2012年7月31日火曜日

co-creation(共創)の出発点は『思い乗せた将来像』の発信から。

国家戦略会議のフロンティア分科会が『共創の国』づくりと題する報告書をまとめています。(報告書

 今まさに坂を転げ落ちようとしている課題先進国日本が、共創によって価値を創出することで多くの課題を克服し、それを先駆的な国家モデルとして国際社会に示すというものです。

























co-creation(共創)の出発点は、人がそこに参加したいと思うきっかけをつくることです。ハードルの高さは、誰が何をやるかによって違ってきますが、共通して言えることは、思い乗せた将来像(ビジョン)をメッセージとして示すことが重要だということ。一人の人間の思いに共感して世界が動くことがあるくらい、メッセージは人を惹きつけ、大きなうねりを生み出すきっかけとなります。

今現在の『共創の国』づくりでのビジョンは、あるべき日本の姿=「共創の国」としています。一般向けには、例えば報告書中にある『未来を搾取する社会 を 未来に投資する社会 に転化させる』のような分かりやすいメッセージが欲しいですが、示された将来像は賛同できるもので、実現したなら確かに素敵な国になると思います。


実現に必要なこととして交流・混合・変容の3つがあげられていますが、場づくりと、そこで参加者がどのような体験を得るのかといった部分への着目が、長く愛される仕組みづくりにつながっていくではないかと思います。

いま企業にとっても参加型の仕組みを構築することは非常に重要な未来への投資です。ただ、どんなに論理的に正しい仕組みでも、人が関わり合いの中で行うことである以上、思いや熱意、共感といった感情面への取り組みも合わせて行わなくては、単なるお飾りになってしまうのではないかと思います。

この機会に自社のビジョンやミッションについて考えてみてはいかがでしょうか。
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