Co-Creationに関する書籍をご紹介します。
今日も日本中で数え切れないほどの会議が行われていると思いますが、その会議に参加しているメンバーは、だれよりも優秀で、だれよりも経験が豊富な人たちでしょうか?そして自分たちの製品やサービスの優位性や弱点について、あるいは顧客が抱える不満について十分に理解しているといえるでしょうか?
もしそうではないとしたら、その閉鎖的な空間で生み出されるアイデアがニーズを的確に捉えているといえる理由はどこにあるでしょう?顧客ニーズは多様化し、日々変化しています。同じような製品やサービスが溢れる中、差別化は非常に難しくなってきています。
ここで紹介する書籍『生き残る企業のコ・クリエーション戦略 ビジネスを成長させる「共同創造」とは何か』には、そうした閉じられた組織内でのアイデアには限界があることを理解し、Co-Creationにより参加型のプラットフォームを導入することで、新たな製品やサービスを生み出すことに成功した企業(ナイキやスターバックス、トヨタ、アップルなど)の成功事例が数多く取り上げられています。
生き残る企業のコ・クリエーション戦略 ビジネスを成長させる「共同創造」とは何か | Amazon
帯にある「企業の社交性がイノベーションを生む」という言葉が印象的で、企業とそこに接点のある人(従業員、サプライヤー、顧客)との交流をオープンに行っていくことの重要性を認識できる一冊です。
スターバックス、レゴ、デル、アップルといったアメリカ企業の他にも、ワコールやクラブツーリズム、トヨタ(サイオン)など日本企業の事例、あとインド企業での事例や、フランス郵政公社など公的団体の事例もあり、サービス開発の担当者はもちろんですが、経営に携わる人に特にお薦めの書籍です。