2016年12月12日月曜日

Scratchでプロジェクトションマッピング!三重県の子供向けプログラミングワークショップLittle Coder Mieの話

今回のワークショップ開催にあたりまして多くの方からの協賛金をいただきました。誠にありがとうございます。これまで協賛いただいた皆さまにつきましては、こちら(スポンサー)でご紹介させていただいております。

いただいた協賛金で、今回のワークショップで使用した高出力のプロジェクターをはじめ、センサーボードの補充や運営に必要な備品などを購入させていただいております。収支について詳細な収支報告をこちら(収支報告)に掲載しておりますのでご覧ください。



12月4日(日)に三重そうぶんキッズシネマスクエアとの共催でLittle Coder Mieを開催しました。

キッズシネマスクエアとの共催はこれで3年目。毎年、映像とプログラミングをテーマにワークショップを行うのですが、今回は「Scratchでプロジェクションマッピングしよう!」という内容。 三重総合文化センターにある本棚と壁と時計に子供たちが描いて動きをプログラミングした 雪だるま を投影してクリスマスっぽい演出を楽しみます。



















「プロジェクションマッピング」とは、建物などの ”モノ” に ”映像” を重ね合わせることでいろんな演出をすることを言います。特に昨年あたりから街中でもよくみかけるようになってきた感がありまして、子供たちに聞いてみても2/3くらいが知っている・みたことがあるという回答でした。

基本的には夜に行うものなのですが、この日はスケジュール的に明るい時間帯での投影が予定されていたため、会議室で使うような普通のプロジェクターですと、光が弱くて映像が薄くなってしまうという問題がありました。

かといって、高出力のプロジェクターを用意するにはままお金がかかるということで、どうしようか... という話になっていたのですが、せっかくの作品が薄くてみえないとかクリスマス前に寂しすぎる話なので、ここはひとつ大人が(お金的なところを)頑張ってなんとかしようということになりました。

(前述のとおり、多くのご協力をいただいたおかげで素敵な作品発表になりました。本記事の最後に映像がありますので、お楽しみください。)


















ワークショップに参加してくれたのは、20名の子供たち。イベント告知のパンフレットが津市の小学生に1枚ずつ配布されたこともあって用意していた席数に対して応募のほうが多かったために抽選となりました。

あと、普段はリーチできない子供たちにも情報が届いたのか、いつもとは少し違った雰囲気だったようにも思います。



ワークショップがはじまると、石黒さんが座標やキャラクターの動かし方など、初歩的なことから、ひとつずつ丁寧に進めていきます。終わってみてちょっと丁寧すぎたかも?と思えるくらい丁寧な内容。







座標の仕組みを覚えてキャラクターが動かせるようになったら、今度は、オリジナルの 雪だるま を描いていきます。が、ここでいきなり画面に向かわせるとなかなか完成しない、というのがこれまでのノウハウ。まずは紙と鉛筆で雪だるまの絵と動きを考えてもらいます。





















紙で雪だるまと動きを考えたら、それを実際に画面で描いてプログラミングしていきます。子供たちの絵はいつみてもかわいい。


中にはマウスを触るのがはじめて(一応応募の際にマウスとキーボードが使えることを前提にお願いはしています)の子もいたのですが、なんとか描きあげていました。


プロジェクションマッピングの具体的な内容ですが、

1:左下の柱に投影された煙突から雪だるまが登場、時計の手前まで移動(子供たちによるプログラミング)
2:時計に向かってジャンプアクション(用意されたいくつかのロジックから子供たちが好みのものをコピー)
3:時計に触れると雪の結晶が放出される
4:右下の柱に投影された煙突に雪だるまが入っていく(子供たちによるプログラミング)
5:大声を出すとそれに反応してすべての雪だるまが登場(運営側が密かに用意)

と、なっています。
















で、こちらが、そのお待ちかねのプロジェクションマッピング動画です。




時計に触れると雪の結晶が放出される仕組みですが、絵を描くときに「雪だるまのどこかに1つ赤い部分をつくること」というルールを伝えていまして、その赤色が、時計の部分に配置されたプログラム(黒い丸なので時計と重なっていて見えない)との当たり判定に使われる仕組みになっています。

なんて素敵な演出。

あと、最後に大きな声に反応してすべての雪だるまが登場する演出が、締めの演出としては満足感を出してるなと思いました。なんでしょうね、この最後に拍手とか大きな音で締めるとなんとなくまとまる感。名前とかついてるんでしょうかね。



本当は、他のイベントの終了時間にあわせて発表が行われるはずだったのですが、制作の時間が押していたこと、あと最後に子供たちの作品を1つにまとめる作業が思いのほか時間がかかってしまい、間に合わせることができず。残念でした。。

そして、その間に合うか間にあわないかの瀬戸際で悲壮感を漂わせながら裏作業している大人の姿がこちらです。















ひとつの操作ミスも許されない中、横で石黒さんが「あかんかな...間に合わんかな...まあしゃあないかな...」と哀愁漂うつぶやきをしていたことだけが記憶に残ってます。

この納期直前のバタバタ感は超リアルな現場感漂っていたので、むしろこういう悲壮感漂う姿こそ見せた方が本当のことが伝えられたのかもしれない。 次回の参加者減りそうだけど。。


さて、次回は春の開催。担当が僕ということで成功のイメージしかないのですが、内容についてはまったく思いついておりません。現場からは以上です。

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