頭は、歳をとるごとにより硬くなっていくそうで、まあ身体はともかくとしても頭の柔軟性の方はなんとか保っていたいなと常々思っています。

”若い人が理解できない” なんていうのも頭の硬化現象のひとつかなと思うわけですが、だからといってこの年齢になって「時代はスナチャっしょ、スナチャ。やってます?」(おっさん向け補足:Shapchatの意)とか、「ミクチャやってんすよ、ミクチャ。やってます?」(おっさん向け補足:Mixchannelの意)などと、やみくもに若者文化に飛びついておりますと、いい歳して...。みたいな目でみられたり、そもそもMixchannelをなに目的で使ってんすか、なに目的で...。みたいな目でみられるわけでして、周囲が許してくれない空気、おっさんらしさを求められる空気が一方であったりするので、これがなかなか悩ましくもあります。

最近では、そういうことを考えるのも追っかけるのも面倒になってきておりますので、もういっそのことMixiあたりが一周回ってお洒落扱いにならないかと願うばかりです。






先週末に三重大学のアントレプレナー論にて1コマ講義をお任せいただきました。これまで6年間関わらせていただいている講義ですが、今年は60名以上の学生さんが受講されていまして過去最高の人数でした。

先月の金城学院大学の市場調査論も同じく60名ほどの学生さんでしたが、僕のスキル的にはこれくらいの人数までが顔を見ながら講義ができる限界かなと思っています。過去には金城学院大学で90名弱というのがありましたが(下の写真が当時の様子)、学生さんとの距離を感じて話しづらかった記憶があります。




















この講義では、いくつかの問いを学生さんとともに考えるというスタイルをとっていまして、起業というのは失敗したときの共通点というのは見つけやすいですが、うまくいった理由はひとそれぞれで答えがあってないようなところがあるので、それぞれに答えがある(それぞれで定義する)としたほうが、アントレプレナー論として向いていると考えているからです。













受講された学生さんから「これまでの学校教育では一問一答であることが多くてこうした答えの決まっていない問題を与えてもらって嬉しかった」というレポートがありましたが、話す側としても毎年みなさんのいろんな意見を聞けることは楽しみでもありますし、とても嬉しいと感じています。





















講義で使っている ”問い” は、秘伝のタレのごとく毎年継ぎ足し継ぎ足しつかっていまして、昨年は次の5つについて考えました。(昨年の講義についての記事はこちら

1.成功とはなんですか?
2.”わたし” とはなんですか?
3.努力は報われますか?
4.辛さ、とはなんですか?
5.価値とはなんですか?

そして、今年はそれらに

6.夢は必要ですか?

を加えた6つの問いについて考えてみることにしたのですが、これは昨年の講義後に「講義を聞いていて阪さんの夢が何なのかわからない」という質問があって、回答に困窮したためです笑 こうして昨年のエッセンスを加えて講義内容をブラッシュアップしていくことが継続して関わらせていただいている意味のひとつかなと思っています。

ただ僕個人としては、これが夢です!といえる明確なものがなく笑、でも「夢を持て、夢に向かって進め」みたく輝いたセリフを巷でよくみかけますので、これを講義で話すには多様な意見に耳を傾けなければならない、と思いまして、みなさんにFacebookでお聞きした次第です。

投稿前の予想では「そりゃ夢は必要っしょ!」「夢があったほうが楽しいに決まってる!」みたいなご意見で溢れるかと思いきや、もちろんそういうご意見もありましたが、
















同じかそれ以上に「必要かと言われたら、生きる上ではどっちでも良い」「無理に持つ必要はない、自然と湧き上がってくる」「漠然と夢とするのではなく、具体的にいつまでに何をすべきかを考える」「絶望の中で夢なんか持てない、希望を持てば夢が湧いてくる」といったご意見があって興味深かったです。













こうしたしっとりとした思考の大人のみなさんのご意見を踏まえまして、僕が講義で提示したのは(答えではない)、

「あってもなくてもいい 見続けたい夢なのか叶えたい夢なのかを知る」

というものでした。

夢のもち方ってひとそれぞれで、その使い方もひとそれぞれですが、それを ”叶える” としたときには、結果として ”叶わない” ということが起こりうる。

例えば、将棋のプロ棋士になりたいという夢があったとして、それに一生挑戦できるかというと「満26歳の誕生日までに四段に昇格できなければ退会処分となります。」という規定が奨励会にはあって、その夢を一生追い続けたくてもできないわけです。

つまり、夢を叶えたいものとしたときには、その夢によっては実現するのための逆算が必要になってきて、それはやがて目的や行動というものに形を変えていくと。

一方、夢を ”見続けるもの” とすることも、これはこれで素敵なことで、その夢が日々の活力を生むとも考えられる。

ただ、アントレプレナー論、つまり起業という視点では、油断すると逃げ道になってしまう可能性があって、この見続けたい夢の力というのは、かなりうまく使う必要があるかなと思います。


