2013年3月14日木曜日

Paypal Here(ペイパルヒア)をiPod Touchで使ってみた。を書きたいと思った。

Paypal Here(ペイパルヒア)をご存知だろうか?これは、スマートフォンがクレジットカードの決済端末として使えるようになるサービスで、1,200円の機器とPaypalアカウントだけでクレジット決済を受け付けることができるようになる。

初期投資をほとんど必要とせず、カード会社による審査も無いので、小規模事業者にとっては信じられないくらいに有難いサービスだ。

































日本では、ソフトバンクとPaypalが合弁会社を立ち上げ、2012年9月から地域限定で販売を開始していたが、このほど全国のソフトバンクプレミアムショップでも購入ができるようになった。

いつもながら新しいサービスの提供の速度が素晴らしいソフトバンク。しかし、この革命的なサービスを、革命的であるが故に、ソフトバンク1社独占というのは非常に残念に感じてしまう。かといって、ドコモに期待していても「世間ではなんたらヒア(笑)とかいうのが話題だが、おさいふ機能の方がよい」などと意味不明な供述をしており-状態であっただろう。

ちなみに筆者は、ドコモのガラケー(ワンセグ無、GPS無)+iPod touchで生活しているドコモ・ラブ暦10年超のヘビーユーザーである。このスタイルを貫き通しているのは、キャリアチェンジにいまさら感があること、一族郎党、嫁の兄の嫁の母親までもが筆者中心に家族割に囲い込まれてしまっていること、そして誰よりもガラケー+iPhod Touchが持つ、その計り知れないメリットに気付いいるからだ。




さて、ここからが本題である-

このPaypal Hereを iPod Touch で使うことはできないのか?実際、Paypal Hereのアプリをダウンロードして起動してみると問題なく動作するではないか。これは、胸熱な展開。






















次に必要なのが、クレジットカードリーダーだ。しれっとソフトバンクショップに行って話を聞いてみると、やはりソフトバンクのスマートフォンでないと購入できないらしい。さらにショップの中でもプレミアムショップというところでなくてはならないそうだ。ソフトバンクショップやってる人を紹介してもらって裏から入手するしかないか-というアイデアが一瞬頭をよぎるが、これだと自慢げにシェアできなくなってしまう。誰もがやればできる方法でなければならない。

そこで思いついたのが、中古である。もしかしたら、オークションに出回っているのではないか。探してみると国内には無かったが、eBayの海外マーケットに出品されているのを発見した!しかも新品だ。きたよ、コレ。






















しかし、そのほとんどは送料込みで7,000円前後と高い。1,200円ですからね・・・日本だと。ただ、各国のマーケットを転々としてるうちに3,000円台で購入できる一品を発見。早速、日本に送ってもらえるか問合わせするも、無理とのご回答。負けじと粘り強く他を探していると、ありました!日本へ配送OKな出品で、3,000円台でゲットできそうなやつが。即決は少し高かったので、セコく入札を入れる。あとは、落札を待つのみである。


入札期限までの時間的余裕からか、海外とのやりとりを続けていたからなのか、ふと「Paypalの設定をUSに切り替えれば、この方法ってオッケーなのか直接アメリカ本社に質問できるんじゃね?(日本側に聞いたらダメっていいそうだけど、もしかしたら…)」という、コロンブスの卵的というか、なぜ最初っからこっちをやらなかったのかというアイデアが浮かび、早速コンタクトしてみることに。


筆者:
素晴らしいサービスをありがとうございます。 日本からメールしています。
こちらでは、ソフトバンクモバイルのサービスとしてPaypal Hereが利用可能になっていて、ソフトバンクでしかカードリーダーが買えませんが、もし海外からリーダーを買えば、それを使えますか?ソフトバンク以外で購入したリーダーを使うことって認められてますか?

Paypal:

Paypalに連絡をくれてありがとう。デミだよ。お返事おくれてゴメンね。君のサービスへの質問に対応できて嬉しいよ。

1.海外で買ったリーダーを使えるか?
  申し訳ないけど、使うことがでないかもしれない。各国の事情に準じた制限設定があるんだ。

2.Paypalとしては、ソフトバンクじゃない端末の使用は認めてるの?
  ソフトバンクで契約した端末だけ使うことができる。つまり、ソフトバンク以外を使うことは許されてない。

不便をかけて申し訳ないけど、理解してもらいたい。Thanks.



