2015年7月9日木曜日

三重大学アントレプレナー論 / 起業家マインドの醸成「未熟さの価値 2015年版」

最近のブログが、Little Coderか大学の講義の話題しかないのはいかがなものか?と思っておりまして。特にPodcast(こちら)を始めてからというもの、考えも雑なままに言いたいことを自由に話せていることがアウトプット欲を満してしまっていて、ブログが二の次になっているという状態です。

ブログは腰を据えて書かくもの!みたいな感じになってきているので、少し気軽な記事をかいてみようかな?なんて考えています。


さて、先週末に三重大学で講義を1コマ担当させていただきました。アントレプレナー論/起業家マインドの醸成という講義でして、ここ5年ほど関わらせていただいています。

ただ、今年はいつもの時期になってもご依頼がなく気にはしていたのですが、先月に金城学院での講義もありましたし、仕事のスケジュールが詰まってきていたこともあってそっとしていたところ1週間ほど前にご連絡をいただき、もちろん断る理由などないのでお受けした次第です。




















アントレプレナー論でお話しする内容は、秘伝のタレのごとく毎年継ぎ足し継ぎ足しでやってきていて基本的には去年の内容(こちら)がベースになっています。で、そこに今年は何を足そうか?とこの1年を振り返ってみたら、「辛さ」に対してどう向き合うかということについて知人の出来事を通じて再確認する機会が何度かあって、じゃあこれを入れてみようと決めました。

で、今年の学生のみなさんと一緒に考えてみたい5つの質問+おまけというのがこちら-

1.成功とはなんですか?
2.”わたし” とはなんですか?
3.努力は報われますか?
4.辛さ、とはなんですか?
5.価値とはなんですか?

おまけ.起業できる人とはどんな人ですか?


本当はこれを面白く楽しくお話ししたかったのですが、気持ちのどこかに準備不足感があったこと、いつもなら失笑されるポイントが軒並みスルーされるという不測の事態となったことなどもあって、非常にお堅い感じとなってしまいました。『Interestではあるかもしれないけれど、決してFunではない』という以前からの課題が解決できなかったと反省しています。

ただ、学生のみなさんは一生懸命に聞いてくれていて、というか、最後の質問が過去最大に厳しくて冷静に聞いてもらっていたんだ、となんだか救われた気持ちです。











去年と同じことも多いので抜粋して書きたいと思うのですが、まず、去年の ”わたし”とは何か?という問いに対するところがファンタジー過ぎたと反省していまして、ただ大切なところでもあるので少し落ち着いた説明を心がけたのですが、なんとか伝わったかな?みなさんに考えてもらうきっかけになったのではないかな?と思っています。

























そして今年新たに追加した「辛さ」とは何か?という問いですが、

いまは本当にありがたいことに、ソフトウェアの開発だけじゃなくて他分野の仕事をさせてもらったり、いろんな方々とPodcastやイベントやったりして、数年前の三重から一歩も出なかった自分からは想像もできないほど、社会との豊かな関わりをいただいているのですが、そのきっかけとなったことの多くが良いのか悪いのか「辛さ」に起因しています。

そして、そのすごく辛いことや理不尽なことが起こるときというのは、いろいろと小慣れてきてその現状に甘んじようとしてるとき、つまり変わろうとしないとき、変わってこなかったときに、その代償のごとく嫌なことが起こる、と。

ただ、そのときに思いきって状況を変えてきたこと(例えば1年間ほぼ仕事しないで人と会うことだけをずっとやってたり)や、いい表現がわからないのですが過去と戦わずに(あいつを見返してやるとか、仕返ししてやる的な考えをせずに)スパッと諦めて違うフィールドに変えたことがいまの土台となっています。

つまり僕の場合は、辛さというのが環境を変えるきっかけになって豊かな現在があるし、それに気づけたことで辛さに対して結構ポジティブに対応できるようになったわけです。ただ、最近ポジティブ過ぎて、辛いことが起こる=ラッキーみたいになっているところがあって、もうちょっと傷つかないとなと逆に思っています。


















こういう話に答えはないということで、毎年学生と一緒に考えてみるというスタイルの講義にしているのですが、今年はそれぞれの評価軸が多様なのか、響いたポイントがバラけていたのが特徴だったように思います。


あとですね、アントレプレナー論=自己啓発論的な類のものなのでは?とレポートに書いている学生さんがおりまして、その通りです。つまりは、キラキラ系です。












お声がけくださった武田先生、今年も貴重な機会をいただきましてありがとうございました。また来年もキラキラした講義をしたいと思っています!よろしくお願いします!



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