実際に講義を受けた学生さんのレポートは、こんな感じでした。










学生さんそれぞれに考えるところがあったようで、レポートを読んでいて楽しかったです。講義はどちらかといえば女の子の方に響いてたかなという印象でしたが、大半が1年生(18〜19歳)ということで、講師の武田先生曰くこの時期は女の子のほうが精神的に成長が早いのでなんとなく理解できる、と。

ただ男の子は、ここからグッと伸びる子がいるということで、そんな吸収力と柔軟性の高い時期にこうしてお話をさせてもらえるというのは、やっているほうとしてもその可能性にワクワクしますし、この講義が人生のどこかの瞬間で役に立ってくれることを願っています。


あと、こういう何気なく書かれたひとことが、講義後の一番のご褒美です笑












最後にー

金城学院大学に続きまして、今年も貴重な機会をいただきまして、講師の武田先生には、感謝申し上げます。「ここ数年は講義の内容・話し方に指摘箇所がほぼない」という一言をいただきまして、嬉しいというよりもお預かりした講義を果たせたという安堵感のほうが強かったです笑 ありがとうございました。



最終プレゼンなど、まだ何度か顔を出しますので、学生のみなさんよろしくお願いします。あ、そうだ。今度行ったときにMixiの使い方教えますので、かわりにスナチャとミクチャの使い方教えてください。



2016年5月23日月曜日

金城学院大学 市場調査論『インターネット社会における市場調査 2016』

自動車を手放してから随分経ってバスや電車での移動にも慣れてきました。車に使っていたお金は他のことに使えるし、事故はしないし、移動中も仕事ができるしで、いいことばかりです。特に移動中はこうしてブログを書くにはうってつけの時間で、ハンドル握って考え事していていもまあ大したアイデアも浮かばないので、実際にこうして1文字タイプを進める方が有意義だと思っています。


























昨年に引き続きまして、金城学院大学の市場調査論にて1コマお任せいただきまして、インターネットと市場調査という2つのキーワードで講義をさせていただきました。

「市場調査論」というタイトルですが、テレビも書籍も個人のブログであっても "タイトルで釣る" 時代に一見地味なようで講義にしようとするととても奥が深い世界でして、あれ?これ僕が講義してて大丈夫なんでしたっけ?となります。が、僕にお話をいただいている時点で市場調査におけるテクニカルな内容は期待されていないだろうということで、現在のインターネットを取り巻く環境だとか、自身で体験してきたことなんかをお伝えすることで、学生さんたちがこれから新しい発想を生み出すための材料にならないか、人生のどこかの瞬間に役に立てないか、ということで講義をしてきました。













今回の講義では、インターネットの世界が多様化してそれぞれのコミュニティが小さく・クローズドに向かっている状況で、情報を発信することで情報を集めるという考え方もできるよという内容をメインに(ちょっと無理やり感もあるのですが)Botや深層学習などの概要を合わせてお話しました。市場調査とマーケティングの間の内容(と思いたい)だったかと思います。














講義の後には全てのレポートに目を通すのですが、講義の冒頭で「この5月で40歳になりまして、みなさんよりもお親御さんに近いかもしれないですね。聞くの怖いけど」というお話をしましたところ、お父さんが43歳というレポートをいただきまして、理由はわかりませんが講師の武田先生とともにうな垂れていたところです。










今年も本当に貴重な機会をいただきまして講師の武田先生、ありがとうございました!感謝しております。また学生のみなさんお疲れ様でした。これからも素敵な学生生活を送られますことをお祈りしております!

次は、6月に三重大がありますので、また宜しくお願いいたします。



2016年5月11日水曜日

AWS EC2に日本語形態素解析システムMeCab(IPA辞書 + 新語辞書:mecab-ipadic-neologd)と日本語係り受け解析器J.DepPで日本語を処理する環境をつくる

LINE Bot API、Facebook Messenger Platform が公開されてIT業界は一気に Bot ブームですが、一番の特徴である「ユーザーとの会話をベースに様々なサービスを提供する」ことを実現するためには、少なからず日本語を解析する処理が必要になってきます。そこで今回は、AWS の EC2 に日本語を処理するための環境を構築します。

(mecab-ipadic-neologd をインストールする際にメモリに1.5G以上の空きがないとビルドが落ちてしまうため、EC2のSmall 以上のインスタンスで行ってください)

使用したインスタンスのイメージですが、『Amazon Linux AMI 2016.03.1 (HVM), SSD Volume Type - ami-29160d47』を使用しました。

管理者権限になる

インストールと設定は管理者権限で行いますので権限を取ります。
$sudo su -

MeCab - 日本語形態素解析システムのインストール

MeCabは、分かち書き(”私は日本人です” を ”私_は_日本人_です” と分解する)を行うためのものです。辞書には標準のIPA辞書に加えて、IPA辞書には含まれていない新しい単語(芸能人の名前やテレビ番組名など)に対応するために新語辞書 mecab-ipadic-neologd をインストールします。