デミの優しさなのか、読みようによっては動くことは動くの?と受け取れなくも無い(そう受け止めたい)回答に見えるのは、単に自身の英語力の問題であろうと思います。仮に、残された方法が何かあったとしても、それは裏道なことはハッキリとしたので、Paypalからのペナルティを考えると怖くてビジネスには使えない。


さて、こうなると問題はまだ入札の続くeBayである。たしか、こっちの都合ではキャンセルできなかったハズなんですけど・・・。

2013年2月22日金曜日

コーディングでより良い政府は作れるか?オープンデータとCode for America

ここ最近、オープンデータというアイデアが熱気を帯びてきているなと感じてます。オープンデータとは、データの著作権や特許といった制限を無くして、利用・加工・再配布などが自由にできる形で配布することで、利用者の発想によって価値のある使い方を見つけていってもらおうという考え方です。

特に海外では、オープンガバメントやGov2.0と呼ばれる"うねり"があって、行政機関などが持つデータをコンピューターが処理できる形で公開することが進んでいます。アメリカのData.govやイギリスのDATA.GOV.UKを筆頭に20を超える国や地域の政府がオープンデータのためのウェブサイトを開設しています。

で、日本ではどうなのか?手っ取り早く検索エンジンで "オープンデータ" と検索してみると、福井県鯖江市千葉県流山市がオープンデータへの取り組みを行っていることが分かりますが、政府公式というとまだないようです。ただ、その前段階ともいえる『オープンデータ IDEABOX』というサイトを公開していて、データを公開していけばよいのか?どういう使い方があるのか?といったことを国民の参加によって考えていこうという取り組みが行なわれています。
























位置づけとしては、内閣官房、総務省、経済産業省による意見募集の試みということで、活発とはいえないものの、大気汚染、医療情報、エネルギー資源といった日本が抱える課題からみたデータ利用法に対する意見、完全性や著作権といったデータ自体にまつわる課題などが投稿され、議論されていました。

行政であれば公平性であったり、企業であれば利益であったりと、それぞれが抱える事情によってサービスの手が届かない部分ができてしまう。そこで、行政機関や公共機関などが持つデータを公開して、市民が自分たちの手で必要なサービスを作っていけるようにするというのがオープンデータの方向性です。例えば、流山市ではAEDの設置場所や災害用井戸の場所のデータを公開しているので、それをGPSと絡めて検索できるようにする-といったようにです。


さらにアメリカでは、この考え方がさらに進んだ『Code for America』という試みがされています。コーディング(コンピュータープログラムを書くこと)によってより良い政府をつくることはできないのか?そのことについて活動家のジェニファー・パルカは、TEDで次のように語っています。





Code for Americaの活動は、優秀な技術者に休職してもらい、彼らが気に入りそうもない職場環境(行政機関や市を指している)で実際に職員として働いてもらい、そこで役立つアプリを作って他の職員と検討するというもの。

例えば、ボストンでは雪が降った日に消火栓を掘り出す人を募集していましたが、まったく機能していませんでした。そこで、自分が雪かきをする消火栓を選ぶ小さなアプリを作り、消火栓を名付けられるようにしました。早く選ばないと命名権を他の人にとられるかも-というちょっとした競争もあってバイラルに広がっていきました。これを見たホノルル市は、津波警報の警報機のチェックに活用することを考えました。とても大切な装置なのにバッテリーを盗む人がいたからです。シアトルでは、雨水の排水口の詰まりを直してもらうのに使おうと決めました。

"計画立案から実施まですべてやる" という時間と予算のかかってしまう従来の考え方から発想を変えて、みんなで取り組める仕組みづくり(ツール)の提供に予算を投じるというアイデアが効果的に働いたといえます。Code for Americaでは、個々が声で主張するという従来のやり方ではなくて、個々が手を動かすことで政府がより良く機能するための仕組みに変えていこうというメッセージを発信しています。



日本には、文化的に祭りの運営や街の溝掃除といった共同体を維持する活動というのが根付いていますので、オープンデータを使ってネット上で社会貢献活動をするという人が増えてきてくるかもしれません。一見、家に引きこもっているようでも実は社会にすごく貢献してる若者がいる。なんていう時代が来そうですね。

