2011年7月20日水曜日

ハンドメイド専門ネット市場 『LaNoote(らのおと)』

ハンドメイド専門のネット市場 LaNoote(らのおと) は、当社が運営する手作りの商品だけを集めた市場のようなサイトで、昨年の10月にベータ版を公開、今年1月に正式にオープンしました。少しずつですが、作家さんも増えてきていて、取引も成立しています(もちろん!)。


インターネットで何かを販売する際に商品のオリジナリティというのは極めて重要です。

気になる商品を見つけたとき、とりあえず楽天でも検索してみるのが消費者というもの。オリジナリティ以外で成り立たせようとすると、ビックリ価格で薄利多売するか、楽天やAmazonのように品揃え(+安心感)で攻めるかの選択になります。

ただ、ハンドメイド製品を楽天に代表される商用マーケットで販売しようとしても、相当高価な一点ものでない限りは月額費用などの運営費がまかなえない。低価格・少量生産では話にならない訳です。

そこで低価格・少量生産品のためのマーケットとして LaNoote を提供しています。月額利用料なし、商品登録数制限なし、利用料は販売が成立した際の送料を除く価格の10%のみで、しかも1000円を超えるまでは請求しない。という世界屈指の作家さんに負担をかけない料金設定になっています。家でハンドメイドを楽しむ奥さま方をイメージしているからです。


ちなみにアメリカには、Etsy(エツィ)というハンドメイドに特化して年間200億以上を売り上げているサイトがあります。設立当初からFacebookにも投資しているVCから投資を得ていて、検索のインターフェースが斬新なことが一時期話題を集めていました。販売サイトというよりはコミュニティ色が強いです。日本のハンドメイド系のサイトで購入時に会員登録を求めていたり、色別に検索できるようにしているのは、恐らくこのEtsyに影響を受けています。


僕としては、この分野は月額費用○万円とか無理なので、収益性を考えると国内市場特化では運営側が成り立たないだろうなと思っています。LaNoote が当初から多言語対応をとっている理由はそのためで、当時はEtsyもやっていなかったことでした。ちなみにEtsyは日本語などの2バイト文字の処理は後回しにしたそうです。面倒なので(笑

故に日本はしばらく黒船が来なくて安泰かというと、そうでもなくて、先月、博報堂出資の会社がiichiというサイトをスタート、サイバーエージェントもテトテというサイトをスタートさせています。ハンドメイドのマーケットプレイスは、いま群雄割拠の時代です。

ただ、SNSのように一人勝ちでなきゃダメだという訳ではないので、こうして市場が成熟していくは喜ばしいこととして捉えています。


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