MeCab:http://taku910.github.io/mecab/

まず、MeCab のインストールに必要なコンパイラなどのツールを準備します。既にインストール済みのものはスキップされますのでこのまま実行できます。
#yum install -y gcc-c++ gcc-objc++ gcc41-c++ make


次に MeCab をソースからビルドしてインストールします。文字コードですが、UTF-8以外は使う予定がないので --enable-utf8-only を指定しています(他のコードを含まないためビルド後のバイナリサイズが小さくなる。公式サイトのこちらの記述より)が、このオプションは外しても大丈夫です。あと、デフォルトのキャラセットを --with-charset オプションでUTF-8にしています。(指定しないとEUCが使用される)

#cd /usr/local/src
#wget https://mecab.googlecode.com/files/mecab-0.996.tar.gz
#tar zxfv mecab-0.996.tar.gz
#cd mecab-0.996
#./configure --enable-utf8-only --with-charset=utf8
#make
#make install

IPA辞書のインストール

MeCab が標準辞書として推奨しているIPA辞書を MeCab 同様にソースからビルドしてインストールします。MeCabに合わせて文字コードには、UTF-8を指定しています。
#cd /usr/local/src/
#wget https://mecab.googlecode.com/files/mecab-ipadic-2.7.0-20070801.tar.gz
#tar xvfz mecab-ipadic-2.7.0-20070801.tar.gz 
#cd mecab-ipadic-2.7.0-20070801
#./configure --with-mecab-config=/usr/local/bin/mecab-config --with-charset=utf8
#make
#make install 


インストールが正しく行われたかを動作確認します。この後にインストールする mecab-ipadic-neologd が出力する結果と比較するために、mecab-ipadic-neologd の公式サイトにあるサンプル文字列を使いました。番組名などが別の単語として扱われているのが分かります。

読みやすいようにコマンドを2行に分けていますが、実際は1行にして実行してください。
#echo "10日放送の「中居正広のミになる図書館」(テレビ朝日系)で、SMAPの中居正広が、篠原信一の過去の勘違いを明かす一幕があった。" 
| mecab 

10      名詞,数,*,*,*,*,*
日      名詞,接尾,助数詞,*,*,*,日,ニチ,ニチ
放送    名詞,サ変接続,*,*,*,*,放送,ホウソウ,ホーソー
の      助詞,連体化,*,*,*,*,の,ノ,ノ
「      記号,括弧開,*,*,*,*,「,「,「
中居    名詞,固有名詞,人名,姓,*,*,中居,ナカイ,ナカイ
正広    名詞,固有名詞,人名,名,*,*,正広,マサヒロ,マサヒロ
の      助詞,連体化,*,*,*,*,の,ノ,ノ
ミ      名詞,一般,*,*,*,*,ミ,ミ,ミ
に      助詞,格助詞,一般,*,*,*,に,ニ,ニ
なる    動詞,自立,*,*,五段・ラ行,基本形,なる,ナル,ナル
図書館  名詞,一般,*,*,*,*,図書館,トショカン,トショカン
」      記号,括弧閉,*,*,*,*,」,」,」
(      記号,括弧開,*,*,*,*,(,(,(
テレビ朝日      名詞,固有名詞,組織,*,*,*,テレビ朝日,テレビアサヒ,テレビアサヒ
系      名詞,接尾,一般,*,*,*,系,ケイ,ケイ
)      記号,括弧閉,*,*,*,*,),),)
で      助詞,格助詞,一般,*,*,*,で,デ,デ
、      記号,読点,*,*,*,*,、,、,、
SMAP    名詞,固有名詞,組織,*,*,*,*
の      助詞,連体化,*,*,*,*,の,ノ,ノ
中居    名詞,固有名詞,人名,姓,*,*,中居,ナカイ,ナカイ
正広    名詞,固有名詞,人名,名,*,*,正広,マサヒロ,マサヒロ
が      助詞,格助詞,一般,*,*,*,が,ガ,ガ
、      記号,読点,*,*,*,*,、,、,、
篠原    名詞,固有名詞,人名,姓,*,*,篠原,シノハラ,シノハラ
信一    名詞,固有名詞,人名,名,*,*,信一,シンイチ,シンイチ
の      助詞,連体化,*,*,*,*,の,ノ,ノ
過去    名詞,副詞可能,*,*,*,*,過去,カコ,カコ
の      助詞,連体化,*,*,*,*,の,ノ,ノ
勘違い  名詞,サ変接続,*,*,*,*,勘違い,カンチガイ,カンチガイ
を      助詞,格助詞,一般,*,*,*,を,ヲ,ヲ
明かす  動詞,自立,*,*,五段・サ行,基本形,明かす,アカス,アカス
一幕    名詞,一般,*,*,*,*,一幕,ヒトマク,ヒトマク
が      助詞,格助詞,一般,*,*,*,が,ガ,ガ
あっ    動詞,自立,*,*,五段・ラ行,連用タ接続,ある,アッ,アッ
た      助動詞,*,*,*,特殊・タ,基本形,た,タ,タ
。      記号,句点,*,*,*,*,。,。,。