2013年1月29日火曜日

形式的だった署名を参加型のイベントに変えた『Change.org』

最近、インターネットに対して "一巡してる感" というのを感じていて、これまでは技術先行(+理想先行)でずっと来たんだけど、やっぱり最後は「人間」だよね、「現実社会」だよね。という、ネットはあくまで現実の補完であって、お店のFacebookページにいいね!欲しかったらまずはテーブル拭け。的な考え方が共通認識になってきたことが、ひとつの要因だと思います。


今回は、その現実回帰の具体例ともいえる『Change.org』のお話。

 『Change.org』は、変えたいを形にするソーシャルプラットフォームという、今っぽいコンセプトながら、中身はというと署名という古くからある現実的な手段をネットで補完しようというもの。




















社会に対する働きかけをここではキャンペーンと呼んでいて、例えば「2013年度における通常国会において公職選挙法を改正し、インターネットを利用した選挙運動の実現を!」「こどもの城、青山劇場、青山円形劇場の存続を求めます!」などのキャンペーンが行われています。例えば、前述のキャンペーンでは、宛先:安部晋三(他15党首が記載されている)のように誰にこれを届けるのか、何故このキャンペーンを実施しているのか、進捗状況はどうなっているのか、のように街頭の署名と比べて署名する人に十分な情報が届くようになっています。

署名は、キャンペーンのページでメールアドレスと郵便番号を記入するだけ。署名と同時にコメントを寄せることも可能になっています。ネットでの署名というと1票1票の信憑性が懸念されますが、それでも大きな数が集まれば無視はできないというところを実行力の源泉としているようです。

 
その他、自分が署名したキャンペーンをソーシャルメディアでシェアできたり、賛同する他のひとの意見が読めたり、近況がページ上で報告されるといったことなどは、これまでの署名では難しかったことで、署名した後も興味を継続させられる仕組みにすることで、これまでの形式的だった署名を参加型のイベントに変えているという点が素晴らしいです。



2013年1月22日火曜日

AWS SDK2 for PHPを使ってS3にファイルをアップロードする

EC2にアップロードしたファイルをPHPで受け取ってS3で保存する方法として、s3fsを使ってS3をマウントして使う方法を前に書きました(記事はこちら)が、AWSテクニカルエバンジェリストの堀内さんにこの件についてお聞きしたところ、

「s3fsとかありますけどあんまりお勧めしないですね。動いてたらいいですけど・・・いろんな人の話を総合するとあんまりよくないですね。AWSのAPI経由でS3に保存して、URLで直接S3から表示する方がいいですね。」

という感じで、EC2+PHPからS3を利用するための方向性についてアドバイスをもらったので、実際にそのAWSのAPI(SDK2 for PHP)を使ったS3へのファイル転送を試した結果をまとめてみました。


使用したインスタンスのイメージですが、『Basic 32-bit Amazon Linux AMI 2011.02.1 Beta (AMI Id: ami-300ca731)』を使用しました。また、Amazon EC2 (Amazon Linux) での ApacheとPHP  インストールと設定が設定されている状態から行っています。

管理者になる

AWS SDK for PHPのインストール及び設定はPEARを使います。管理者権限で行いますので権限を取ります。
$sudo su -

PEARのアップデートとAWS SDK for PHPのインストール

本環境のPEARでは途中インストールが中断しましたので、まずはPEAR自体をアップグレードします。
#pear upgrade pear

次にSDKのインストールに必要なチャネルを登録します。
#pear channel-discover pear.amazonwebservices.com
#pear channel-discover guzzlephp.org/pear
#pear channel-discover pear.symfony.com

最後にSDKをインストールします。
#pear install aws/sdk

アップロードされたファイルをEC2からAPI経由でS3に転送するPHPのコード

ブラウザのフォームからPOSTされてくる写真などのファイルをS3に転送するPHPのプログラムコードです。

まず、APIを利用するために必要となる環境を定義します。
<?php

// SDKの読み込み
require 'AWSSDKforPHP/aws.phar';

