2011年8月9日火曜日

Amazon EC2 (Amazon Linux) での dovecot インストールと設定

POP3/IMAPは dovecot(バージョン2.0.9) で対応しますので、そのインストールと設定をしていきます。


が設定されているうえでの設定になります。

管理者になる

インストールと設定は管理者権限で行いますので権限を取ります。
$sudo su -

dovecotのインストール

dovecot をインストールします。
#yum -y install dovecot dovecot-mysql

dovecotの設定

設定ファイルを編集します。
#cd /etc/dovecot
#vi dovecot.conf
修正
protocols = pop3
対応プロトコルの指定。
修正
listen = *, ::
接続を許可するネットワーク。 
[2012/05/22追記]IPv6の設定によっては, ::を付けるとエラーが出る場合があります。

MySQLへの接続設定ファイルを作成します。
#cd /etc/dovecot
#vi dovecot-sql.conf.ext
driver = mysql
connect = host=127.0.0.1 user=dovecot password=******** dbname=postfix
default_pass_scheme = PLAIN
password_query = SELECT username as user, password FROM mailbox WHERE username='%u' AND active=true
user_query = SELECT concat('/home/virtualmail/', maildir) AS home, 10000 AS uid, 10000 AS gid FROM mailbox WHERE username='%u' AND active=true

認証設定ファイルを編集します。
#cd conf.d
#vi 10-auth.conf
修正
disable_plaintext_auth = no
PLAIN TEXTでの認証を許可する。
修正
auth_mechanisms = plain login
認証方式の順序。
修正
#!include auth-system.conf.ext
認証はMySQLで行うためコメントアウトする。
修正
!include auth-sql.conf.ext
認証はMySQLで行うためコメントアウトを外す。

メールボックス設定ファイルを編集します。
#vi 10-mail.conf
修正
mail_location = maildir:~/
メールボックスの形式を指定する。

マスター設定ファイルを編集します。
#vi 10-master.conf
修正
service pop3-login {
  inet_listener pop3 {
    port = 110
  }
--- 略 ---
コメントアウトを外して port 110 を有効にする。
修正
unix_listener /var/spool/postfix/private/auth {
  mode = 0666
  user = virtualmail
  group = virtualmail

} 
Postfix の SMTP-AUTH を有効にする。modeのコメントアウトをはずし、user, group の情報を追加。

ログの設定ファイルを編集します。導入時に上手く動作しない場合の問題を把握するためにauth_系の設定を有効にしています。
#conf.d
#vi 10-logging.conf
修正
log_path = syslog
ログを作成する。
修正
auth_verbose = yes
認証が失敗した際の理由をログに残す。
修正
auth_verbose_passwords = plain
入力されたパスワードをそのままログに残す。(起動時にエラーが出る場合は、yesに戻してください
修正
auth_debug = yes
認証に使用したSQLをログに残す。

dovecotの起動と自動起動設定

dovecotを起動します。自動起動のための設定もあわせておこないます。
#service dovecot start
#chkconfig dovecot on

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...