2011年12月8日木曜日

Co-Creation Platform(コ・クリエーションプラットフォーム)

先日、インキュベーション入居企業として事業内容を話す機会をいただきました。インキュベーション関係はもちろん、行政、証券、銀行など、50名を超える様々な分野の方が参加されていました。そんな中、これまでやってきたことと、いま取り組みを進めているCo-Creation Platform(コ・クリエーションプラットフォーム)について、その重要性と提供する内容について簡単にお話させていただきました。


ウェブが社会に貢献できる部分は、限りなくあると思っています。

btrex社の”これからの会社に最も重要な資産: エモーショナル・エクイティ”という記事の中で「感情的資産の時代」という表現がされていますが、ソーシャルメディアの普及は消費行動を大きく変え、企業や製品に込められた想いに共感することが購買動機として影響力と持つようになってきました。

会議室に集まり、仕様を決め、パッケージをデザインし、店頭に並べる。消費者は買うか買わざるかの二者択一。この主役不在のプロセスは、観光や地域の活性化への取り組みでもよく見かけます。そうした製品開発プロセスが無くなるわけではありませんが、ニーズの多様化と速度についていけていない部分があり、消費者の感情に語りかける部分もありません。

マーケティングから、製品開発、プロモーションまでを一体化して変化への対応速度を上げる。さらには顧客の共感を生み購買動機へとつなげていく仕組みが必要ということです。魔法のようにも思えますが、その可決策の一つがCo-Creationプラットフォームだと考えています。

Co-Creationとは、企業と従業員だけでなく消費者も参加して、新しい製品価値を生み出したり、サービスの顧客体験を高めるための手法のことで、ずいぶん前から提唱されてきましたが、最近になってその正しさが証明されつつあります。企業の利益を向上させるだけでなく、顧客体験を重要視するプロセスにより、難しい部分である感情的資産の構築にもつなげていくことができます。

具体的にいうなら、DELLはIdeaStorm、レゴはレゴ・マインドストーム、スターバックスはMy Starbucks Ideaといった各社独自のCo-Creationプラットフォームを持っています。お金も人材も豊富で、ブランド力もある大手企業はその重要性を早くから認識して取り組みを始めています。一方で、それを追いかける企業で取り組んでいるところは非常に少なく、その差はさらに広がっていこうとしています。

現在提供を考えているCo-Creationプラットフォームにより全てが解決されるわけではありませんが、果たせる役割は非常に大きいと考えています。これから事業を育て、ブランド力をつけていこうと考えている企業がCo-Creationに取り組むにあたっての入口の部分、その中でも重要となる機能に特化して提供していきたいと考えています。


今後の動きとしては、年明けからCo-Creation をテーマにしたセミナーを定期的におこなっていきます。あと、このプラットフォーム(PHPのWebアプリケーション)が、Web業界にとってブログに代わる新しい提案材料になればと考えています。一緒に取り組んでいこうという企業や人も募集していますので、関係者みんなでCo-Creationを広めて、関係者みんなの利益につながっていくように進めていきたいと思います。


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