新語辞書 mecab-ipadic-neologd のインストール

この新語辞書 mecab-ipadic-neologd をインストールすることで、IPA辞書には含まれていない新しい単語に対応することができるようになります。例えば、「Apple Watch」は、IPA辞書だと「Apple」と「Watch」という2つの単語として処理されますが、mecab-ipadic-neologd を使うことで「Apple Watch」という1つの名詞として扱われるようになります。いや、ほんとに素晴らしい辞書です。

mecab-ipadic-neologd:http://diary.overlasting.net/2015-03-13-1.html

mecab-ipadic-neologd のインストールに必要なツールを準備します。既にインストール済みのものはスキップされますのでこのまま実行できます。

#yum install git patch


IPA辞書同様に mecab-ipadic-neologd をビルドしてインストールします。
#cd /usr/local/src/
#mkdir neologd
#cd neologd
#git clone --depth 1 https://github.com/neologd/mecab-ipadic-neologd.git
#cd mecab-ipadic-neologd
#./bin/install-mecab-ipadic-neologd -n


インストールの最後にIPA辞書との比較が表示され、インストールをするかの確認がされますので「yes」を入力します。

〜略〜

default system dictionary         |     mecab-ipadic-NEologd
陸奥 守 吉行                      |     陸奥守吉行
アクリル 樹脂                     |     アクリル樹脂
敷居 が 高い                      |     敷居が高い
ゲス の 極み 乙女 。              |     ゲスの極み乙女。
真木 蔵人                         |     真木蔵人
恋 の かけ ら                     |     恋のかけら
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南越谷 駅                         |     南越谷駅

[test-mecab-ipadic-NEologd] : Finish..

[install-mecab-ipadic-NEologd] : Please check the list of differences in the upper part.

[install-mecab-ipadic-NEologd] : Do you want to install mecab-ipadic-NEologd? Type yes or no.
yes 


インストールが正しく行われたかを動作確認します。MeCab の -d パラメータで辞書を mecab-ipadic-neologd に指定しています。先ほどとは異なり、番組名などが1つの単語として扱われるようになりました。mecab-ipadic-neologd すごい。

読みやすいようにコマンドを2行に分けていますが、実際は1行にして実行してください。
#echo "10日放送の「中居正広のミになる図書館」(テレビ朝日系)で、SMAPの中居正広が、篠原信一の過去の勘違いを明かす一幕があった。"
 | mecab -d /usr/local/lib/mecab/dic/mecab-ipadic-neologd

10日    名詞,固有名詞,一般,*,*,*,10日,トオカ,トオカ
放送    名詞,サ変接続,*,*,*,*,放送,ホウソウ,ホーソー
の      助詞,連体化,*,*,*,*,の,ノ,ノ
「      記号,括弧開,*,*,*,*,「,「,「
中居正広のミになる図書館        名詞,固有名詞,一般,*,*,*,中居正広のミになる図書館,ナカイマサヒロノミニナルトショカン,ナカイマサヒロノミニナルトショカン
」      記号,括弧閉,*,*,*,*,」,」,」
(      記号,括弧開,*,*,*,*,(,(,(
テレビ朝日      名詞,固有名詞,組織,*,*,*,テレビ朝日,テレビアサヒ,テレビアサヒ
系      名詞,接尾,一般,*,*,*,系,ケイ,ケイ
)      記号,括弧閉,*,*,*,*,),),)
で      助詞,格助詞,一般,*,*,*,で,デ,デ
、      記号,読点,*,*,*,*,、,、,、
SMAP    名詞,固有名詞,人名,一般,*,*,SMAP,スマップ,スマップ
の      助詞,連体化,*,*,*,*,の,ノ,ノ
中居正広        名詞,固有名詞,人名,一般,*,*,中居正広,ナカイマサヒロ,ナカイマサヒロ
が      助詞,格助詞,一般,*,*,*,が,ガ,ガ
、      記号,読点,*,*,*,*,、,、,、
篠原信一        名詞,固有名詞,人名,一般,*,*,篠原信一,シノハラシンイチ,シノハラシンイチ
の      助詞,連体化,*,*,*,*,の,ノ,ノ
過去    名詞,副詞可能,*,*,*,*,過去,カコ,カコ
の      助詞,連体化,*,*,*,*,の,ノ,ノ
勘違い  名詞,サ変接続,*,*,*,*,勘違い,カンチガイ,カンチガイ
を      助詞,格助詞,一般,*,*,*,を,ヲ,ヲ
明かす  動詞,自立,*,*,五段・サ行,基本形,明かす,アカス,アカス
一幕    名詞,一般,*,*,*,*,一幕,ヒトマク,ヒトマク
が      助詞,格助詞,一般,*,*,*,が,ガ,ガ
あっ    動詞,自立,*,*,五段・ラ行,連用タ接続,ある,アッ,アッ
た      助動詞,*,*,*,特殊・タ,基本形,た,タ,タ
。      記号,句点,*,*,*,*,。,。,。



