POP3/IMAPは dovecot(バージョン2.0.9) で対応しますので、そのインストールと設定をしていきます。
管理者になる
インストールと設定は管理者権限で行いますので権限を取ります。
$sudo su -
dovecotのインストール
dovecot をインストールします。
#yum -y install dovecot dovecot-mysql
dovecotの設定
設定ファイルを編集します。
#cd /etc/dovecot
#vi dovecot.conf
修正
|
protocols = pop3
|
対応プロトコルの指定。
|
修正
|
listen = *, ::
|
接続を許可するネットワーク。
[2012/05/22追記]IPv6の設定によっては, ::を付けるとエラーが出る場合があります。 |
MySQLへの接続設定ファイルを作成します。
#cd /etc/dovecot #vi dovecot-sql.conf.ext driver = mysql connect = host=127.0.0.1 user=dovecot password=******** dbname=postfix default_pass_scheme = PLAIN password_query = SELECT username as user, password FROM mailbox WHERE username='%u' AND active=true user_query = SELECT concat('/home/virtualmail/', maildir) AS home, 10000 AS uid, 10000 AS gid FROM mailbox WHERE username='%u' AND active=true
認証設定ファイルを編集します。
#cd conf.d
#vi 10-auth.conf
修正
|
disable_plaintext_auth = no
|
PLAIN TEXTでの認証を許可する。
|
修正
|
auth_mechanisms = plain login
|
認証方式の順序。
|
修正
|
#!include auth-system.conf.ext
|
認証はMySQLで行うためコメントアウトする。
|
修正
|
!include auth-sql.conf.ext
|
認証はMySQLで行うためコメントアウトを外す。
|
メールボックス設定ファイルを編集します。
#vi 10-mail.conf
修正
|
mail_location = maildir:~/
|
メールボックスの形式を指定する。
|
マスター設定ファイルを編集します。
#vi 10-master.conf
修正
|
service pop3-login {
inet_listener pop3 {
port = 110
}
--- 略 ---
|
コメントアウトを外して port 110 を有効にする。
|
修正
|
unix_listener /var/spool/postfix/private/auth {
mode = 0666
user = virtualmail
group = virtualmail
}
|
Postfix の SMTP-AUTH を有効にする。modeのコメントアウトをはずし、user, group の情報を追加。
|
ログの設定ファイルを編集します。導入時に上手く動作しない場合の問題を把握するためにauth_系の設定を有効にしています。
#conf.d
#vi 10-logging.conf
修正
|
log_path = syslog
|
ログを作成する。
|
修正
|
auth_verbose = yes
|
認証が失敗した際の理由をログに残す。
|
修正
|
auth_verbose_passwords = plain
|
入力されたパスワードをそのままログに残す。(起動時にエラーが出る場合は、yesに戻してください)
|
修正
|
auth_debug = yes
|
認証に使用したSQLをログに残す。
|
dovecotの起動と自動起動設定
dovecotを起動します。自動起動のための設定もあわせておこないます。
#service dovecot start #chkconfig dovecot on