とにかくコンセプトとしてこだわっていたのは、セミナーでもパネルディスカッションでもない、居酒屋で起業家同士が語り合っているような "ナマっぽさ" を出したいということ。なので、事前の打ち合わせとかしてなくて(というか当日までほとんど何も伝えてなくて)、開始直前に少しだけ方向性を確認したくらい。
居酒屋で話す前に打ち合わせなんかしないじゃないですか?でも、いつだって面白い話になるし、特にこの2人となら面白くならない訳がないっていう確信もあって、それを個室でやるんじゃなくてみんなとシェアしたら、3人にとっては何気ない会話も聞く人によってはすごい価値になるんじゃないか?なんていうのが、考えていたところで。
あと、こういう人前で何かを語るっていうことに対して 『成功もしていないし、著名人でもないから、まだ自分はそういうステージにない。』 みたいな感覚があるようなんだけど、それって何か今っぽくないよなあって思うところがあって、ネットに目を向けてみると、おじさんから若者まで、ジャーナリストでもない人たちが日々社会に対して発言してるのになんでリアルじゃ駄目なんだよ、と。
ただ、セミナーや講演会みたいにやっちゃうと確かにダメかもしれないというのも分かっていたので、イベントのスタイルとしてこの形をとったということです。国民総スピーカー時代とまではいかないだろうれど、オープンなリアルの場で何かを語るというのはいま以上に一般化する可能性があって、その時には今回のようなスタイルのほうが向いてるんじゃないかな?なんて思っています。
トークセッション終了後の第一感としては、やりたかったことの60%くらいしかできなかったかな、という感じ。スピーカーの2人は、「また違うステージになったときにやりましょうよ。」 って言ってたし、参加した人たちからは、「形式ばった話じゃなくて普段は聞けないような話が面白かった。」 という趣旨の感想がいくつも寄せられてて、それなりに満足してもらっていたようなんだけど、どこか素直には喜べない感じが残ってました。
それが、ソーシャル上での「家でも考えてしまった」というつぶやきをみたり、イベントの参加者と別の交流会であって「何か答えのあるイベントじゃなくて、あのモヤモヤ感をそれぞれで形にしろっていうことですよね」なんて話を聞いたりしているうちに、あ。これでよかったのかもと思えるようになってきて、ようやくブログを書くまでに落ち着いてきた感じです。
さて、肝心の『世界を目指す起業家、地方を目指す起業家』という内容なんですが、正直なところタイトル通りの話には全然ならなくて、結果として釣りっぽくなっちゃったんですが、その後で豊吉さんがまとめたブログ記事『地方での起業について話をしてきました』への反応として、そうそう俺もそれ感じてたんだよ。っていうメッセージが多く寄せられていたので、テーマとしてはもうちょっと深堀してみてもいいかな?なんて思っています。
たぶん、豊吉さんなりに裏でしっかり準備してもらってたんだと思うんですよ、なのに僕が全然その内容を引き出せなかったから...その鬱積をまるで一筆書きで晴らすかのような勢いのある良記事ですので、ぜひご一読あれ。
トークセッションのあとには、Meetupセッションというお茶を飲みながら参加者同士で交流できる時間を用意しました。いろんな人と話すことで掴めることも多いでしょうし、せっかく50名近い人に集まってもらっているので、一度に人脈が大きく広がる機会にもなりますから。主催側としても人数さえ集まれば交流会失敗するってことはまずないので、ギャンブル的要素の多いトークセッションを補完する意味でも重要なセッションです(笑
イベントの総括としては、"ほんと、やってよかったな" という感じです。みなさん楽しそうだったし、個人的にはイベント全体を通していろいろと吹っ切れたというか、次への余白ができたみたいな感覚を持てましたし。それに "ナマっぽさ" を出すには、どこまで準備して、どこまで準備しないのがいいかっていう力加減みたいなものが掴めたのも大きかった。
ただクオリティとしては目指していたところからは60%くらいだったので、次あるかどうかまだわかりませんけど、この経験をどこかにはつなげていきたいなと思ってます。
最後に、今回ドリンクをご提供いただいたサントリーさん、誠にありがとうございました。冒頭に失礼なご紹介となってしまい大変申し訳なかったです...。
運営をお手伝いいただいたみなさん、大変お疲れ様でした。みなさんのおかげで準備から受付、交流会、そして片付けまでスムーズに運営できました。本当にありがとうございました。打ち上げ楽しかったですね(笑
スピーカーの豊吉さん、常川さん、ありがとうございました。またゆっくり "四日市で" 飲みましょう。
そして、今回ご参加いただいたみなさん、誠にありがとうございました。今回のイベントがみなさんにとって何か次につながる時間となっていたら幸いです!