J.depP - 日本語係り受け解析器のインストール

MeCab で単語ごとに分かち書きを行えるようになりましたが、このままだと単語同士の関連がつかめないため、その係り受けを解析するためのソフトウェアが J.depP です。係り受の解析は、CaboCha が有名ですが、この記事を書いている時点では、J.depP の方も一度試してみようということで選択しています。

ソースからビルドしてインストールします。--with-postagger で mecab を指定、辞書は --with-mecab-dict でIPA(その他にJUMAN、NAIST-J、UNIが指定可能)を指定しています。

#cd /usr/local/src/
#wget http://www.tkl.iis.u-tokyo.ac.jp/~ynaga/jdepp/jdepp-latest.tar.gz
#tar xzf jdepp-latest.tar.gz 
#cd jdepp-2015-10-05/
#./configure --with-postagger=mecab --with-mecab-dict=IPA
#make model
#make install 

ビルド中に warnning などが表示されますが、そのまま通っていきます。最後にインストールが正しく行われたかを動作確認します。

読みやすいようにコマンドを3行に分けていますが、実際は1行にして実行してください。
#echo "10日放送の「中居正広のミになる図書館」(テレビ朝日系)で、SMAPの中居正広が、篠原信一の過去の勘違いを明かす一幕があった。" 
| mecab -d /usr/local/lib/mecab/dic/mecab-ipadic-neologd 
| jdepp 

(input: STDIN [-I 0])
# S-ID: 1; J.DepP
* 0 1D
10日    名詞,固有名詞,一般,*,*,*,10日,トオカ,トオカ
放送    名詞,サ変接続,*,*,*,*,放送,ホウソウ,ホーソー
の      助詞,連体化,*,*,*,*,の,ノ,ノ
* 1 9D
「      記号,括弧開,*,*,*,*,「,「,「
中居正広のミになる図書館        名詞,固有名詞,一般,*,*,*,中居正広のミになる図書館,ナカイマサヒロノミニナルトショカン,ナカイマサヒロノミニナルトショカン
」      記号,括弧閉,*,*,*,*,」,」,」
(      記号,括弧開,*,*,*,*,(,(,(
テレビ朝日      名詞,固有名詞,組織,*,*,*,テレビ朝日,テレビアサヒ,テレビアサヒ
系      名詞,接尾,一般,*,*,*,系,ケイ,ケイ
)      記号,括弧閉,*,*,*,*,),),)
で      助詞,格助詞,一般,*,*,*,で,デ,デ
、      記号,読点,*,*,*,*,、,、,、
* 2 3D
SMAP    名詞,固有名詞,人名,一般,*,*,SMAP,スマップ,スマップ
の      助詞,連体化,*,*,*,*,の,ノ,ノ
* 3 9D
中居正広        名詞,固有名詞,人名,一般,*,*,中居正広,ナカイマサヒロ,ナカイマサヒロ
が      助詞,格助詞,一般,*,*,*,が,ガ,ガ
、      記号,読点,*,*,*,*,、,、,、
* 4 5D
篠原信一        名詞,固有名詞,人名,一般,*,*,篠原信一,シノハラシンイチ,シノハラシンイチ
の      助詞,連体化,*,*,*,*,の,ノ,ノ
* 5 6D
過去    名詞,副詞可能,*,*,*,*,過去,カコ,カコ
の      助詞,連体化,*,*,*,*,の,ノ,ノ
* 6 7D
勘違い  名詞,サ変接続,*,*,*,*,勘違い,カンチガイ,カンチガイ
を      助詞,格助詞,一般,*,*,*,を,ヲ,ヲ
* 7 8D
明かす  動詞,自立,*,*,五段・サ行,基本形,明かす,アカス,アカス
* 8 9D
一幕    名詞,一般,*,*,*,*,一幕,ヒトマク,ヒトマク
が      助詞,格助詞,一般,*,*,*,が,ガ,ガ
* 9 -1D
あっ    動詞,自立,*,*,五段・ラ行,連用タ接続,ある,アッ,アッ
た      助動詞,*,*,*,特殊・タ,基本形,た,タ,タ
。      記号,句点,*,*,*,*,。,。,。    


こうしたベースの環境もいずれはクラウドなどで提供されるでしょうし、既に形態素解析や日本語を受けて日本語の返答を返すチャットBot APIなども登場していますが、独自のロジックを組みたいというニーズも少なからずあると思いますので、そのようなケースにおいて環境構築に費やす時間が少しでも削減されれば幸いです。


