2012年9月24日月曜日

あなた史上最高に、愛されるソファを『NOYES』


「正直なところ、Analyticsには懐疑的なんです。ページビューとか、滞在時間とか。自分がNOYESの熱心なファンとしての目でサイトがつまらないと感じたらバサッと変更します。」 先日、『NOYES』の牧社長にお会いしたときの言葉です。

























NOYES』は、名古屋にあるソファ専門店。自社で工場を持っていて、職人さんが手仕事でひとつひとつ制作にあたっています。販売は、名古屋と東京にあるショールームとウェブサイト。ウェブでの売上は "ショールーム2つを足すと勝てないくらいの額" だそうですが、座り心地や肌触りといったソファを買う上で重要な要素を伝えられないウェブで、それとは別の購買動機を生み出していることを考えると、スゴイことだと思います。

 
自分はウェブについて素人なので-。という牧社長ですが、

「ウェブで伝えるべき点は、ヒトだと思っています。ヒト、コト、モノとある中で、ヒトをいかに伝えていくかを常に考えています。」

「一時期、マーケティングに集中したことがあります。ソファを届けるべきところのターゲティングとか、そんな。でも、止めました。マーケティングにシフトしたらサイトがつまらなくなった。やっぱり自分が楽しめないとダメだね。」

「導線改善とかも、実は懐疑的です。本当に欲しいものは、少々面倒でも買うでしょ?だから、いかに欲しい!って思ってもらえるかどうか。」

など、思考錯誤の中で掴んだ着眼点は、ウェブの専門家が推奨している数値からのアプローチでなく、指標 "俺" といった感覚的なものですが、本質を突いているように感じます。

一人のファンとしてサイトを見た時に感じたことを大切にするという、直感。そして、サイトへの熱意。サイトを作っている人の熱意って、不思議なんですが、まるで匂いのように訪問者に嗅ぎとられてしまう。でも、その表現の仕方って言葉で説明ができない。細部にまで徹底したこだわりを持って、気に入るまで作って直す、飽きたら壊して作るを繰り返していく中で生まれてくるものではないかと思います。



NOYESでは、一般的なECサイトのように商品の機能面だけを伝えるのではなく、

NOYESソファのあるお部屋のお写真
NOYES KIDS 2012
ソファで読み聞かせたい絵本コンクール

といった、ソファを中心にその魅力を伝える参加型のコンテンツに力を入れていて、個人的に好きだったのは、「Thank you, NOYES」というスタッフの部屋とNOYESソファを紹介するコンテンツ。社員のみなさんが自社の製品を愛用している姿には安心感を覚えます。もっと前面に出していいコンテンツだと思いました。ECサイトのひとつのトレンドとして "雑誌化" のような流れがありますが、自然とそうした構成になっているところに驚きました。

お話していて感じたのは、これだという答えを掴んでいる訳ではなく、まだ試行錯誤の中ではあるものの、自分のモノサシを軸にした日々の改善に裏付けされた根強さのような感覚でした。それと同時にウェブが、技術者のフェーズを終えて、人間力、コンテンツ力のフェーズになったんだと改めて感じました。


2012年9月7日金曜日

オンラインバンクと顧客のCo-Creation(共創)『first direct Lab』

イギリスのオンラインバンクであるファーストダイレクトが、顧客とのco-creation(共創)を行うウェブサイト『first direct Lab』を運営しています。






























まずはじめにファーストダイレクトから、検討段階にある新しいアイデアがサイトに投稿されて、それに対して顧客が評価やコメントを寄せるという仕組みになっています。また、検討の前段階として、顧客からの提案を受け付けて、評価や会話が行える場所が用意されていて、アイデアの源泉となっています。

この『first direct Lab』で co-creation に取り組むにあたって、ファーストダイレクトは、「Why co-creation is the way forward for first direct」の中で次のように述べています。

人々がブランドに失望する主な理由は、金融機関からスーパーケットまでいえることですが、自分たちの意見や不満といったものが、これまで考慮されたためしがないと考えているからです。
顧客サービスは、私たちファーストダイレクトが行うあらゆることの中で心臓とも言える部分です。co-creation に取り組むことで本当に求められているサービスを提供できているかを確かめることができるように思えました-


顧客の声を活用していこうというのは、これまでも企業が取り組んできたことですが、co-creation(共創) との一番違いは、透明性ではないかと思います。

例えば、スーパーマーケットのご意見箱で考えると、自分の意見の投函しても実現されたかどうかが分からなかったり、自分の意見に賛同する人がいるのか、他の人はどんな意見や不満があるのかが見えず、ブチブチと途切れた感じになってしまっています。

つまり、「顧客の声から」とは言うものの、会話が成立していないか、会話する気が無い。その感じが伝わっていることをファーストダイレクトは、ブランドに失望する理由としてあげているわけです。





2012年9月3日月曜日

Amazon EC2 (Amazon Linux) で CSRファイルを作成

SSL証明書取得のために必要なCSRファイルを作成します。Amazon EC2 (Amazon Linux) での ApacheとPHP  インストールと設定を完了させたうえでの設定です。

管理者権限になる

インストールと設定は管理者権限で行いますので権限を取ります。
$sudo su -

作業用ディレクトリの作成

作業用のディレクトリを作成します。
#mkdir /home/domains/www.dummydomain.com/ssl
#cd /home/domains/www.dummydomain.com/ssl

プライベートキーの作成

プライベートキーを作成します。今回は、パスワード無し(-des3オプションを付けない)で作成しました。2048の部分は証明書発行機関により値が異なります。
#openssl genrsa -out dummydomain.com.key 2048

CSRの作成

CSRを作成します。ファイル形式はPEMです。
#openssl req -new -key dummydomain.com.key -out dummydomain.com.csr

You are about to be asked to enter information that will be incorporated
into your certificate request.
What you are about to enter is what is called a Distinguished Name or a DN.
There are quite a few fields but you can leave some blank
For some fields there will be a default value,
If you enter '.', the field will be left blank.
-----
Country Name (2 letter code) [XX]:JP
State or Province Name (full name) []:Mie
Locality Name (eg, city) [Default City]:Tsu
Organization Name (eg, company) [Default Company Ltd]:Genies Inc.
Organizational Unit Name (eg, section) []:
Common Name (eg, your name or your server's hostname) []:www.dummydomain.com
Email Address []:admin@dummydomain.com

Please enter the following 'extra' attributes
to be sent with your certificate request
A challenge password []:
An optional company name []:

作成されたCSRファイルの赤字の範囲が、証明書の発行を依頼する際に必要となるCSRになります。
#vi /dummydomain.com.csr
-----BEGIN CERTIFICATE REQUEST-----
(省略)
-----END CERTIFICATE REQUEST-----

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