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2014年6月19日木曜日

LINEクリエーターズ・スタンプを作ってみた話 (売上報告付き!)

初日に提出していたLINEスタンプが、長い審査期間を経てようやく販売になりました!
販売先はこちら:https://store.line.me/stickershop/detail?packageId=1000965


2014.11.12追記:いくぶん使いやすくなった第二弾も販売しています。
販売先はこちら:https://store.line.me/stickershop/product/1026481
































このLINEスタンプの一般公開は、イラストが描ける人にとっては一獲千金のチャンス到来で、6月7日までに登録されたクリエイター数は8万人、スタンプ数は審査中・審査待ちも含め1万2000セットを突破、売り上げは1億円超え、だそうです。


これは久しぶりのビッグウエイブかもしれない、これまで数々のウエイブを逃してきた苦い経験が頭をよぎります。

今度こそ、この機を逃してなるものか...。そうは思ったものの、幼いころの事故かなんかの影響で絵心を失ってしまっている僕、絵がまったく描けない-














40種類のイラストの準備なんてとても無理だったので、以前からお付き合いのある工房森のくじらさんに相談をもちかけて Genies x Morinokujira というチームでスタンプを作ることになりました。僕の役割はというとディレクション(以下、ディレ)です!
そんなのいるんすか?スタンプに?と聞かれますが、いります、重要なポジッションです。


それからほどなくして、こんなスタンプが欲しいというディレのアイデアをベースに制作がスタート。途中でガイドラインが追加されるなどあって対応にバタバタとしましたが(くじらさんが)、受付開始前には準備を終えて初日に申請を出すことができました。

で、審査が通ったのは 6月4日。これでも比較的早いほうでしたが既に1,000近いスタンプが販売となっていてLINE Storeで探し出すのは難しい、というかほぼ無理な状況に。


そんな中での1週間の売り上げがこちらです-


















知らない人が気に入って買ってくれてるんだなぁ、と思うとなんだか不思議な嬉しさがあります。



が、トップ10のスタンプ売上は平均470万円だそうで、ネットでは数十万円の売上報告もちらほらとみかけるようになってきましたし、それに比べるとディレとしては責任を感じる厳しい数字。自分で買ってプレゼントしている分も少し含まれていたりして、あまり売れてないといえます。


ここでディレ的に頭をよぎった1つの疑問-それが、


『これは単に露出の問題なのか?目に止まれば買ってくれる人は増えるのか?』


ということ。で、その疑問を解決すべくFacebook 広告をかけてみることにしました。
















もともと "海外の人にも使ってもらえるように" と日本語を入れなかったスタンプなので、日本向け広告(18〜35歳の女性が対象)のほか、アジア七ヶ国にも同じ条件で広告を打ってみました。Fecebook曰く、その数3,200万人。これはきたかもしれない。


予算は国内・海外でそれぞれ1万円ずつ(まあ、実験なので)。Facebookが提示する1クリックあたりの広告費は国内が50円程度、海外は10円程度でした。



で、1週間程度やってみた結果というのがこちら-





















みんなめっちゃいいね!してくれる。Facebook広告に-





























みんなめっちゃいいね!してくれる、ジーニーズのフェイスブックページに-






.....いや、違うんです、そういうことじゃないと思うんです。スタンプを買っていただきたいと思うんです。



ジーニーズのフェイスブックページなんて、たまに知り合いがいいね!してくれる程度のものだったのに、そこに広告経由のアジア人女性がたくさんやってきてしまって、ファンの一覧だけをみると完全に海外の出会い系サイトです。もはやこれは。


まあ、広告やフェイスブックページへのいいね!は料金発生しない?みたいなのでいいんですけど、肝心のスタンプ販売ページへの結果はというとこんな感じ(クリックで拡大できます)









表示された回数が違うので一概にはいえませんが国内の方が若干反応がいい感じ?で、お楽しみの売上はというと、
















変化なし。




















...変化なし?