2016年4月21日木曜日

フィリピン(マニラ)現地視察レポート

4月の12日から15日の3日間、フィリピンのマニラに行ってきました。これまでベトナム、シンガポール、マレーシアとアジアの国を訪問してきて「そうだな、次は台湾。それかタイだな。」と思っていたのですが、アジア4カ国目は、まったく予想していなかったフィリピン(の首都マニラ)でした。

































フィリピンを訪れるまで、特にマニラに関していうと、マフィア、ドラッグ、ピストルという悪の巣窟の ようなイメージがあって、空港でいきなりひとつふたつトラブルに巻き込まれるんじゃないの?なんて思っていたので、無理していく必要のない国として脳内認定されていてまったく意識してなかったのですが、人生わからないもので。これが縁というやつかもしれません。

ところが実際にマニラに滞在してみての感想は、確かに危険な地域だとか他の国よりも気をつけないといけないことは多いですけど、滞在していたマカティとか食事に行ったフォート・ボニファシオなんかは夜でも全然大丈夫という感じ。女性がランニングしてたりもするので、日本で見聞きして受けていた印象とは全然違うものでした。「やっぱ、現地に来て肌で感じることは大事だな。」と改めて思いましたし、今回の訪問でフィリピンの魅力もわかって、もう一度行ってみたいと思う国のひとつになりました。






















フィリピンの首都マニラは、160万人(京都市、神戸市と同じくらい)、都市圏となると2000万人という世界第5位の大都市圏を形成しています。 今回の活動の中心は、マカティというオフィス街。なぜここへ来たかといいますと、いま技術チームのサポートという立場で一緒にお仕事をさせてもらっている 株式会社ライオンハート(の市川)さんが、このマカティで現地法人を立ち上げてエンジニアチームをこれから作っていく段階にあって、僕としても現地の様子を知っておかねばということで訪問することにしました。

到着してすぐのころは、三重県のどこかに例えて表現できないかな?なんて考えていて、あまり発展していないっぽいなと感じていたのですが(観察力がない)、時間が経つにつれて街の様子がわかってくると三重県よりも遥かに遥かに都市ということがわかりました。市川さん曰く「新宿くらい」という表現が的確かなと思います。























あとこちらは初日に夕食をとるために向かったハイソな雰囲気漂うフォート・ボニファシオの風景。ホテルとるならここにすればよかったなと後悔しました。






















着陸前に機内アナウンスで伝えられた外の気温は36度。何かの間違いなんじゃないの...と思ったのですが、実際に3日間通しての気温が33〜35度くらいだったと思います。高いビルが多いので日陰ができそうなんですが、太陽も高いのでビルの間を歩いていてもジリジリと日差しが照りつけてきます。この気温でも日陰だとまだマシなんですけどね、「マニラの人は車とかタクシー大好き」みたいな話がよくわかります。10分も歩くけばほんと汗だくになりますので。。

そのためかマニラ中心部は、交通渋滞が酷くて歩いて15分くらいの距離が車で30分かかったりします。出社・帰宅時刻はより酷くなりますし、特にクリスマス時期の渋滞は「ぜひ一度体験いただきたい笑」くらい酷くてまったく動かないそうです。



















タクシーは、メーターで料金を計算するタイプと交渉するタイプの2種類。僕が捕まえたタクシーは、ほとんど交渉するタイプのタクシーでした。フィリピンのタクシーは、とても安くて空港からマカティの中心部まで約8〜10Km(時間は40分くらいかかる)ですが、200ペソ前後(500円程度)。初めて自分だけで乗ったときは案の定ボッタクられましたが、ぼったくられた金額がプラス250円くらい笑 なので、日本に帰ってきた日に5Kmの駅から自宅までのタクシーのメーターが2500円を表示しているのを見て思わず笑ってしまいました。























ただ、こちらに長く住んでる方は、そのボッタクってやろうという気持ちに触れるのが嫌でUber使ってると言ってました。Uberがやってきてからずいぶん移動が便利になったそうで、料金は若干割高ですが、車も新しく会計が明朗なので確かに気持ちよく使えます。

しかしまあ、Google MapsやAirbnbなんかもフィリピンで使われているのですが、アメリカのITサービスの世界への展開力はすごいなと改めて実感します。日本から同じようなセンスと展開力を持ったIT企業が出てくる気がしないです。。






海外に行くと時間の許す限り歩くのですが、マニラの治安を考えると厳しいかなと思っていました。そこで、ホテルをハイグレードにすれば、その周辺エリアは比較的安全なのではないか?その周辺くらいなら歩けるんじゃないか?という予想を立てて Pan Pasific Manila という五つ星ホテル(といっても東京で一泊するのとおなじくらいの料金)を押さえていたのですが、これが予想とはまったく逆で、実際にはマラテという歓楽街の中心にあってマニラの中でも治安の悪いエリアらしく、日本のおじさまたち(まあ僕も同世代ですけど)が、現地の女の子と遊ぶにはベストな位置だそうです笑、とにかくひとりでは出歩かない方がいいと念を押されました。


















