2014年5月22日木曜日

来場者数万人の会場でプレゼンをして分かった『自社ブースでのプレゼンをなんとか形にもっていく5つのポイント』

先週、Web&スマートフォンマーケティングEXPOに参加してきました!(4年連続6回目)

特に出展するモノも無かったのですが、コンパニオンが3日間見放題とあって、お取引先も家族も納得のシュッとした参加方法はないものか…と探していたところに 「IT飲み会の共同出展のブースを手伝わないか?」 とお声掛けいただきまして、即了承した次第です。業務としての参加であります。

























IT飲み会が共同出展というスタイルでEXPOに参加するのは今回で4回目。回を重ねるごとにブースが改善されていっていて、今年はプレゼンテーションエリアが新設されました。で、僕がその担当ということに。

僕としては、自分でもイベントやったりしてるし、人前で話す機会も少なくないのでそれなりにポイントを押さえているつもりだったのですが、やってみるとこれがまったくの別物でいろいろとハードだったのでこの3日間でつかんだ、寒いプレゼンテーションエリアにしてしまわないためのノウハウ的なものをシェアしたいと思います。




ポイント①: プレゼンの前にサクラを投入

えー、いきなりこの先読み続ける価値があるのかと思う残念なお話ではありますが、サクラ入れとかないとなかなか立ち止まってくれません。

複数のIT系イベントが同時開催されていて、IT Weekとも呼ばれているこのイベント、3日間で10万人近い来場者があります。参加されたことのある方はご存知だと思いますが、歩くだけでもかなり疲れるくらい広いし、妙な熱気があります。そして、その広い会場のどこへ行ってもウンザリするくらいの営業攻勢を受けるということです。

そんな状況なので、基本興味のない振りをするし、たとえ少し興味があったとしても誰もいないプレゼンブースに入ってくれる勇者はほとんどいません。誰かいるとじゃあ俺も...といった感じで聞いてくれる。そんな感じです。



























ポイント②: 呼び込みのキーワードは3つまでに絞る

今回、プレゼン時間の事前告知はしなかったのですが、大きなセミナー会場は別にして、事前告知をしている他ブースを見ていても、その時間に前もって来ている人はいない感じでした。なので、開始前に呼び込みを行うのですが、フレーズが長かったり曖昧だったりすると全然伝わらないので、食いつきのいいキーワードを3つまで絞るというのがポイントです。

たとえば、

弁護士によるウェブの利用規約作り方セミナー開催しま〜す!」

スマホ簡単マニュアルが作れるアプリをご紹介しま〜す!」

70言語に対応したドキュメント翻訳サービスのご紹介で〜す!」

といった感じで、こちらに向かって歩いてくる人が自分の前に来るまでが勝負どころで、遠すぎてもダメだし、通り過ぎていってもダメなので、このような呼び込み方が効果的でした。




























ポイント③: すべてのスライドにプレゼンのタイトルを入れる

これ意外と気づかないところだと思います。

通常、プレゼンのタイトルは最初の1ページのみで、各ページにはそれぞれの見出しを表示していると思います。最初から見てもらえればよいのですが、実際はプレゼンがはじまってから「何の話してるんだろう?」と寄ってくる人のほうが多いです。そうした途中から参加してくる人にも興味を持ってもらうためには、スライドの左上は最初から最後までキャッチーなプレゼンのタイトルを表示しておくというのがポイントです。



ポイント④: すべてのスライドにお土産を用意する

③と関連してですが、プレゼン中のどこかで1〜2分立ち止まって聞くという人がとても多いので、最初から聞かないと感動しないストーリ仕立てでは、途中から来た人を逃してしまうことになってしまいます。途中からであってもそれなりに持って帰ってもらえるものがあって、最初から聞いていればより「そうか!」となる、そんな作りにすることがポイントです。

他には、最新のキーワードを入れておくのもよさそうでした。実際、よく聞くいてると中身薄いんだけど、レスポンシブデザインだの、ソーシャルマーケティングだのといった言葉がポンポンと飛び出すプレゼン(他ブースのですよ!)には人が集まっていましたので、フックにするという意図でうまく使うといいと思います。



ポイント⑤: ○○を大きくする

①〜④だけでもとても効果的なのですが、さらにそれらをブーストする方法があって見違えるような効果が出たのですが、ちょっとここには書きづらい内容なのでヒントだけにさせてもらって、ほとぼりが冷めたころにどこかでと思っています。ごめんなさい。。


(ここに集合写真が入る予定、いまだ届かず)



最後に。自社ブースプレゼンは、(今回のやり方だと)労力の割には効果的にどうなんだろう?というのが正直な感想です。それなりの形にはなっていましたが、もう少し効果的なプレゼンテーションエリアの使い方がありそうだなあと思っています。

