co-creation(共創)のためのプラットフォーム機能を提供して、私たちの暮らしにおける課題や企業の抱える課題に対して、生活者のアイデアをもとに解決策を見つけて実現していこうというサイトが『Blabo!』です。
アイデアボードという単位で、いろいろなテーマに沿ってアイデアを出し合っていく仕組みになっていて、投稿はFacebookかTwitterのアカウントを使って簡単に行えます。アイデアの募集は、期限あるいはアイデア採用数の上限に達した時点で終了です。以前は、『Blabo!』の運営者によりテーマが決められていましたが、最近のリニューアルによりユーザーがテーマを提案でいるようになりました。
企業による活用も多く、これまでにアサヒビール株式会社、株式会社ガリバーインターナショナル、ライフネット生命保険株式会社といった企業が『Blabo!』上で、様々なテーマでアイデアを募集して、課題の解決にチャレンジしてきました。
他にもBlabo! Liveというオンラインでのワークショップを行える機能もあり、インターネットのメリットを最大限に活用したco-creationが可能になっています。
以前、このブログでも書いたことがありますが、2008年頃にco-creation(共創)という考えが注目を集めた時には、今とは違ってインターネット上で自分の意見を発信するということに慣れていない人が多く、定着しませんでした。また、キーワードだけが先に進んでしまい、実際は従来の取り組みとなんら変わらない名ばかりのco-creation(共創)になってしまったケースもあります。
現在、FacebookやTwitterに代表されるソーシャルメディアの利用者が増えた結果、ネット上で自分の意見を発信し、他者の意見に反応するということが普通のことになってきました。たった数年前には、想像もできなかった人たちがソーシャルメディアに参加し、自由に意見を発信しています。
こうしたインターネットリテラシーの向上により、より多くの人がインターネットを活用したco-creationに参加者できるようになり、また企業としてもこうした生活者の声を無視できなくなってきたことが、今またco-creationが注目されてきている要因だと思います。