体験による差別化は、co-creation(コ・クリエーション)が最も重要視しているポイントの1つ。『Getwear』はそれを実現しているデザインジーンズのECサイトです。
大量に生産して、大量に消費するという市場は、アジアを中心に今後も続く傾向であるとは思いますが、一方で「自分だけの」というニーズが増えてきていることも事実で、『Getwear』では、そうしたニッチなニーズに応えるためにウェブを使って自分だけのデザインジーンズをつくることができる仕組みを提供しています。
ジーンズの形や生地の色、ポケットやジッパーなどの基本的なデザインの他、ハサミを使って切り刻んだり、ペンキで汚したり、ピストルで穴をあけるなんてこともできるようになっています。試作は登録不要で、サイトにいけば簡単に体験できるようになっています。
以前、『Shoes Of Prey(シューズ・オブ・プレイ)』というサイトをご紹介しましたが(記事はこちら)、”自分好み”というニッチなニーズに対して一部の人だけに応えるのではなくて、デザイン部分を消費者に委ね、それぞれが自分らしさを手に入れることができる仕組みの提供というのは、これからのECのひとつの形でもあると思います。
「ねぇ、ちょっと見てよ。このジーンズ私がつくったの。ここはちょっと失敗しちゃったけどね。」と、いうデザインの悪さも話題になってしまうほど、”自分がつくったという体験”は製品に強力なバリューを与えます。