// 利用クラスの定義
use Aws\Common\Aws;
use Aws\Common\Enum\Region;
use Aws\S3\Enum\CannedAcl;
use Aws\S3\Exception\S3Exception;
use Guzzle\Http\EntityBody;


class FileUploader extends Application
{
(以下省略)

以下は実際のアップロードのためのコードです。赤字部分を適宜修正してください。
function upload()
{
    try {
   
        // S3を操作するためのオブジェクトを生成(リージョンは東京)
        $s3 = Aws::factory(array('key' => 'AccessKey',
                                 'secret' => 'SecretKey',
                                 'region' => Region::AP_NORTHEAST_1))->get('s3');
   
        $tempFileName = $_FILES['file']['tmp_name'];
        $tempFileType = $_FILES['file']["type"];

        $response = $s3->putObject(array('Bucket' => 'BucketName',
                                         'Key'    => 'Directory/FileName',
                                         'Body' => EntityBody::factory(fopen($tempFileName, 'r')),
                                         'ContentType' => $tempFileType,
                                         'StorageClass' => 'STANDARD',
                                         'ServerSideEncryption' => 'AES256',
                                         'ACL' => CannedAcl::PUBLIC_READ));

    } catch (S3Exception $e) {
    }

S3を操作するオブジェクトを生成する際のパラメータは次の通りです。
key
アカウントのセキュリティ証明書ページに表示されているアクセスキーIDを指定します。
secret
アカウントのセキュリティ証明書ページのシークレットアクセスキーにある「表示」をクリックすると表示されるキーを指定します
region
リージョンを指定します。(設定値について

ファイルをS3に転送する際のパラメーターは次の通りです。
Bucket
S3に作成されている保存先のバケット名を指定します。
Key
S3に保存する際のファイル名です。ディレクトも含めて記載します。指定されたディレクトリが無い場合は自動的に作成されます。
Body
S3に転送するファイルのパスを指定します。
ContentType
ファイルのContentTypeを指定します。
StorageClass
S3への保存の仕方です。STANDARD、REDUCED_REDUNDANCYがあります。(後者は永続性が低下する代わりに保存料金が安くなります。)
ServerSideEncryption
暗号化して保存する場合に指定します。暗号化しない場合は省略します。
ACL
S3に転送後のファイルの操作権限を指定します。(設定値について

アップロードされたファイルは、例えば画像なら、http://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/BucketName/Directory/FileNameのようにS3から直接表示できます。料金もEC2経由で表示するのとほぼ変わりません。

なお、内部資料などのようにネット上に公開しないファイルの場合は、ACLをPRIVATE_ACCESSなどに設定して、EC2からAPI経由でS3のオブジェクトを取り出して返すことになります。


2012年12月26日水曜日

日本のco-creation事例が大集合 『日本のコ・クリエーションアワード2012』

co-creation(共創)をテーマにしたWebメディア「コタス」主催の『日本のコ・クリエーションアワード2012』が、日本の優れたco-creation事例として5つのケースを選出しています。





















とにかく、キーワードとしての co-creation(共創) がバズんないとはじまんないよね?-という声にお応えするべく開催された本アワードを大変に歓迎している次第です。

そもそも評価のモノサシとなる co-creation(共創)の定義が曖昧なので、何でもって優れているとするか難しいところですが、これまでにもあったコラボレーションや顧客参加との違いは何なのか?ということを考えみると、

  • そこで生まれる製品(結果)から、参加者との結びつきをいかに強めるか(経過)に意図が移りつつある。
  • あらかじめ選ばれたメンバーではなく、ネットを活用して誰もが参加できる仕組みになっている。
  • 事業者の役割が製品開発から、顧客の自己実現へと変わってきている。

ことなどがポイントとして見えてきます。特にベスト・ケース・スタディとして選出されたトリンプやtrippieaceの事例は、その点よく押さえてます。逆にトリンプを見てこの記事を書いてるので間違いないです。

こうしたトレンドは、1年前に比べてほんとよく見かけるようになりました。ウェブ業界だけでみてもこれからの方向性だと思えたし、得意なモノづくりに閉塞感の漂う日本にとっても突破口となるかもしれない、そんな co-creation にヤマを張っていた訳ですが、"共創" という微妙におしいキーワードが日本では主流になりつつあり、下唇を噛みしめながら今日も co-creationについて書き綴っている次第です。

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