初日に提出していたLINEスタンプが、長い審査期間を経てようやく販売になりました!
販売先はこちら:https://store.line.me/stickershop/detail?packageId=1000965
2014.11.12追記:いくぶん使いやすくなった第二弾も販売しています。
販売先はこちら:https://store.line.me/stickershop/product/1026481
このLINEスタンプの一般公開は、イラストが描ける人にとっては一獲千金のチャンス到来で、6月7日までに登録されたクリエイター数は8万人、スタンプ数は審査中・審査待ちも含め1万2000セットを突破、売り上げは1億円超え、だそうです。
これは久しぶりのビッグウエイブかもしれない、これまで数々のウエイブを逃してきた苦い経験が頭をよぎります。
今度こそ、この機を逃してなるものか...。そうは思ったものの、幼いころの事故かなんかの影響で絵心を失ってしまっている僕、絵がまったく描けない-
40種類のイラストの準備なんてとても無理だったので、以前からお付き合いのある工房森のくじらさんに相談をもちかけて Genies x Morinokujira というチームでスタンプを作ることになりました。僕の役割はというとディレクション(以下、ディレ)です!
そんなのいるんすか?スタンプに?と聞かれますが、いります、重要なポジッションです。
それからほどなくして、こんなスタンプが欲しいというディレのアイデアをベースに制作がスタート。途中でガイドラインが追加されるなどあって対応にバタバタとしましたが(くじらさんが)、受付開始前には準備を終えて初日に申請を出すことができました。
で、審査が通ったのは 6月4日。これでも比較的早いほうでしたが既に1,000近いスタンプが販売となっていてLINE Storeで探し出すのは難しい、というかほぼ無理な状況に。
そんな中での1週間の売り上げがこちらです-
知らない人が気に入って買ってくれてるんだなぁ、と思うとなんだか不思議な嬉しさがあります。
が、トップ10のスタンプ売上は平均470万円だそうで、ネットでは数十万円の売上報告もちらほらとみかけるようになってきましたし、それに比べるとディレとしては責任を感じる厳しい数字。自分で買ってプレゼントしている分も少し含まれていたりして、あまり売れてないといえます。
ここでディレ的に頭をよぎった1つの疑問-それが、
『これは単に露出の問題なのか?目に止まれば買ってくれる人は増えるのか?』
ということ。で、その疑問を解決すべくFacebook 広告をかけてみることにしました。
もともと "海外の人にも使ってもらえるように" と日本語を入れなかったスタンプなので、日本向け広告(18〜35歳の女性が対象)のほか、アジア七ヶ国にも同じ条件で広告を打ってみました。Fecebook曰く、その数3,200万人。これはきたかもしれない。
予算は国内・海外でそれぞれ1万円ずつ(まあ、実験なので)。Facebookが提示する1クリックあたりの広告費は国内が50円程度、海外は10円程度でした。
で、1週間程度やってみた結果というのがこちら-
みんなめっちゃいいね!してくれる。Facebook広告に-
みんなめっちゃいいね!してくれる、ジーニーズのフェイスブックページに-
.....いや、違うんです、そういうことじゃないと思うんです。スタンプを買っていただきたいと思うんです。
ジーニーズのフェイスブックページなんて、たまに知り合いがいいね!してくれる程度のものだったのに、そこに広告経由のアジア人女性がたくさんやってきてしまって、ファンの一覧だけをみると完全に海外の出会い系サイトです。もはやこれは。
まあ、広告やフェイスブックページへのいいね!は料金発生しない?みたいなのでいいんですけど、肝心のスタンプ販売ページへの結果はというとこんな感じ(クリックで拡大できます)
表示された回数が違うので一概にはいえませんが国内の方が若干反応がいい感じ?で、お楽しみの売上はというと、
変化なし。
...変化なし?
いや、むしろ落ちている感さえある。
この結果、スタンプと設定したターゲット層があっているのか?とか、そもそも買ってくれる人がFacebook使ってる層なのか?ということがあるので一概には言えないですが、露出の問題ではないと思われます。
ただ、実際にポチポチと買われていっていることもまた事実で、ターゲットがニッチなんだと思います。
クリエーターズ・スタンプを買う理由について考えてみたのですが、一番わかりやすい購入動機は「知人がつくったスタンプ」じゃないかと思います。次に「ネットで話題」といった共感系。これはいろいろあって、もともと認知度のあるキャラクターを持っているケースや、スタンプにぴったりのエッジの効いたものが用意できたケースなどです。ギャンブルというか狙って作るのは難しい気もします。
あと、ソーシャルメディアなどでの発信力のある人は有利だなと思いました。先にも書いた通り、LINE Storeで探し出そうと思っても現時点ではとても難しいので、Twitterのフォロワー数万人なんて人はTwitterでプロモーションができるので。
と、まあビジネスライクに書き進めてきましたが、
あたり前なんですが、僕は自分で作ったこのスタンプをとても気に入っていて毎日使っていますし、僕の周りでも気に入ってよく使ってくれている人もいます。
スタンプを作り始めることになった時にくじらさんと話をしていたことは、人数はわからないけど作ったスタンプを気に入って使ってくれる人は必ずいて、それは海外にだっているはずで、そんな自分たちの知らないところでスタンプが使われていることを想像すると、それはとてもワクワクすることなので、そうした人たちに少しでも使いやすいスタンプを用意したいということでした。
でも、これでいろんなケースをカバーできるなと思って準備はしたスタンプは、実際に使ってみると種類がぜんぜん足りなくて...。なので、そのあたりを補完するスタンプをいま第二弾として準備しています。かなり申請待ちがあるようなのでいつになるか分かりませんが、販売になったらまたお知らせしたいと思っています。
なお、前回プレゼントを受け取ってもらった方には強制的に次回分も配布を予定していますのでよろしくお願いします。笑