今日は津市主催の海外展開支援セミナーにアリババ日本法人社長の香山さんの講演を聞きにいってきました。
実際に取り組んでいる企業の様子を知ることができて面白かったですが、やはり先日のブログでも書いたとおり、社内に体制やノウハウをどう築いていくかが優先課題だと感じます。まず言葉の問題をどうクリアするかが気になっていましたが、それについては面白い実例が聞けました。
ある企業が取引メールを毎回翻訳依頼していたが回答に24時間はかかる。そこで、内容は多少間違っていても翻訳ソフトにかけたものを使って回答速度を6時間以内にしたら受注が決まりだしたそうです。
香山さん曰く、この英文で本当に通じるのかな?という内容だったそうですが、自社の商品の説明や依頼価格で出来ない場合には代替え案を提示するなど、ビジネスに必要なことをきちんと押さえてやっていれば受注に結びつくということでした。
きちんとした英語で返さなければ。と、感じるのは日本の環境的な問題かもしれません。なぜなら、
This is a pen
これでは試験で点が取れないケースがある。理由は最後にピリオドがないからです(どうでもええやん)。
そもそも、この例文を使うケースを想像するに、外国人の知人が遊びにきていて、まだ少しよそよそしい段階で、その知人が、なんだかよく分からない棒状の物質(実はペン)について質問をしてきた時に使えるフレーズ、それが、This is a pen. ほぼ無い。そんな状況。
最近はさすがにこの例文を使うことは無くなったそうですが、いまビジネスの前線にいる人の多くはこの例文とともに育っています。
ともかく、どこかチグハグで、異常なまでに堅い日本の英語教育が「間違ってはいけない」というマインドを生み出している要因のひとつではないかと。
香山さんもおっしゃってました。英語ができる、あっている、に越したことはないけど、まずはビジネスに必要な内容がきちんと書かれていれば、分からないことはバイヤーが質問してくれると。
でも、今は時代的にラッキーだと思います。チャンスはいっぱいある。FacebookやTwitterを使えばすぐに生の英語に触れることができるし、Youtubeやpodcastなど音声も充実していて教材には困らない。しかも無料です。
僕が4年くらい前にTwitterやFacebookを始めたのもその理由からです。間違いはしょっちゅうありますが、恥ずかしがらずにアウトプットすることが大切で、案外伝わったり、またそうして発信することで、アドバイスがもらえたりするからです。
英語にこれから取り組まれる方は、ソーシャルメディアをそうやって使ってみるのも効果的だと思います。