2012年2月13日月曜日

経営再建に挑むフォードが取り組んだCo-Creation『Ford Social』

リーマンショックによりアメリカの自動車業界は大きな打撃を受けました。その2008年からソーシャルメディアの活用して顧客サービスを見直しを図り業績を回復させてきているのがフォードです。



















フォードはTwitterやFacebookの活用に加え、『Ford Social』というウェブサイトを立ち上げました。

ユーザーが自分と車に関するストーリを投稿できるYOUR STORIESというコンテンツや、他のCo-Creationサイトでも多く見かけるアイデアを集めてユーザーが投票できるYOUR IDEASというコンテンツがあります。

そしてもうひとつ、特にお伝えしたいウェブサイトが『Fiesta Movement』です。このサイトでは、6カ月間に渡り、100人のエージェント(※1)に発売前のFiestaを渡して様々なミッションを行ってもらい、その様子を動画として配信するという企画が行われました。第一弾は大成功の結果となり、現在では車に関係のないミッションも行われているようです。
























このアイデアは応用が利くと思います。未発売の商品を"影響力のある顧客"に届け、ミッションとまではいかなくても、ソーシャルメディアと絡めてイベントを行うことで、商品への気づきやプロモーションにつなげることができるのではないでしょうか。そして顧客には未発売商品を誰よりも早く手にするというインセンティブを与えることができます。

フォードの経営陣は、相当ソーシャルメディアについて研究したとのことで、ユーザーをマスではなく個としてとらえたうえでの距離の取り方が非常にうまいなと感じます。


※1…応募者の中から選ばれた影響力のあるユーザー

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