2014年5月1日木曜日

イクメン・アドバイザーとあたりまえさの打破、という雑記

某県が少子化対策として『イクメン・アドバイザーの育成』という補助金事業を予定しているそうで、その変化球さに衝撃を受けて4カ月ぶりに筆を取った次第です。モチベーションをどうもありがとうございます。


ここ最近、いやそれ1人でやる量じゃないでしょ?という量の仕事をこなしていて気が付けば5月。ふと世の中に目をやると、

世の中: 「インターネットエクスプローラーはセキュリティ的に危険だから、検索はグーグル!ヤフーじゃなくてグーグルで検索!」

僕: 「...え?え?」

という感じでして、本職のIT系の話題すら理解できない状態になってしまっていて、もはやこれ以上オフィスに閉じこもるのは駄目だ、アウトプットしていかないと!と、いう危機感を持ってこれを書いています。



さて、冒頭のイクメン・アドバイザーですが、そんな職種が既にあるのか?と、セキュリティを考慮しつつインターネットエクスプローラーを使ってグーグル検索で検索してみてもどうもヒットしない、どうやら造語のようで。

あ、本記事は別にその事業をとやかく言いたいとかそういうんじゃないですよ。なんというか、その、発言や提案の変化球さ、不完全さっていうのはクリエティビティを生むのにとても大切だと感じてまして、バカだなそうじゃなくてこうだろ?って思うのは提示されたものにどこかその不完全さを感じるからであって、正論を提示されると、「お・おう。」となるしかない訳です。マクドナルド理論なんて呼ばれることもあるようで、

久しぶりのデートにて-

彼:
「お昼はマックにしようか?」

彼女:
「えー、いやだよ。そんなくらいなら、ほら最近駅の近くにできた...ウンヌン」

という感じで、イマイチと思われる提案でもそれをすることで相手のアイデアを導き出す可能性があるという理論です。イクメン・アドバイザーは、僕にとってはそういう何かこういろいろと考えさせられるものだったということです。


例えば、そもそもなぜ少子化なんだろうか?と


根本的な問題ほど単純な解決策がないとは思いつつ、考えてみてまず思いつくのは、”現時点で既にお金がない”、あるいは ”将来の日本経済とか年金とか不安だし死ぬまでのスパンで考えるとトータルでみてお金が足りないと感じる” なので子供とか無理、二人目とか無理-ということ。

若い世代がお金がないのは、単純に所得が減っている(年収300万円台が現在最も多い層)ことに加えて、生活コストが逆にあがっていることもあると思います。

所得とかの話しをすると、昔は男が家計を支えてただの、バブルの頃は銀座で一晩でどうこうだのといった話を自慢げに話すオッサンとかいますけど、バブルの頃から現在まででみても、家にはインターネット回線が引かれるようになったし、家族みんなが自分の携帯を持ってるしで、必要とされるものは増えていっているので、とてもお父ちゃん一人ではこのコストを支えられない訳です。

それにいくらバブル時代にはお金があったとはいっても、ネットもない、携帯もないような不便な時代には戻りたくないし、今の現状が豊かさというよりもあたりまえであって、当り前のコストとなっているので削るとか考えられない訳です。それを裏付けるかのように、あたりまえではないコストの新聞は削られている訳ですし。


そんなことから、お金がないので共働きになる。今度は時間がなくなる、子供は保育園にあずけないといけなくなる(また出費がかさむ)、なんていうロジックや、晩婚化・情報過多など様々な要因はあるんだろうけど、一番の少子化の原因は、日本社会の持つ ”あたりまえさ” なんだと思います。
 
あたりまえに幼児教育を、あたりまえに携帯電話を、あたりまえに大学進学を、あたりまえに就職を、あたりまえに8時半に出社を。


このあたりまえさの感覚というか考え方が少子化の要因になっているんだと。子沢山の家ってそういう感覚が他の家庭とは違ったモノサシであるように思うんです。独自の思考をもっているというか。

なので、イクメン・アドバイザーには、おむつの替え方とか、そんなどーでもいいことではなくて、あたりまえさの打破、「会社に時間どうり出社なんてしなくていーんだよ、子供優先だろ?馬鹿じゃないの?イクメンなめてんの?」くらいの切り口で行ってもらいたいなあと、1県民として感じている次第です。


2014.05.10追記: デンマークの出生率向上のためのキャンペーンに関する記事を見つけたので、少子化対策つながりで。
「もっと子供を作ろう!」デンマークの旅行会社が仕掛ける子づくり旅行の企画:http://feedly.com/e/U_-Kk8kD



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