それにマカティからタクシーで30分以上かかるというのが地味に不便で、距離にすると7Kmくらいだったので15分くらいかな?と思ってたのですが、マニラの渋滞はちょっと想定してなかったです。



















幸いなことに「歩く」ことに関してはホテル周辺ではなくて、マカティで40分くらい時間がとれました。汗だくになりましたが、街の様子がわかってよかったです。到着して直ぐに市川さんに「発展してない」と言ったことで軽いショックを与えてしまったそうですが、申し訳ないです、全然都市でした。























あと、歩いていて頻繁に目にするのがコンビニエンスストア。日本で自販機見つけるのと同じくらいの頻度でコンビニが見つかります。セブンイレブンが圧倒的に多くて、次にミニストップ。あとローソンやファミリーマートもありました。






















販売されているものは日本とはもちろん違いますが、雑誌があったり、レジ横にはファーストフードがならんでいたりと売られているものの種類はよく似ています。あとこれは店舗にもよりますがイートインスペースがあるコンビニもあります。マカティなどのオフィス街はもちろん、郊外でもちょっと危険なエリアでもコンビニを見つけることができました。





























フィリピンで会社を立ち上げるにあたっては、アドミン(総務担当)をまず雇うのが一般的なようで、ライオンハートさんにもミッチというアドミンの女性がいらっしゃいます。二日目にそのミッチの案内でマリキナというエリアに連れていってもらいました。

マリキナ自体もさることながら、マカティからマリキナへ、そこからグリーンベルトの商業施設に戻ってくるまでの道中でいろんな乗り物や風景をみることができたのは、マニラをより理解できる貴重な体験でした。




















まず、マラティからクバオというエリアまではバスで向かいました。10Kmで1時間くらいの道のりで80円くらい。車内は一人のおばちゃんが切り盛りしていてメモを取るわけでもなくだいたい100名くらい?の乗客の行き先を覚えているようでした。すごい短期記憶w



















そのあと、ジプニーに乗り換えてマリキナまでいくのですが、標識があるわけではないので、現地の人のあっちだこっちだという情報を頼りに乗り場を探して歩きます。ミッチにこの辺りではあまりカメラを出さない方がいいと念を押されたのであまり写真はとれませんでしたので、あるのは唯一この2枚のみ。

















ジプニーは後ろから乗り込みます。窓ガラスもなくて当然空調なんて効いてないですが、マニラ郊外の暮らしが実感できてかなり好奇心が満たされました。料金ははっきり覚えてないのですが、3人で50円とかだった気がします。ちなみにジプニーの後ろの方に座った人のお金はバケツリレー式に運転席まで届けるシステムになっていて、治安の気になるエリアながら優しい世界が広がっていました笑 まあでもこのジプニーは、タガログ語が話せないと乗りこなすのは無理だろうなと思います。


マリキナでは、トライシクルにも乗りました。最初サイドカーに1人ずつ乗り込むシステムだと思っていたので3台捕まえるの?と聞いたら、3台?1台で6人までは乗れますよwということでした。たぶんサイドカーに2人座ってその膝の上にさらに2人、でバイクの後部座席に2人なんだと思います笑 



























市場を視察したり、マリキナリバーやシューミュージア ムを見学して次の目的地グリーンベルトへ。





















マリキナからジプニー、乗り合いバンと乗り継いだのですが、このバンが33度の気温の中空調が効かずサウナ状態。恐らく車中の温度は40度近くあったと思います。1時間程度の道のりということで「これ耐えられるかな...現地の人すごいな...」と思っていたのですが、30分くらい過ぎたところで根を上げだしたのは現地の人でした笑 心配していた僕の方は、前日からの肩こりがすっかり解消されて体力も回復、元気になってました笑 サウナ的効果ですかね、それか血行ですね。





























道中、あまり豊かではなさそうなエリアも通過してきましたが、気になったことのひとつが携帯とかスマホ。日本だと携帯端末はそれなりにお値段がするというイメージなので、それ自体の価格もそうですが、この人たちの所得っていったいどのくらいなんだろう?というのがずっと気になっていました。

残念ながら、その気になったエリアの人たちの所得はわかりませんでしたが、マカティでいうと同じ職種でもかなり幅があるようです。アドミンという総務担当で18000〜25000ペソ(4万5千円〜7万5千円)くらいのようです。その割には、スタバ飲んだり、みんなスマホでFacebookやってたりするので、これ絶対貯金とかしてないでしょ?と思っています。ただ、マニラの人って見栄っ張りなところがありそうだなと感じていて、スタバなんかは飲み物というよりもブランドに近いのかもしれないなと想像しています。それを持って歩くことに意味がある的な。あと、スマホなどの通信料はプリペイド式が多いようです。各社ユーザーの囲い込みに凌ぎを削っているようで、Facebookは無料ですとか、SMSの送信何通まで無料です、といったプリペイドに付随して様々なサービスが提供されているようでした。