いや、むしろ落ちている感さえある。



この結果、スタンプと設定したターゲット層があっているのか?とか、そもそも買ってくれる人がFacebook使ってる層なのか?ということがあるので一概には言えないですが、露出の問題ではないと思われます。

ただ、実際にポチポチと買われていっていることもまた事実で、ターゲットがニッチなんだと思います。



クリエーターズ・スタンプを買う理由について考えてみたのですが、一番わかりやすい購入動機は「知人がつくったスタンプ」じゃないかと思います。次に「ネットで話題」といった共感系。これはいろいろあって、もともと認知度のあるキャラクターを持っているケースや、スタンプにぴったりのエッジの効いたものが用意できたケースなどです。ギャンブルというか狙って作るのは難しい気もします。

あと、ソーシャルメディアなどでの発信力のある人は有利だなと思いました。先にも書いた通り、LINE Storeで探し出そうと思っても現時点ではとても難しいので、Twitterのフォロワー数万人なんて人はTwitterでプロモーションができるので。



と、まあビジネスライクに書き進めてきましたが、



あたり前なんですが、僕は自分で作ったこのスタンプをとても気に入っていて毎日使っていますし、僕の周りでも気に入ってよく使ってくれている人もいます。

スタンプを作り始めることになった時にくじらさんと話をしていたことは、人数はわからないけど作ったスタンプを気に入って使ってくれる人は必ずいて、それは海外にだっているはずで、そんな自分たちの知らないところでスタンプが使われていることを想像すると、それはとてもワクワクすることなので、そうした人たちに少しでも使いやすいスタンプを用意したいということでした。

でも、これでいろんなケースをカバーできるなと思って準備はしたスタンプは、実際に使ってみると種類がぜんぜん足りなくて...。なので、そのあたりを補完するスタンプをいま第二弾として準備しています。かなり申請待ちがあるようなのでいつになるか分かりませんが、販売になったらまたお知らせしたいと思っています。

なお、前回プレゼントを受け取ってもらった方には強制的に次回分も配布を予定していますのでよろしくお願いします。笑

2012年3月23日金曜日

アンティキティラ島の機械

『アンティキティラ島の機械』は世界最古のアナログコンピューターとも呼ばれ、1901年にアンティキティラに沈む沈没船から回収されました。2000年もの間海底に沈んでいたために破損が激しく近年までその重要性が気づかれないままでしたが、科学技術の進歩により内部構造が解明された結果、世界最古の複雑な科学計算機であることが分かってきました。
























この機械によって、太陽や月といった天体の位置、月の満ち欠け、365日のエジプト式カレンダー、日食や月食の予測に使われるサロス周期、黄道十二星座などなど、当時の文明にとって欠かすことのできない様々な情報を得ることができました。さらにユリウス歴が成立する100年も前にうるう年の概念が取り入れられていたり、惑星の運動に関するケプラーの法則が発見される1600年以上も前にその理論が導入されていたりと、紀元前100年には既に高度な科学技術があったことを物語っています。

アンティキティラ島の機械は、2007年に復元されアテネ国立考古学博物館で見ることができます。また、2011年にはスイスの高級時計メーカーHublot社が腕時計型に復元しました。




























現在はコンセプト製品であるため販売はされていませんが、2012年に開催される『The Baselworld watch show』で展示されるそうです。将来的には販売の可能性もありそうですが、お値段、気になりますね。


アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ (文春文庫)


2011年11月7日月曜日

オーサグラフ世界地図(Authagraph World Map)

オーサグラフ世界地図(Authagraph World Map)っていうのをオフィスの壁に貼りました。

よく目にするメルカトル図法の地図は航海用として重宝(*1)されてきましたが、高緯度になるほど面積が大きくなってしまう欠点があります。そのため南極は地図の下部のほとんどを占めてしまっています。

その面積と形状の問題を"ほぼ"正確に解決し、かつ海を分割することなく長方形の紙に収めた世界地図、それがオーサグラフ世界地図です。























海外のことを考えるとき、なんとなくメルカトル図法の地図を頭に思い浮かべてしまいますが、いつもとは違う視点の地図を使うことで発想も変わってくるかもしれない。

そういえば先日、日本から南アフリカへの行き方の話になって、「ドバイ経由?いや、イギリスから上に行けば早いか?」と思わず言ってしまったのですが、実際は地図の左端から上にいくと、右端の上から下に向かって出てきます。いや、当たり前な人には当たり前の話なんですが、これはドラクエ世代にとっては案外混乱するポイント(*2)だったりします。


地図を変えてみることで新鮮に感じることがたくさんあります。オーサグラフ世界地図、ご興味あればお立ち寄りの際に眺めていってください。ちなみに購入ですが、メールかファックスのいずれかでしたので、公式サイトに記載されているメールアドレス宛に連絡しました。


*1)出発地と目的地を結んだ直線の方角(経線との角度、等角航路)に船の向きをあわせ続けることで、最短距離ではないものの目的地に着ける。羅針盤があれば航海できるので重宝された。
*2)ドラクエではイギリスから北上するとアフリカに到達します。開発の際はもめたと思いますね、おかしいだろうって。でも二次元だし、十字キーの操作考えると仕方ないですね。

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