2014年7月10日木曜日

子ども向けプログラミングワークショップ『LittleCoderMie』

MacBook Airを買いました。あまりにMacが久しぶりすぎた(前は15年くらい前にOS9とOSXのマルチブート機を持っていた)のでとっかかりがわからず、近くにいたデザイナーのみなさんに「まず何やったらいいの?」と聞いたら「これで何をしたいんですか?」と逆に質問が返ってきたので「...とりあえずモテたいです」と答えてみたところ、まずスタバに行けからはじまり、スーツに着替えろだの、髪型をもっとシュッとしろだの、英語のサイトを読めだのといったMac関係ないというか、僕へのダメ出しがきて正直困惑しています。



7月6日(日)に四日市市では初となるLittleCoderMie(リトルコーダーミエ)という子ども向けのプログラミングワークショップを開催しました。会場はビズスクエアよっかいち。

























LittleCoderMieは、もやし工房の石黒さん(以下、もやし先生)が中心となって運営されていて、これまでの4回は津市で開催されてきま した。ジーニーズは協賛・協力というかたちで今回から参加させてもらっています。

毎回テーマが違っていて、今回は「世界で一つのゲームを作ろう」というもの。上下の矢印 キーを使って迫り来る弾を避けながらゴールを目指すという簡単なゲームながらプログラミングの基礎が詰まっています。



ただプログラミングとはいっても、僕らが実際に仕事で使うような本格的なものとは違って、Scratch(スクラッチ)というツールを使います。このScratchを使えば、英語と記号が並んだ難しい文法を覚える必要がなく、マウス操作と数字が押せるくらいのスキルがあれば大丈夫。

アニメーションやゲームをブロックを組み合わせることで作っていけるので、楽しみながらプログラムを学んでいくことができます。

良くも悪くもなんですが、プログラミングの苦痛な部分がうまく取り除かれていて、子どもだけでなく大人にもオススメのツールです。一番小さい子で8歳の女の子が参加していましたが、基本的な操作はすぐに覚えていたように思います。





























まあ、それでもプログラミングというと難しいイメージが拭えないかと思います。プログラミングを1行で説明すると、

「開始から終了までの手順をひとつずつ決めてコンピューターに指示していくこと」

です。

もう少し身近な例でいえば、運動会の開始は9時。なので集合は8時半にしよう。9時からはまず校長先生の話が5分間あって...云々。これがプログラミング。それが証拠にこの運動会の進行表のことを「運動会のプログラム」と呼びますよね。つまり、得て不得手はあってもプログラムは誰でも作れるものなんです。

ふと周りを見渡してみると、信号待ちのサラリーマンが確認している時計の中にも、コーヒーを販売しているレジの中にも、隣に座っている女の子が覗き込んでいるスマホの中にもプログラムは動いています。もうプログラム無しでは我々の生活はなりたたないといっても過言ではないくらいに。そうした背景があってか、いま「教養としてのプログラミング講座」という本がよく売れているそうで、





本格的なプログラムをとまではいかなくてもせめて動作原理くらいは知っておきたい。そんなニーズが高まっているのかもしれません。




(ここからは、こうした取り組みを考えるひと向け)


告知にあたって知人に話をしたり、コミュニティラジオに出演したりする中で分かってきたのは、大人でもこうした授業を受けたいと思っている人が結構いるということでした。あと、家に帰ってからプログラムを改造するといって張り切ってやっていたんだけど、うまくできずにあきらめちゃったって声があって、これは大人が学びたいと思っていることと関連しててちょっとした課題だなと感じます。

数学や国語などの勉強であれば、親にもそれなりに知識があるので、なんとか教えることもできますがプログラムとなるとそうはいかない。やはり、まわりに聞ける人がいないというのはあきらめる原因に直結してしまう。

で、これは子ども向けのプログラミングワークショップをどう考えるかによって変わってくると。基本的にプログラミングというのは、ロジックの誤りによる複雑なバグ(思った通り動作しない、エラーになること)からスペルミスや記載漏れなどによる単純なバグまで、うまく動かないことへの対処がかなりの割合を占めます。特に嵌ったとき(原因がわからずずっと同じ問題に対処し続けること)が苦痛で、まあ仕事なのであきらめるわけにもいかずなんらかの対処を見つけるわけですが、こうしたドロドロとした部分というのは先に書いたとおりScratchを使っていると最小限になります。

そうしたトライアンドエラーを繰り返しながら進めるという部分まで含めてプログラミングだとすると、どこかでScratchから本格的な言語にスイッチしないといけない。ただ、子ども向けのプログラミングワークショップというのは、プログラマー養成講座ではなく、教養として考えていったほうがよいのではないか?というのが僕の意見です。

学校で水泳とかやりましたけど、 僕は水泳が嫌いだったので続けようとは思いませんでしたが、じゃぁやらなくてよかったかというとそうは思わないので、プログラミングもそれと同じだと思うわけです。このワークショップでプログラミングが好きになった子はその先に進めばいいし、どんなものかだけ分かればいいという子はそれでいいのではないかと。





次回、LittleCoderMieは8月17日(日)に津市の三重県立総合文化センターで開催します。Scratchとセンサーボードをつなげて「光や音を利用した作品をつくろう」というとても面白いテーマなので、ぜひご参加いただければと思います。

詳細・お申し込みはこちらから




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