ちなみにエンジニアの所得ですが、まあ普通ですよね?というレベルのエンジニアでも80000ペソ(20万円くらい)の所得があるのも珍しくないようで、IT産業はこちらでも花形職業のひとつといえます。日本では、初等教育からのプログラミングの義務化が話題となっていますが、海外はこうしたプログラミングができる人材になれば他の職業に比べて高い所得が得られるという背景があることはあまり意識されてないような気がします。







最終日に急遽話をもらってエンジニアのミートアップイベントに参加してきました。Freelancer.comという日本でいうクラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングの先駆けであり世界展開しているサービスのマニラオフィスが会場でした。僕も何度かこのfreelancer.comで依頼をしてみたことがあって、一番最近だと去年LINEがクリエーターにスタンプストアを公開するとなったときにイラストレーターをここで募集をしてみたのですが、そのときはキャラクターのテイストが海外っぽすぎて採用にはいたりませんでした。マニラでこんなに大規模にやっているとは(200名近い?)思いませんでしたが、オーストラリアが本社のようなので近くて安い人件費を求めてマニラに展開しているのかな?と想像しています。


















今回は、JavaScript系のイベントだったようで40名近いエンジニアの人が集まっていました。Freelancer.comは、会場とピザを無償提供していてイベント会場として使ってもらうことで参加者を集め、いい人材がいたら採用しようという戦略のようでした。なので主催は社員ではない別の人たちで、イベント後に少しお話させてもらったのですが、僕たちが探していたPHPのエンジニアは「数は多いけどPHPのイベントは知らない、聞いたことない」そうです。

その後、主催の人たちとお酒飲みにいきました。が、僕の英語力ではまったく会話についていけなかったです。一緒に笑いたい!と切実に思いました。日本でオンライン英会話すれば解決とかそういう話では恐らくなくて、もっと別の解決策がいると感じています。
























さて、最後に食事について書いて終わりたいと思います。まずこちらが代表的なフィリピン料理。味付けが濃いので東海地方の人は好きかもしれません。






で、フィリピンの食べ物を語る上で外せないのが、このJollibee(ジョリビー)。フィリピンは、マクドナルドがファーストフードで1番を取れない数少ない国といわれていて、ジョリビーは、そのフィリピンでファーストフード王様として君臨しています。
















お土産に買うとみんな喜ぶという声もききましたし、ミッチにジョリビーのバーガーの方がマックより美味しい(実際美味しい)というと「でしょ!」という嬉しそうな反応が返ってきたくらい、みんなジョリビー大好き笑

で、こちらが、そのジョリビーの基本的なメニュー。チキンにライス、グレイビーソース、そしてコーラです。チキンをグレイビーソースにつけて食べたり、ご飯にソースをかけたりして食べます。
























そして、ジョリビーを追いかけるマクドナルドにもこのジョリビーのメニューを意識した(というか同じw)メニューがあります。価格は、ジョリビーもマクドナルドもお昼のセットがだいたい100ペソ(250円程度)で、マニラでやっていくならこの価格のメニューがないと厳しいそうです。





















あと余談ですが、マクドナルドの一番シンプルなハンバーガーが「Hanberger McDo」という名前で、マクドナルドをMcDoと省略しているのをみた方から、マックかマクドかの省略形の論争はマクドで正解なんですねというご意見をいただきました笑

Mac /Mc(息子)Donaldo(ドナルドさんの)ですので、そもそもマックという省略だとおかしいんですよ、マックだったら、マッカーサーもマッカートニーもマックになってしまいますもんね。
























まあいいですけど笑 で、あと帰国前の空港でMAMIなる料理をみつけまして、絵ではなんだかよくわからず、Wanton MAMIというのをオーダーしてみたら、出てきたのは中華風のスープにワンタンが入った麺が出てきました。これ、めっちゃ美味しかったです。マニラ空港にお立ち寄りの際に小腹が空いた時はおすすめです。




 

















今回のマニラ訪問では、ライオンハートのみなさんに大変お世話になりました。お忙しい時期なのにたくさん時間を使っていただいて本当に感謝しています。

マニラのオフィスが1日も早く大きくなられることを願っておりますし、僕もできる限りのことをしていきたいと考えています。

市川さん、鵜飼さん、ミッチ、ありがとうございました。お世話になりました。引き続きよろしくお願いいたします。


























おまけ:
・今回の出張中のつぶやきをTogatterにまとめています。

 フィリピン・マニラ出張(2016.04.12〜2016.04.15)|Togatter


・株式会社ライオンハートの市川さんとマニラをテーマにPodcast収録させていただきましたので、ぜひこちらもお聞きください!

 Episode19: とかくこう自国の日本と比較したがるのでなぜか日本人ってーここまで来てなにも比較しなくてもいいじゃないっていう|Transclude Podcast


・あと国内でもプログラマー募集中ということですので

 名古屋・新栄でPHPプログラマーの求人しています!(システムエンジニアも)
 続・名古屋でプログラマーの求人してます! 

 
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