「いや、既に成功のイメージしかありませんけどね? 何するか決めてないけど。」
と、春の企画担当を引き受けた、わたくし。
時間的にまだ全然余裕あるー♡と、正月に18連休とったり(なぜか周囲に失笑される)、ゴッホとゴーギャンきてるー!と愛知県美術館にいったり(ピカソ展以来の人気だったそうですね)、人工知能とか宇宙とかアツすぎだろー☆と納屋橋で飲み語らったり(夜市初体験)しておりましたら、いつの間にか残り2ヶ月に。。
oh...これはいかん...と急遽アイデアを捻りはじめ、まず降りてきたワードが "コラボレーション"(=労力半分を他力で補う)
いやここ最近、お子さま向けのプログラミング教室ってすごい人気で、もう珍しくもないわけですよ。特にScratchやってみたいとかだったらLittle Coder Mieじゃなくてもよくなってきてる。伊勢でもCoderDojo始まりましたし、もっと増えてくるだろうし。
Little Coder Mieでは、そのあたりを踏まえてプログラミングをキーワードに+αの何か、他がやってない何かにチャレンジしていきたいなあと思うわけです。それをリトルコーダらしく。
その意味で、今回のリアル謎解きアトラクションとプログラミングワークショップを掛け合わせてみるという日本初の試み(脳内調べ)は、僕としてはグッとくるものがあって、これはやってみる価値ありそうだと。
で、以前から交流のあった津市NPOサポートセンターの川北さん(リアル謎解きイベントを積極的に開催されていた)にお声がけしたところ快諾頂けたので、連携をとりながら内容の構成を進めてきました。
そうしてできあがった渾身のワークショップがこちらになります。
(ゲーム画面で使用しているマップチップは、midori_boxさんが提供されているものを使用させていただきました)
みんなちゃんとスクラッチキャットからのお願いを受け入れてくれてました笑
こちらは、リアル謎解きの回答用紙。赤枠にはひらがなが入ります。
説明が終わると、子供たちに「なぞ1」が配られてワークショップがいよいよスタート。
まずは、会場のいろんなところに設置されたヒントのなかから、謎解きの鍵を握る4つの妖精を見つけます。
こちらが、その4つの妖精。時間があればみなさんもチャレンジしてみてください。早い子で4つを解くのに5分かからないくらいでした。
みどり の ようせい(答えはひらがな3文字)
あか の ようせい(答えはひらがな4文字)
あお の ようせい(答えはひらがな3文字)
おれんじ の ようせい(答えはひらがな2文字)
こういう謎ときは、どうも大人のほうがダメみたいで、中でもダメな人ほど解けてから文句を言う傾向にあることが偶然発見されました。まあ、なぞなぞに文句を言っている姿は、とても子供にはみせられない大人の姿であります。
で、「なぞ1」ができた子は、スタッフにそれを見せると「たからばこ1」がもらえます。
この宝箱の裏には、スクラッチのブロックとヒントが書かれています。ここでいよいよパソコンが登場。このブロックを使ってスクラッチキャットを自由に動かせるようにプログラミングしていきます。
そうすることで今度はパソコン側に仕掛けられているデジタル謎ときにチャレンジできるようになります。
例えば、最初に倒せる(単にその場所に行けばOK)のは、茶色のバグなのですが、岩山に囲まれていてうまくたどり着けない。ここで、先ほどの「なぞ1」の答えがヒントになります。「みぎした」が答えなのですが、実は画面右下の森から下に進むと上へとワープする抜け道が用意されていて、それに気づけた子は、最初の茶色のバグを倒して、「なぞ2」を手にいれることができます。
こんな風にリアルとデジタルの謎が交差しながらストーリーが進んでいくというのが、今回のワークショップの特徴です。
内容を構成していて一番読めなかったのは、難易度のバランス調整。Little Coder Mieの参加者は、小さい子は7歳から大きい子で12歳(中学1年生まで)と範囲が広いので、簡単すぎるとすごく早く終ってしまうかもしれないし、逆に難しすぎると全然解けないかもしれない。そこが難しかったですし、というか当日やってみるまでわからなかったです。
案の定、ワークショップ開始からしばらくすると、謎を解いていくスピードの個人差が大きいので、サポートするスタッフ、謎にかじりつく子、パソコンに向かう子、紙を透かす子などが入り混じって会場の雰囲気はカオスに、もう誰が何をやっているのわからない状態に笑
まあ、運営側があからじめ想定した範囲でサポートを収めようなんていうのはぬるま湯なのであります。運営の怠慢であります。
なお、デジタル謎解きのうち想定していなくて焦った「しらべる」ブロックの使われかたがこちらです。
ループの最後で毎回実行(ある意味効率的...)
プログラムには組み込まず怪しいところまで移動したらブロックを手動で押す(プログラミングする手間すらショートカット!)
なぜか右に移動したときだけ「しらべる」を実行(悔しいけど謎の配置的にこれで解けちゃう)
「しらべる」ブロックを手に入れたとき、こちらとしては、「何かキーを押したときに しらべる を実行するようにつくるよね」とか、「はじまったらまずスクラッチキャットを動かすだろうからスタート地点こそ しらべる の盲点(キリッ」と想像していたのですが、子供たちの発想は自由でした...いきなり足元を自動的に調べるとは思わなかった...。
リアル謎ときの方は、川北さんが子供向けのイベントの経験からうまくバランス調整されていましたが、デジタル謎ときの方が少し簡単すぎたようでした。僕の子供たちの力を信じる力が足りなかったですね。。
ただ、みんながクリアできるという設定として考えたならば(そんなつもりじゃなかったですけど)、結果的にですが、悪くないバランスに着地していました。まあ、これはこれでリトルコーダーっぽかったかな?
ワークショップ後の振り返りで川北さんが、「難易度が高いと難しいって感想が返ってくるんですけど、そもそも謎っていうのは難しいもんですからね。。」と言われていて、まあ確かに笑 と。
最後に。
女の子の中で一番最初にクリアしたのは中学一年生の子だったのですが、彼女のパソコンには、1時間半くらいのペアレンタルコントロールがかかっていて、残り2分の表示とともにクリア画面が表示されていたのはちょっと感動でした。しかも解除パスワードを知らなかったらしく笑、僕たちの謎にもお父さんお母さんの制約にも勝った彼女が僕の中でMVPです。
参加したみなさん、スタッフのみなさんお疲れ様でした。ありがとうございました。
特にリアル謎解きに御協力いただいた、津市NPOサポートセンターの川北さんとスタッフのみなさん、ご協力ありがとうございました。
準備大変だったし、運営疲れましたけど、楽しかったですね!
関連ブログ:
(Little Coder Mie公式ブログ)
「リアル謎解き×プログラミング」のレポート
(リアル謎解きを担当された津市NPOサポートセンターの川北さんの記事)
プログラミング×リアル謎解きアトラクション「現実世界に隠された謎を解き、仮想世界をプログラミングで救い出せ!」の謎解き作り側の話
(スタッフの河村さんの記事)
プログラミングワークショップに参加してきました